プロのソムリエさんが自宅でワインを楽しむコツやプロのテクニックを紹介するコラム。
第19回目は「スクニッツォ」の豊泉さんです。
すぐに真似できちゃうソムリエならではの楽しみ方は必見です!どうぞお見逃しなく。
【プロフィール】豊泉竜海さん
群馬県出身。
調理師専門学校卒業後に接客の腕を磨きたいと思い、東京・飯田橋にある「イタリアーノレストランスクニッツォ」に入社。サービスマンとして3年目を迎えます。
趣味は食べる事、飲む事。休みの日はほとんど外食をして楽しんでいますが自分で料理を作るのも好きです。
現在の職場では頂いたホールキャプテンの名に恥じぬよう、お客様に最後まで笑顔で楽しんでいただけるように日々精進しています。
こんにちは。「イタリアーノレストランスクニッツォ」の豊泉です。
今回は宅飲みに新しい楽しみを増やせるかと思い「チャコリ」をご提案させていただきます。
チャコリは高い位置から注ぐという視覚でも楽しめ、様々な季節やシーンにも料理と合わせやすいさっぱりとした味わいのワインです。
チャコリの魅力
今回私がご紹介させていただく「チャコリ」は、主にスペイン北部のバスク州などで栽培されている地元品種の「オンダラビ・スリ」から造られる、微発泡性で極辛口な白ワインです。
味わいは爽やかな酸味や塩味を思わせるミネラル感と、余韻に軽く感じる苦みが特徴的で、お料理やシーンを選ばずに気軽に楽しんでいただけると思います。
白ワインの他にもスパークリングワインや、バスク地方では生産量の少ない黒ブドウを使ったロゼ、赤のチャコリもあります。色々と飲み比べても良いかもしれませんね!
チャコリの楽しみ方
私はチャコリの一番の楽しみは「エスカンシア」だと思います。
主に現地ではピンチョスと一緒に提供されることが多く、その際にする独特な注ぎ方が「エスカンシア」です。
もともとはリンゴから造られるバスク地方の特産「シードル」を提供する際に用いられる方法で、香りが開きにくい特徴がある「オンダラビ・スリ」から造られるチャコリにも用いられます。
写真のように抜栓後のボトルに専用のキャップをはめ、頭上高くからグラスに注ぎ落とします。こうすることで空気と触れ、香りが開きチャコリ独特な酸味を和らげることができます。
スペインバルなどでピンチョスと共に本場の雰囲気を味わってみてください。また、ご自宅で飲むときなどに仲間たちと実際に「エスカンシア」をやってみても盛り上がると思います。
まとめ
近年ではアメリカをはじめ、世界各国で楽しまれつつあるチャコリ。次は日本にもチャコリブームがくるかもしれません!
お店でもご家庭でも楽しんでいただけるかと思いますので皆様も是非、お試しください!