ワインの好みから選ぶ!「素材の個性を表現する」MinimalのBean to Barチョコレート
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世界中のカカオ農園に直接足を運んで品質の良いカカオ豆を選び、カカオ豆からチョコレートができるまでの全工程を自社工房で一貫管理して製造するBean to Barチョコレートメーカー、Minimal。
チョコレートもワインと同じようにたくさんのフレーバーがあるんです!
今回はチョコレート愛好家のスタッフ、杉山さんにMinimalのチョコレートの魅力とワインの好みからおすすめのチョコレートを提案してもらいました。
【プロフィール】杉山綾
JSA認定ソムリエ、チョコレートエキスパート、栄養士
チョコレートメーカーで勤務後、ワインや輸入食材の通販サイト運営を経て2019年にエノテカに転職。現在はエノテカアプリの運営を担当。
現地でしか購入できないチョコレートを求めて、フランスへ渡るなど、自他共に認めるチョコレート愛好家。好きなカカオ豆はペルー産ホワイトカカオ。
目次
Minimalってどんなチョコレート?
Minimalのチョコレートは「素材の個性を表現する」といったワインと同様の考え方で作られており、産地や品種によって異なる表情を楽しむことができる特別なチョコレートです。
ブドウのみを原材料とするワインと同様、カカオ豆と砂糖のみから作るチョコレートには素材本来の個性がそのまま反映されています。カカオ豆の個性を活かすため、甘みのコントラストが強い上白糖ではなくクセの少ない国産のてんさい糖を使用するというこだわりも。
原料であるブドウの品種や産地から香りや味わいが異なるワインと同様、チョコレートにもカカオの品種や産地による特徴があります。代表的なカカオ品種はクリオロ種、トリニタリオ種、フォラステロ種の3種類(※1 )で、主に「カカオベルト」と呼ばれる赤道を挟んで北緯20度から南緯20度のカカオ生産に適した地域で栽培されています。
(※1)クリオロ種:生産量は全体の1%以下という希少品種。苦味が少なくマイルドな味わいで香りも豊か。病気に弱く栽培が困難。トリニタリオ種:カカオ生産量の80%以上を占める代表的な品種。苦みやカカオ感も強い。病気や害虫にも強く栽培しやすい。フォラステロ種:クリオロ種、トリニタリオ種の自然交配からできたとされる品種。双方の特徴を併せ持ち、栽培しやすく質も良い。生産量は10~15%程度。
収穫されたカカオ豆は「発酵」と「乾燥」を経て世界中に出荷されますが、この発酵の過程を経ることで同じ品種の豆でも産地ごとに様々な香りや味わいが生まれます。
このような産地による香りや味わいの違いをワインと同様に「テロワール」と表現することがありますが、単に気候や地質、土壌の条件というだけでなく発酵方法やその土地ごとに存在する酵母の違いによっても生まれるものと考えられています。また、ロースト方法や時間、カカオマスの処理方法からも多くのバリエーションが生まれるため、チョコレートのフレーバーには無限の広がりがあると言えます。
Minimalでは農園でカカオ豆を買い付けるだけではなく、現地で生産者と話し合いながら発酵方法を調整するなどフレーバーの表現手法を試行錯誤し続けています。こうして生まれたチョコレートの様々な香りにはワインと共通するものも多いので、お好みのワインの味わいを基準にチョコレートを選んでみても楽しいですよ!
そこでここからは、好きなワインの傾向を基にMinimalの6種類のチョコレートの中からおすすめをご提案します。
樽の効いたシャルドネが好きなら
コクがあって濃厚な白ワイン、チリやカリフォルニアの樽が効いたシャルドネがお好みという方におすすめなのは、ローストした香ばしいアーモンドのような香り、コクがありすっきりとした味わいの「NUTTY(ナッティー)」です。
ローストナッツのような香ばしいフレーバー、ほど良いコクとチョコレートらしい風味が楽しめる、親しみやすい味わいのチョコレートです。
International Chocolate Awards Asia-Pacific 2019にて、Micro-batch-Plain/origin dark chocolate bars部門の銅賞受賞。
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チャーミングな赤ワインが好きなら
チャーミングな香りのピノやガメイを好んで飲む、綺麗な酸味を楽しみたいという方には、ラズベリーやクランベリーを思わせる赤系果実の爽やかな酸味とフレッシュでフルーティな味わいの「FRUITY(フルーティー)」がおすすめ。
リンゴのような甘酸っぱい香りと、果皮のような心地良い渋味が感じられる「FRUITY」は、爽やかな果実のような風味が魅力です。カカオが南国のフルーツであることを思い起こさせてくれるチョコレートと言えるでしょう。
International Chocolate Awards Asia-Pacific 2019にて、Micro-batch-Plain/origin dark chocolate bars部門の銀賞受賞。
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※11月中旬以降入荷予定
爽やかな香りの白ワインが好きなら
一部を樽熟成したボルドーのソーヴィニヨン・ブランのような爽やかなハーブ香とほんのり甘い香りが好み、という方に試していただきたいのは、清涼感のあるドライミントやローズマリーのようなハーブ香、松脂のような甘い香り、森林浴をしているような爽やかな香りと味わいの「SAVORY(セイバリー)」。
「香り高い」という意味の「SAVORY」は、ミントやウッディな香りを表現した、その名の通り香り高いチョコレートです。メープルシロップのような樹液やチョコビスケットのような甘やかな味わいも楽しむことができます。
International Chocolate Awards Asia-Pacific 2019にて、Academy of Chocolate2019 Dark Bean to Bar部門の銅賞受賞。
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穏やかな酸を感じる白ワインが好きなら
樽を使ったシュナン・ブランのような可憐で優しいニュアンスの白ワインがお好みであれば、フレッシュなりんごのような穏やかな酸味や白い花の香り、バニラのような優しい甘さが後から追いかける「CLASSIC(クラシック)」がおすすめ。
カカオと砂糖のみでミルクチョコレートのような風味を表現した、親しみやすい味わいのチョコレートです。クセがなく食べやすい味わいながらも後味はさっぱりとしていて、Bean to Barが初めてという方でも挑戦しやすいフレーバーになります。
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フルボディの赤ワインが好きなら
樽の効いた赤ワインがお好みの方には、香ばしいローストアーモンドやカラメル香、黒系果実のニュアンスとブラックオリーブ、カカオの深い香りの「HIGH CACAO(ハイカカオ)」がおすすめです。
濃厚なカカオの香ばしさを表現しつつも苦すぎないハイカカオのチョコレート。心地良いカカオの香りとほど良い苦味が楽しめます。
苦いだけではないハイカカオチョコレートの世界をぜひ体感してみてください。
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アロマティックな白ワインが好きなら
アルザスのミュスカのようなアロマティックなワインがお好みならぜひ試していただきたいのが、青リンゴやマスカットのような爽やかな果実の香りと、フレッシュでフルーティな味わいの「’Arhuaco(アルアコ)」です。
「’Arhuaco」は、コロンビアの先住民アルアコ族がシエラネバダ山脈の山中で育てているカカオ豆を使ったシングルオリジンチョコレート(※2)。力強いカカオ感を持ちながらもみずみずしいマスカットのような果実や果汁感、フルーティなアロマのチョコレートです。
余韻が長く複雑なフレーバーを持ち、アルアコのカカオ豆の個性を存分に楽しむことができます。
Minimalだけでなく、様々なブランドがアルアコのカカオ豆を使用したチョコレートを発売していますので、探して食べ比べてみるのも楽しみ方の一つです。
International Chocolate Awards World-Final 2019にて、Micro-batch-Plain/origin dark chocolate bars部門Rough groundにて、部門別最高賞の金賞受賞。
(※2)特定の産地や農園を指定して作るチョコレート
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まとめ
ワインの好みからチョコレートを選んでみると、ワインに限らず好きなフレーバーは一貫していることが実感できるかもしれません。
バラエティに富んだカカオの表情を表現するBean to Barチョコレートで、ワインと同じように「嗜好品」としてのチョコレートの世界を楽しんでみてはいかがでしょう。
ぜひ、お気に入りの一枚を見つけてください。