4月12日はパンの記念日!
1842年の4月12日、日本でパンが本格的に製造されたことから制定されました。
近年はパンブームが続いており、おしゃれなパン屋さんが増えてきています。
パンといえば朝食に食べるイメージがありますが、ゆっくり過ごせる休日には、ブランチとしてパンとワインのペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回はエノテカ編集部員が実際にパンとワインの試食を行い、その相性を徹底検証します!
目次
ペアリング検証するパンとワインはこちら!
今回は「休日のお昼に楽しみたい!」をテーマに種類の異なる4種のパンそして6種のワインを選びました。
・クロワッサン
・クロックムッシュ
・ミルククリームが入ったパン
・イチヂクとクルミの入ったパン
ワインは気軽に楽しめる、タイプの異なるワイン6銘柄を選んでいます。
①プロセッコ
②アロマティック白ワイン(モスカテル、ゲヴュルツ・トラミネール)
③コクあり白ワイン(シャルドネ)
④ロゼワイン
⑤軽めの赤ワイン(ピノ・ノワール)
⑥ミディアムボディの赤ワイン(サンジョヴェーゼ、メルロ)
検証結果
早速検証結果を発表します。
今回実証して改めて感じたのが、パンとワインの相性の良さ!
パンに感じるやさしい甘みがワインの果実味と上手く調和してくれ、ベストペアリングはあるもののどの組み合わせもペアリングを楽しむことができました。
クロワッサン | イチヂクとクルミのパン | クロックムッシュ | ミルククリームパン | |
①プロセッコ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
②アロマティック白 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
③コクあり白 | ◎ | △ | 〇 | △ |
④ロゼ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
⑤軽めの赤 | × | 〇 | △ | △ |
⑥ミディアムボディの赤 | × | ◎ | × | △ |
◎ : ベストペアリング!
〇 : おいしい
△ : もう少し
× : 微妙
よりベストなペアリングを探すコツとしては、パンに入っている具材の香りや味わいにフォーカスすること。
クロワッサンであればバターのリッチな味わい、クロックムッシュであればハムの燻製した香りなど、具材の香りや味わいはベストペアリングを探すうえで重要なポイントとなっていることが分かりました。
それではここからそれぞれのパンとワインのベストペアリングを見ていきましょう!
クロワッサン×コクあり白ワイン
香ばしい香りとバターのリッチな味わいがあり、休日のイメージにピッタリなクロワッサン。
ペアリング予想は①プロセッコと③コクあり白ワインに意見の二通りに分かれました。
①プロセッコはフルーティーで飲み心地が良いので、休日の昼からクロワッサンと楽しめたら最高!という期待も込めての予想。
クロワッサンにバターがたっぷり練りこまれていることから、バターのニュアンスの強い③のワインと合うのではないかという意見もでました。
結果は、③コクあり白ワインとベストペアリング!
ワインの持つオーク由来の香ばしいニュアンスやバニラ、バターの風味とよく合いました!
①プロセッコとクロワッサンの相性も悪くはなかったのですが、もう一歩。
クロワッサンの香ばしさやバター感との相性を考えるとフルーティーな果実味が特徴のプロセッコよりも、パン生地にも共通する酵母由来の香りやトーストのような香ばしさのある瓶内二次発酵で造られたスパークリングワインの方が合いそう!という結論になりました。
イチヂクとクルミのパン×ミディアムボディの赤ワイン
続いてはイチヂクとクルミのパンです。
ドライフルーツやナッツの入ったパンはワインのおつまみの定番とも言えます。
赤ワインの香りでも表現されるドライイチヂクが入っているということで、⑤軽め赤ワインと⑥ミディアムボディの赤ワインの二つの予想となりましたが、結果は全員一致で⑥ミディアムボディの赤ワインに。
イチヂクのもつ落ち着いた果実味と、⑥ミディアムボディの赤ワインにある程良い渋みと熟成感と果実味がばっちり合いました。
⑤軽め赤ワインとの相性も悪くはなかったのですが、パンに入っているイチヂクはドライフルーツなのでより味わいが凝縮しており、フレッシュな果実味のあるワインとのバランスが少し悪くなってしまうと感じました。
クロックムッシュ×ロゼワイン
クロックムッシュはフランスのカフェが発祥。
ハムとチーズをのせて焼き、ホワイトソースをかけたもので、軽食にもピッタリなパンです。
予想では、チーズやクリームソースのコクと合わせるなら②コクあり白ワイン、ハムの味わいや色と合わせるなら④ロゼワインではないか、という意見が出ました。
結果は④ロゼワインと好相性!ハムの燻製感と、ロゼワインのクランベリーやイチゴの爽やかな果実味との相性がとても良かったです。
予想にもありましたがチーズやクリームソースとは②③の白ワインとも合いました。
クロックムッシュのように、具材の要素が複数ある場合は、どの具材に合わせるかを考える必要がありそうです。クロックムッシュの中でもハムよりチーズやクリームソースの比率が多いものであれば、ベストペアリングは変わっていたかもしれません!
ミルククリームのパン×プロセッコ
ミルククリームのパンは、ほんのり甘みのあるやわらかいパンに生のミルククリームが挟まれており、小腹が空いてくるおやつどきにもピッタリ。
ここでのペアリング予想は①プロセッコ。ワインのフルーティーで爽やかな果実味と飲み心地の良さが、ミルククリームと上手くバランスをとってくれるのではないかと予想しました。
ベストペアリングは予想通り①プロセッコ。ワインのフルーティーな果実味とミルククリームの甘みがマッチし、クリームの甘さを泡がスッキリと流してくれました。
また、意外だったのは②アロマティック白ワインとのペアリング。
ワインの白い花やトロピカルフルーツを連想させるような華やかな香りと味わいがミルククリームと合わさり、ライチやマスカットがたっぷりトッピングされたフルーツパフェを食べているような味わいが印象的でした。
まとめ
実際に試してみて感じたのは、パンとワインは基本的に相性が良く、ペアリングが見つかりやすかったこと。
そして具材の香りや味わいとワインの共通点を考えていくと、よりベストペアリングに近づくことが分かりました!
実際のペアリングももちろんですが、予想を立てながらパンとワインを選ぶのも楽しみの一つ。
皆さんも手軽にできるパンとワインのペアリングで、いつもと違った休日を楽しんでみてはいかがでしょうか?