世界中で愛されている人気の「ゴーダチーズ」。チーズ専門店ではなくスーパーなどでも手に入りやすい、親しみのあるチーズですよね。
馴染みのあるチーズですが、他のチーズとは違う、どんな特徴があるのでしょうか。
今回は、身近なゴーダチーズだからこそ知っておきたい特徴と、日々のおつまみにピッタリな簡単レシピをご紹介します。
ゴーダチーズとは
種類 | セミハード |
特徴 | 牛乳製。 表皮は黄色のワックスで覆われていることが多く、工場製はフィルムコーティングされている。 |
味わい | 弾力がありマイルドでクセがなく食べやすい。 熟成すると色合いは濃くなり、旨味と甘みが増す。 |
ゴーダチーズは世界中で生産されていますが、特に産地としてはオランダが有名です。オランダ語ではハウダと発音されます。
セミハードタイプ(非加熱圧搾タイプ)の製法で作られるゴーダチーズは、まず温めた乳に乳酸菌を添加し、凝乳酵素で凝固させます。
カードウォッシングと呼ばれる製法でカード(ミルクに乳酸菌と凝乳酵素を加えミルクプリン状に固まったものから、ホエイを抜いたもの)を湯で洗い、乳糖を減らし雑菌対策をして作られているため、出来上がったチーズには弾力があり、マイルドな味わいが特徴です。
表皮を黄色いワックスで覆われていることが多いので、食べる際にはワックスを取り除きます。フィルムで包まれたリンドレスゴーダ(リンドレス=表皮のない)は、そのまま食べることができます。
ゴーダチーズは熟成別に販売され、熟成ごとの風味や味わいを楽しめます。熟成の若いゴーダチーズは、しっとりとしてマイルドなので、チーズ初心者にも食べやすい味わいです。
熟成するとチーズの組織が詰まり、香ばしく、旨味が増します。乳の甘みをより感じる複雑な味わいになるため、ゴーダチーズはチーズ初心者から上級者からまで幅広く愛されています。
ゴーダチーズはチーズの中でも世界的に生産量が多く、プロセスチーズの原料としても生産され、加工食品の材料として使用されています。
プロセスチーズは、ゴーダチーズのようなナチュラルチーズを粉砕し、加熱させ融かし、乳化して作られています。ゴーダチーズはナチュラルチーズなので熟成すると味わいや風味に変化が生じますが、プロセスチーズに加工された場合は、風味の変化はありません。
ハードチーズの解説はこちら
ゴーダチーズの食べ方
表皮を取り除き、パクリとそのままを食べても美味しいゴーダチーズ。切ってお皿に盛り付けるだけで、簡単なおつまみになります。
フルーツと一緒に、またはジャムやはちみつ、ナッツを組み合わせて、そしてピンチョスの材料としても気軽に美味しくいただけます。
そのままはもちろん、加熱してソースにしても美味しくいただけます。ゴーダチーズは調理の幅が広いので、常備しておくと重宝するチーズですね。
ゴーダチーズを使った簡単レシピ
今回は、簡単なゴーダチーズを使った二つのレシピをご紹介します。ゴーダチーズをそのまま味わえるかぼちゃのサラダと、加熱してソースに使用した温かいディップソースのレシピです。
ゴーダ入りかぼちゃサラダ
ゴーダチーズはクセのない味わいなので、スパイスとの相性も良いチーズです。りんごとヨーグルトの爽やかな酸味のあるかぼちゃサラダに、ごろごろとしたゴーダチーズを入れて仕上げました。
【材料 2人分】
かぼちゃ 200g
ゴーダチーズ 20g(1cm角に切る。)
ヨーグルト 大さじ2
りんご 1/8個(7~8mm角に切る。)
クミンシード 小さじ1/4
塩 小さじ1/4
こしょう 少々
【作り方】
1.かぼちゃの皮と種を切り一口大にカットする。ボールに入れ、ふわっとラップをかけ、レンジ(600W)で4分加熱。熱いうちに滑らかになるようにマッシュし、熱を取る。
2.ヨーグルト・りんご・クミンシードを加えて混ぜ、塩・こしょうで調味。ゴーダチーズを入れ軽く混ぜ合わせて、お皿に盛って完成!
根菜のグリル ゴーダディップソース
れんこんやさつまいも、にんじんなど、お好きな根菜を簡単にグリルして、ゴーダソースにつけていただきます。とろける温かいゴーダソースと根菜のおつまみは、野菜をたくさん摂れるヘルシーなおつまみです。
【材料 2人分】
れんこん 50g
さつまいも 50g
にんじん 50g
A ゴーダチーズ 30g
A 白ワイン 大さじ1
A 生クリーム 大さじ2
【作り方】
1.れんこん・さつまいも・にんじんの皮をよく洗い、5mm幅に切る。さつまいもは水に浸しておく。
2.アルミホイルに水分を拭き取った野菜を載せる。トースターで15分ほど焼き、野菜に火を通す。
3.Aを小鍋に入れ、火にかける。チーズを融かしながら、ソースを作る。ソースを器に入れ、野菜にソースをつけていただきます。
<ポイント>
根菜類は、ごぼうやじゃがいもなどお好きなもので構いません。
ゴーダチーズに合うワイン
マイルドで食べやすいゴーダチーズは、あまり重くない軽めの白ワインがよく合います。
熟成の若いゴーダチーズは、スパークリングワインや白ワインと。熟成が進んだゴーダチーズには、赤ワインもおすすめです。
今回のゴーダチーズ入りかぼちゃのサラダには、フルーティーでカジュアルに楽しめる白ワインを合わせました。ごろっとしたゴーダチーズとりんごの酸味、甘いかぼちゃのサラダは日々の献立の1品にもピッタリ!
デイリーな白ワインのお供に最適です。
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まとめ
日本人の舌にも親しみやすいゴーダチーズ。プロセスチーズにも使用されるチーズなので、身近なチーズですよね。
熟成具合によって風味が変化するため、チーズ初心者から上級者まで幅広く愛されるチーズです。食べやすいマイルドなゴーダチーズに慣れたら、次は熟成が進んだゴーダチーズを楽しんでみてはいかがでしょうか。合わせるワインとの相性も、さらに広がります。
ゴーダチーズを常備して、おつまみに。そのままはもちろん、加熱して調理に、デイリーチーズとして楽しめます。ぜひ、お好みの味わい方を見つけてみてください。