お酒に詳しい友人から、1人1本を持ち寄るホームパーティー形式の“ワイン会”に誘われたあなた。しかしこれまでワインを飲む機会がそれほど多かったわけではなく、どんなワインを持参すれば良いのか頭を抱えている──。
今回はそんなお悩みを解決するべく、ワイン会で失敗しないワインの選び方をご紹介したいと思います。
目次
ホームパーティー形式のワイン会のメリット
気の知れた友人宅や自宅でワイン会を開催するメリットは、それほど時間を気にしなくても良いことや、お手頃な価格でワインを楽しむことができるという点です。
レストランよりもリラックスした状態なのでお酒に弱い人にとっては、飲みすぎてしまったときに休憩できるのもホームパーティー形式は気楽かもしれません。
持参するワインの予算は?
星の数ほどあるワインの中から「これ!」という1本を選ぶことは至難の業。まずは、会の主催者に持参するワインの予算を必ず確認するようにしましょう。
というのも、Aさんは1000円のワインを持ってきたのにBさんは1万5000円のワインだった…となってしまうと、後々気まずい雰囲気になりかねません。
また、ワインはある程度価格と品質が比例するために、ワイン会のテーマが「高級ワイン」であるのにお手軽価格のワインを持ち寄ってしまうと、参加者のテンションを下げてしまう原因にも。
特に予算を決めていないと伝えられたら、会のテーマを聞いたり、他の参加者にいくらくらいのワインを用意したかをさりげなく聞いてみるようにしましょう。
迷ったらスパークリングワイン!
さて、それではいよいよワインを選んでいきましょう。
ワイン会にこだわったテーマがない場合は、数多くのワインから持参する1本を選ばなければなりませんが、迷ったらスパークリングワインをおすすめします。
スパークリングワインは、乾杯の1杯や食中酒、最後の1杯の“〆シャン”など、どんなシーンでも活躍する万能選手です。
非発泡性のスティルワインに比べて好みが分かれることも少なく、シャンパーニュの人気が高い日本では華やかなお酒として喜ばれる傾向にあります。
それでも迷ってしまうときは、ワインショップのソムリエやワインに詳しいスタッフに聞いたおすすめの1本を選ぶというのも良いでしょう。
自分のお気に入りの1本を持っていくのもアリ
あまりワインを飲んだ経験がないけれど、過去に飲んで感動したワインを自分の思い出の1本として持ち寄るのも一つの手段です。
ワインを飲みながら思い出話に花を咲かすことができるため、会話が弾むきっかけになります。「ワインによって得た感動を他の人にもぜひ味わってほしい!」という熱意は非常に好印象で、お酒をきっかけに親交を深めたい場合はより効果的になるでしょう。
他にも、同じような理由で「ずっと気になっていた1本」を選んでみてもOK。「なぜ、ずっと気になっていたのか?」を参加者の前で話すことで、自分という人間を知ってもらうきっかけにもなります。
ワイン会におすすめの3本
以上のことを踏まえ、おすすめのワインを3本選びました。全てスパークリングワインで、それぞれに話題を彩る要素が詰まっています。
話題のイングリッシュスパークリング
スパークリングワインと言えば、フランスのシャンパーニュ、イタリアのランブルスコやフランチャコルタ、ドイツのゼクトなどが有名です。一方で意外な国でもスパークリングワインは生産されており、特にイギリスは近年非常に高い評価を得ています。
おそらく多くの人が未経験であろうイングリッシュ・スパークリングワインは、カバーやアルミホイルなどでラベルを隠してブラインド・テイスティングで楽しんでほしいと思います。
生産地がイギリスだと当てられる人は多くはないと思うので、盛り上がること間違いなしです!
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日本で造るハイクオリティスパークリング
大分県宇佐市安心院にある「安心院葡萄酒工房」が生み出すこの至高の1本は、日本のスパークリングワインの中ではとても有名な存在です。
多くのコンクールで認められており「日本でもこんなハイクオリティーなスパークリングワインが造れるのか!」とワインファンを驚かせました。
シャルドネ100%のごまかしが効かないブラン・ド・ブランですが、力強くクリーミーな泡と華やかな果実味は非常に風味豊かです。
とは言え、まだまだワインと言えばフランスやイタリアが主流であるために日本ワインに馴染みがない人は少なくありません。
自国でも銘醸地に負けないワインを造ることができるという情報はワイン好きにとっては嬉しい話題ではないでしょうか。
一流メゾンが手掛けるお値打ちスパークリング
シャンパーニュの中でも世界中から支持されいる高級メゾン「ルイ・ロデレール」。
「クリスタル」や「ブリュット・プルミエ」は、ワイン好きなら飲んだことがあるという人は少なくありませんが、「ルイ・ロデレール」がカリフォルニアで手掛けるスパークリングワイン専門のワイナリー「ロデレール・エステート」のカルテットは、まだまだ本家に比べて知名度は高くありません。
3000円台という価格であるにも関わらず、シャンパーニュに引けを取らないほどエレガンスで上品、ハイクオリティーなワインです。「あのクリスタルの親戚にあたる……」と紹介すれば、ワインファンからは驚きの声が上がるのではないでしょうか。
ワンポイントアドバイス
ワイン選び以外にも、ワイン会でのポイントがいくつかあります。
1.温度に注意!白ワインやスパークリングワインは冷やして持っていく!
まず気をつけるべきは、ワインに与える温度の影響です。ワインは25℃を超える環境に置かれると劣化し始めるため、保冷バッグやワインバッグに保冷剤と一緒に入れて持ち歩くことをおすすめします。
特に白ワインやスパークリングワインは適温が赤ワインよりも低い8℃から14℃程度であるために、冷やした上で温度を変化させないバッグに入れ、持って良くのが良いでしょう。
2.おつまみを持っていくと喜ばれるかも!?
お酒だけではアルコールが回りやすいため、食事やちょっとしたおつまみが用意されていることがあります。主催者から指示されていなくとも、ワインに合うちょっとしたおつまみを持参すると、その気遣いが喜ばれます。
おつまみは持参するワインの生産地に合わせたものにすると上手くペアリングしますが、そこまで手が回らないという場合は、自分の好きなチーズやオリーブ、ジャーキーなどを持っていくと良いでしょう。
まとめ
楽しみな反面、粗相しないかという不安も多い“はじめてのワイン会”。
ワイン愛好家はワイン好きな人を少しでも増やしたいという思いから、初めて参加する人にも優しくしてくれますので安心してください。
少しでも不安が軽減し、初めてのワイン会を存分に楽しめるよう応援しています!