【スタッフ愛飲】忘れられない思い出の赤ワイン!力強さとエレガントさを兼ね備えたマルベック
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一日に約250万人が利用すると言われている大阪駅。その北側に位置する通称「うめきた」エリアにグランフロント大阪は2013年に開業しました。同タイミングでワインショップ・エノテカ グランフロント大阪店もオープン。眺めの良いテラス席が魅力のカフェ&バー エノテカ・ミレが併設するワインショップです。
エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回は、グランフロント大阪店で店長を務める酒井さんに「プリヴァーダ・マルベック」について語っていただきました。
コーヒーをきっかけに赤ワイン好きに!
―今回、赤ワインをご紹介いただきますが、普段からよく飲むんですか?
はい、赤ワインをよく飲みますね。というのも、私がワインに興味を持つきっかけになったのが赤ワインでした。
コーヒーが好きで前職はカフェで働いていました。その時はワインに興味を持っていなかったんですが、コーヒーと赤ワインって共通点があることに気づき、それがきっかけでワインを飲むようになりましたね。
味わいや香りの表現もそうですし、テイスティングの仕方などもよく似ていると思います。
―コーヒーとワインの好みは似ていますか?
今回紹介する赤ワインもそうですが、フルボディで凝縮感のあるインパクトの強い赤ワインが好きで、その好みはコーヒーと通ずるものがあります。
コーヒーもフルボディで苦味がしっかりしているものが好きで、逆にライトボディで酸味が強いコーヒーは苦手なんですよね。
理想的なワインとの出会い
―では、プリヴァーダ・マルベックとの出会いを教えてください。
2015年にアルゼンチンへ海外研修に行きまして、こちらのワインの生産者であるボデガ・ノートンのワイナリーを訪問しました。
それまで正直アルゼンチンワインに関心がなく、魅力がわかっていなかったんですが、ワインメーカーの情熱に触れ、現地の料理とのマリアージュを体感することですぐにファンになっていました。
その時はまだブレンドのプリヴァーダしかリリースされていなかったのですが「マルベック100%のプリヴァーダを造ってほしい」というお客様の要望に応えて、リリースが決まっているということをワイナリーの方に教えてもらったんです。
アルゼンチンですっかりマルベックにハマっていたので、マルベック100%のワインが発売されるのをワクワクしながら待っていました。
―日本に帰ってきて数年後にプリヴァーダ・マルベックがリリースされたと思いますが、初めて飲んでみてどうでしたか?
タンニン自体に感動したというのが初めてでした!
力強いのに舌触りが滑らかで、凝縮感はしっかりあるのにエレガント。本当に自分の好みにピッタリと合いました。
そんな私にとって理想的なワインが3000円で買えるというのは、リピートしてしまいますよね。
―マルベックにハマったということですが、他のワインも飲んだりするんですか?
そうですね、比較したいので飲むんですがやっぱりプリヴァーダ・マルベックがダントツで好きです。
アルゼンチンはお肉文化なんですけど、日本のお肉とレベルが違うというか、普通のサイズを頼んでもすっごい大きなお肉が来るんですね。そのお肉をペロッと食べるのにマルベックがピッタリなんですよ。
タンニンや味わいの濃さなどが肉汁が滴るようなお肉にも寄り添うので、現地の人もお肉に合わせるとなるとカベルネ・ソーヴィニヨンよりもマルベックを選ぶようです。
もともとフランスのブドウ品種ですけど、今ではアルゼンチンを代表する品種に生まれ変わったというのもありますし、アルゼンチンの食文化に合っているんだなと思います。
現地での感動を伝えたい!再現したマリアージュ
―そんなプリヴァーダ・マルベックとの思い出はありますか?
2年前のマルベックの日にプリヴァーダ・マルベックをメインにボデガノートンのディナーイベントをやったんですが、その際に海外研修でワイナリーを紹介してくださったキー・アカウント・マネージャーのマイケル・ミュラーさんと再会することができました。
せっかくの機会なので、コラボするレストランのシェフにお願いしてアルゼンチンで体験したマリアージュのイメージを再現していただきました。
―どのような料理を作ってもらったのですか?
肉汁が滴るようなステーキや、伝統的な「ドルセ・デ・レチェ」というキャラメルのような焦がし練乳のソースを使ったデザートです。
現地でアルゼンチンワインに対するイメージが変わったというのは、その場でしか感じることのできない文化や雰囲気以上に、料理とのマリアージュが大きかったと思います。なので、そういった体験をお客様にもしてもらいたいという思いから、自分が覚えている限りのアルゼンチン料理を作っていただきました。
―お客様の反応はどうだったんでしょうか?
お客様ももちろんですけど、お客様以上にマイケルさんが喜んでくださり、忘れられない出来事になりました。
―それはうれしいですね。ボデガ・ノートンに限らず、アルゼンチンではオーガニック栽培が盛んですがオーガニックワインについてどうお考えですか?
ワイナリーでも説明していただきましたが、気候的に自然にオーガニックになるというのもありますが、その中でも自然に配慮した持続可能な栽培を行ってるとおっしゃっていました。
ワイン造りの過程で出た廃棄物をリサイクルしたり、自然の中に還元したりだとか、そういったナチュラルな方法によってブドウ本来のポテンシャルを引き出しているそうです。
お客様のオーガニックワインに対する注目度も年々上がっているのを感じますし、ボデガ・ノートンの思いやワインの魅力をこれまで以上に伝えていきたいと思っています。
緊張した面持ちの中お話してくださった酒井さんですが、インタビューを進めていくと物腰の柔らかさや優しい眼差しとは対照的な内に秘める思いを感じました。
現地で体感したアルゼンチンワインと料理のマリアージュの感動をお客様に伝えたいという強い思いがあったからこそ、お客様にもワイナリーの方にもその感動や情熱が伝わったはずです。この出来事によって「プリヴァーダ・マルベック」がさらに特別なワインになったことは言うまでもありません。
酒井さん、お忙しい中ありがとうございました。
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今回取材をした グランフロント大阪店
カフェ&バー 10:00~22:00