ゆっくり過ごしたお正月も終わり、慌ただしい日常が戻ってきました。お正月にたくさん食べたお餅、美味しいけれど余ってしまってどうしよう…なんてことありませんか?
定番のお正月料理を楽しんだ後は、ワインのおつまみに変身してもらいましょう。
お餅と言えば、焼き餅とお雑煮…一見、ワインとは縁遠い印象もある食材かもしれませんが、淡白な味わいなので、仕上がりは味付け次第。調味料や食材でアレンジがしやすい食材なので、幅広いワインに合せることもできます。
今回は、少ない材料でパパッと作れちゃう、お餅のアレンジおつまみ3選をご紹介します。
焼き餅にかける!カリカリアヒージョソース
刻んだニンニク・アンチョビ・クルミをオリーブオイルでカリカリに炒め、焼き餅にトッピング!カリカリ食感と香りを楽しめる、即席おつまみです。
【材料 2人分】
切り餅 2個
ニンニク 1片(みじん切り)
アンチョビフィレ 1枚(みじん切り)
クルミ 5g(みじん切り)
オリーブオイル 大さじ2
塩 小さじ1/4
【作り方】
1.ニンニク・クルミ・オリーブオイルを弱火でじっくり炒める。ニンニクが写真のように色づいてカリッとしてきたら、アンチョビ・塩を混ぜる。
2.切り餅を2等分にカットし、それぞれ軽く十字に切込みを入れる。トースターで3~5分、ふっくら膨らむ程度まで焼く。
3.器に2を並べて1をかけ、お好みで彩の刻みパセリを散らして完成!
焼いたお餅の香ばしさ、あとがけソースのカリカリッとした食感には、シュワッとした口当たりのスパークリングワインがよく合います。ニンニクやアンチョビのオイルを味わう料理は泡がひときわ元気なカヴァがピッタリ。
今回のような少しボリュームのある具材には、白ワインの爽やかさと赤ワインのコクを併せ持つロゼのカヴァがおすすめです。ワインの華やかな香りが、お料理を上品に格上げしてくれます。
もちっとニョッキ風!カップスープで餅ポタージュ
カップスープを利用したお手軽おつまみ。バターでさっと焼いたお餅に、トマトポタージュの甘味と旨味を染みこませるのがポイントです。
【材料 1人分】
切り餅 1個
カップスープ(トマトポタージュ) 1袋
湯 150cc
バター 10g
塩・コショウ 少々
【作り方】
1.バターを弱火にかけて溶かし、8等分にカットした切り餅を加える。時々転がしながら4~5分焼き、塩・コショウをふる。
2.カップスープに湯を注ぎ、スプーンで混ぜて溶かす。
3.2に1を加え、お好みで彩の刻みパセリを散らして出来上がり!
スープをワインのおつまみにするのはちょっと難しいのですが、お餅を加えて食べるスープにすることで、リゾットやニョッキ感覚でワインに合せやすくなります。
トマトポタージュのしっとりとした旨味には、イタリアのサンジョヴェーゼなど、フレッシュで明るい赤ワインが合います。ワインの酸味がトマトの甘味を引きたて、程良いタンニンが料理全体の味わいをまとめてくれます。
ジャムチーズ餅
ブラックペッパーのピリっとアクセントがポイントの、甘じょっぱい大人スイーツ。少ない材料で、のせて焼くだけという手軽さも嬉しい1品です。
【材料 2人分】
切り餅 2個
スライスチーズ(とろけるタイプ) 1枚
いちごジャム 大さじ1
塩・粗びき黒コショウ 少々
ピンクペッパー お好みで
【作り方】
1.切り餅を2等分にカット。スライスチーズはお餅の大きさにあわせてカットしてのせる。
2.トースターで3~5分、ふっくら膨らむ程度まで焼き、いちごジャムをのせる。
3.塩・粗びき黒コショウを全体にふり、お好みでピンクペッパーを散らして完成!
いちごジャムの甘さに、時々ガリッとくる黒コショウが印象的なおつまみ。香りのニュアンスが似た物同士の、黒ブドウの日本固有品種「マスカット・ベーリーA」が相性抜群です。
イチゴやチェリーのような甘やかで可愛らしい香りと、軽やかな飲み口、クリーンでフレッシュな後味。しっかり甘みのあるジャムを、ワインの綺麗な酸がキリリと引き締めてくれます。
まとめ
日本人にとって馴染み深い存在のはずのお餅ですが、そのほとんどがお正月料理。実は「使い慣れない素材」「他の使い方がわからない」「残ると困る」という方も多いのが現状でしょう。
今回ご紹介した3つのおつまみは、どれも代用自在なものばかり。「カリカリアヒージョソース」をしらすやピーナッツで代用したり、「餅ポタージュ」のトマトポタージュをコーンポタージュやコンソメスープに、「ジャムチーズ餅」のジャムをオレンジマーマレードやハチミツに変えてみたり、お好みで幅広いアレンジを楽しめます。
そして何より、ワインを合せることで表情もガラリと変わります。お正月料理を堪能したらワインのおつまみにアレンジして、お餅のさらなる魅力の探求を楽しんでみましょう!