厳しい寒さを過ぎ、麗らかな気候の春。
春に旬を迎える食材はたくさんありますが、秋冬のイメージがあるチーズにも春に美味しいものがあるんです!
今回は春が旬のチーズとそのアレンジ方法をご紹介します。春の食材と簡単レシピでチーズを楽しみましょう!
チーズにも旬がある!春が旬のチーズ
チーズは年中並べられていますが、その時々で種類や熟成期間によって味わいが異なるチーズが売られ、季節の旬を楽しむことができる食材です。
その理由は牛や羊、山羊が餌として食べる草花にあります。四季ごとに味わいが違いあるため、同じ種類のチーズであっても秋冬の乳と春夏の乳から出来上がるチーズの色合いや味わいには微妙な差が生まれるのです。
春が旬のチーズは、山羊と羊から造られるチーズです。牛は1年を通して出産し乳を出していますが、山羊と羊は、出産の時期が決まっているので、子供を育てる乳が採れる時期が限られています。
3~5月頃の一番草を食べて、出産を春先にする山羊のチーズは、春から初夏が旬です。
春先に出産する羊は、チーズの熟成期間が数ヶ月と長くなることが多いので、種類によって旬は異なりますが、春先に出回る羊のチーズも春を感じさせる食材の一つ。コクと甘味が強い羊乳のチーズは、甘くほろ苦い春の食材とよく合い、格別な美味しさです。
旬のチーズを使ったおつまみレシピ
今回は、春の食材を使用したおつまみレシピを二つご紹介します。春野菜の優しい甘みとチーズの相性はバッチリですよ。
たけのこと新玉ねぎのチーズパイ
たけのこと甘い新玉ねぎを冷凍パイシートでお手軽なパイに仕上げました。羊乳製のチーズを削って香り良く、さくさくとしたパイの食感と甘みのある野菜が楽しめます。
【材料 2人分】
冷凍パイシート 1/2枚
新玉ねぎ 1/2個
たけのこの水煮 50g
塩 少々
お好みの羊乳のチーズ(削ったもの) 30g(※無ければ牛乳製チーズでも可)
卵黄 1個分
オリーブオイル 適量
【作り方】
<下準備>オーブンを180度に予熱する。
1.新玉ねぎは皮を剥き、薄切りする。オリーブオイルをフライパンに入れ温め、玉ねぎと塩を入れ、玉ねぎがしんなりするまで炒める。たけのこの水煮は、5mm幅に薄切りする(長いものは横半分に切ってから薄切りする)。
2.冷凍パイシートは室温に15分ほど戻す。麺棒で軽く伸ばし、半分に切る。
3.冷凍パイシートに卵黄を塗り、1をのせ、削った羊のチーズをのせる。
4.180度のオーブンで15分ほど、縁がこんがり焼けるまで焼く。
※ご家庭のオーブンによって、加熱時間は調整ください。
いちごとフレッシュシェーヴルのカナッペ
いちごをバルサミコ酢でマリネし、フレッシュな山羊乳製チーズと合わせました。甘酸っぱいフレッシュな味わいは、おつまみにももちろん、朝食にもおすすめです。
【材料 2人分】
いちご 5~6個
Aバルサミコ酢 小さじ2
Aはちみつ 小さじ1
Aオリーブオイル 小さじ1
クルミ 4個
フレッシュシェーヴル 40g(※無ければ牛乳製フレッシュチーズでも可)
バゲットまたはクラッカー 4枚
【作り方】
1.いちごは縦4等分する(大きないちごは食べやすい大きさに切る)。Aを合わせ、いちごと混ぜ合わせる。クルミは軽く炒って、粗めに砕く。バゲットにシェーヴルチーズを塗る。
2.バゲットの上に、いちごのマリネとクルミをのせる。
まとめ
1年を通してワインのお供に最適なチーズ。四季折々、旬のチーズを知っておくと、さらに楽しめますね。
旬の味わい、まずはそのままの味わいを楽しみ、さらに美味しくアレンジしながら春を楽しみましょう。