1945年以来、毎年著名なアーティストが手掛け、コレクターの楽しみの一つとなっているシャトー・ムートン・ロスチャイルドのアートラベル。かつてはピカソやシャガールも手掛けたアートラベルを造ることは、芸術家にとっても栄誉あるオファーと言えます。
今回は、そんなシャトー・ムートン・ロスチャイルドの最新2018年アートラベルとアーティストが発表されたのでご紹介いたします!
2018年を手掛けるアーティストは中国現代美術の旗手、徐氷氏!
お披露目された2018年のアートラベルがこちら。
一見、漢字のように見えるデザインですが、実はMOUTONとROTHSCHILDのアルファベットを、漢字の偏(へん)や旁(つくり)に見立てて一つに組み合わせた創作漢字となっています。
2018年のアーティストに選ばれたのは、全く意味をなさない偽漢字を数千文字用いた作品「天書」を発表し、大きな反響を呼んで中国の現代美術の旗手となった徐氷(シュ・ビン)氏。
徐氷氏は1955年、中国・重慶生まれ。2003年第14回福岡アジア文化賞芸術・文化賞受賞、2004年アルテス・ムンディ賞受賞など、数々の受賞歴をもつ世界的に有名な中国モダンアートの第一人者です。
2018年のアートラベルには、徐氷氏の代表的作品の一つである英文四角字書法の手法が使われ、異文化間の友愛が表現されています。
まさに例外的な年となった2018年
2018年のボルドーは、春から初夏にかけて悪夢のような天候だったのが一転し、夏の成熟期から収穫まで理想的な天候に。気になる品質は近年最高と評される2010年や2016年に匹敵する、まさに例外的なヴィンテージとなりました。
シャトー・ムートン・ロスチャイルドも漏れなく、最高傑作との呼び声も高い傑出した出来栄えとなっています。2018年のブレンドは、カベルネ・ソーヴィニヨン86%、メルロ12%、カベルネ・フラン2%。
以下、シャトー・ムートン・ロスチャイルドのオーナー・ファミリー、ジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスチャイルド氏のコメントです。
並外れた品質の2018年ヴィンテージは、すでにシャトー・ムートン・ロートシルトの最高の成功の1本になることが決まっています。濃厚な色、優れたタンニンのストラクチャー、驚くべき重厚さとクリーミーなテクスチャー、そしてアロマとフレーバーの稀に見る凝縮感を示しています。
このような例外的なヴィンテージのラベルには、シャトー・ムートン・ロートシルトと同じようにユニークで個性的なスタイルを持つ芸術家と、高級ワインと同じように時に耐えうる作品が必要でした。
私は、信じられないほどの詩的な力を持ったサインの発案者としてシュ・ビン氏に魅了されました。そして、私たちのラベルもサインであり、ひとつひとつの作品がその年を表していると考えました。
1973年ヴィンテージのシャトー・ムートン・ロスチャイルドが「ピカソ・ムートン」と呼ばれることもあるように、2018年ヴィンテージが「シュ・ビン・ムートン」と呼ばれるようになるでしょう。
シャトー・ムートン・ロスチャイルド2018年のリリースは来年春を予定しています。どうぞお楽しみに!
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