夏になるとキリっと辛口の白ワインが飲みたくなりませんか?
辛口白ワインの代名詞といえばシャブリ。ワインを知らない人でも名前は聞いたことがあるかもしれません。
今回はそんなシャブリをクローズアップ!夏こそ美味しいシャブリの魅力をお伝えします。
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日本人が飲むブルゴーニュワインの2本に1本がシャブリ?!
そもそもシャブリとはどんなワインなのでしょうか?
シャブリはフランスのブルゴーニュ地方でシャルドネ種から造られる白ワインのことで、ワイン名であり、地名でもあります。シャブリ村は、縦に長く広がるフランス・ブルゴーニュ地方の最北に位置しています。
シャンパーニュ地方にもほど近いシャブリ村は非常に冷涼。土壌は牡蠣の化石を含んだ特有の石灰質と泥灰岩で、このようなテロワールから豊富な酸とミネラル感を持つ爽やかな辛口ワインが生まれます。
そんなシャブリは日本で根強い人気を誇ります。
日本のワイン市場で、2018年から遡ること過去10年間、シャブリはブルゴーニュ産白ワイン全輸入量の約4〜5割を占めています。
また、日本に輸入されるフランスA.O.C.白ワインで最も多いワインがシャブリなのです(※)。
※ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)2018年CHABLIS MARKET REPORTより
シャブリが夏にピッタリな理由
暑い夏にはキレのある辛口で、凛とした酸味、爽やかな果実味とミネラル感を持つシャブリがピッタリ!清涼感溢れるシャブリを飲めば、スッキリ爽快な気分になるでしょう。
シャブリの土壌はかつて、海だったと言われる地層で、牡蠣をはじめとする貝殻がごろごろある石灰質の土壌。
このようなテロワールが表現された「海のワイン」と牡蠣の相性は言うまでもありません。昔から「牡蠣×シャブリ」として謳われるほどです。
他にも初夏から夏に旬を迎える魚介類やフレッシュな夏野菜とも抜群の相性を誇ります。
このような理由からシャブリは暑い夏にピッタリなのです!
牡蠣だけじゃない!シャブリに合う料理
ではもっと詳しくシャブリと相性の良い料理をご紹介します。ぜひ、この夏お試しください!
ボンゴレ、魚のワイン蒸し
洋食でおすすめなのが、ボンゴレ・ビンアコです。白ワイン(できればシャブリ!)で蒸したアサリをオリーブオイルで絡めたパスタとシャブリの相性は言わずもがな。唐辛子やニンニクをしっかり効かせてスパイシーに仕上げてもよく合います。
また、白身の魚やサーモンのホイル焼きといった白ワインとバターで蒸し焼きにした魚料理には、少しふくよかな上級シャブリを合わせてみてください。レモンのスライスとディルやタイムなどのハーブを添えれば、シャブリの爽やかな酸味と素晴らしいペアリングを楽しめます。
刺身、寿司、魚の塩焼き
シャブリが日本で根強い人気があるのは、定番の和食と合わせやすいことが理由として挙げられるでしょう。
鯛や平目など白身魚や貝類の刺身、握り寿司とよく合います。醤油より塩で食べる方がおすすめです。
また、鯵やサンマの塩焼きとも好相性です。カボスやレモンなど柑橘類を絞るのを忘れずに。
日々の食事をシャブリがもっと美味しくさせてくれるでしょう。
まとめ
「シャブリのグラン・クリュのような日当たりの良い畑で、どんなに熟したシャルドネから造られたとしても、シャブリには必ずしっかりとした酸が残る」と以前シャブリの著名な生産者が話していました。それもまた、シャブリの特異なテロワールによるものでしょう。
シャブリは常に安定してシャブリらしい個性を持っているからこそ、私たちはいつも安心してシャブリを手に取るのかもしれません。
夏こそ、そんな爽やかなシャブリを堪能する絶好の季節です。ぜひこの夏、シャブリで乾杯しましょう!
参考: ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)HP 日本ソムリエ協会 教本 2020
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