こんにちは、ワインショップ・エノテカ名古屋ラシック店の関谷です。
とある休日、日中降り続いていた雨が夕方には上がり繊細な色合いの夕陽が現れてくれました。こんな美しい時間には、音楽を聴きながらとっておきの1本を開けたくなります。
ノラ・ジョーンズの「What Am I To You」は、そんな時間にピッタリの1曲。
センチメンタルな歌詞もノラ・ジョーンズが歌うと程良く感情が抑えられ、ほんの少し幸せそうにさえ聞こえます。
今回は、熟した果実やスパイスなどの多彩な要素を持つイタリアの美泡「ベラヴィスタ・フランチャコルタ・ロゼ」で、この曲と夕陽を存分に堪能することにしました。
ソフトな圧搾により生まれるピュアな果実味と繊細な色合いや、30種類以上ものベースワインを組み合わせて造られるふくらみのある味わいは、この曲のノラ・ジョーンズの歌声そのもの。
スモーキーな歌声と細やかな泡が耳と喉を優しく撫でて行く感覚は、とても官能的です。
温度を約10度と少し高めにしてピノ・ノワール用のグラスで香りを広げながら味わうと、野イチゴやバラの魅惑的な香りの後に甘いスパイスやほろ苦いオレンジピールのような余韻が広がり、より音楽も深く染み渡るように思います。
曲の中でノラ・ジョーンズの歌声とギターのフレーズが会話をしているかのように掛け合う部分がありますが、そこでゆっくり一口、フランチャコルタを飲み込み呼吸すると、甘くスパイシーな余韻が抑え目ながらもドラマティックな演奏との最高のペアリングを見せてくれます。
複雑味のあるフランチャコルタに感情が刺激され、この曲を聞き終わった後には上質な映画を1本見終わったかのような余韻が長く残ります。
その余韻を楽しみながら、残りのフランチャコルタをじっくりと飲むのも幸せなひと時です。
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