南フランスを代表する産地 ローヌアペラシオン大解剖!

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公開日 : 2022.4.26
更新日 : 2022.5.23
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南フランスを代表する産地 ローヌアペラシオン大解剖!

南フランスを代表する産地ローヌ地方は、フランス国内でボルドーに次ぐワイン生産量を誇る銘醸地です。北部と南部でワインのスタイルが大きく異なるのが特徴。さらにアぺラシオンごとに多様な味わいを楽しむことができます。


今回は、バラエティ豊かなローヌ地方のアぺラシオンについて、テロワールの特徴とオススメワインを紹介しながら徹底解剖しました。アぺラシオン解剖に入る前に、まずはローヌ地方の全容を見ていきましょう!

目次

ワイン造りの歴史

ローヌ地方において、長く行われてきたワイン造り。その歴史は古く、なんと紀元前まで遡ります。


紀元前4世紀に、マルセイユに入植したローマ人によってブドウ栽培が始まります。紀元1世紀頃にブドウ栽培が発展。


476年頃に西ローマ帝国が崩壊を受け、ワイン産業も大きな打撃を受けます。


それから時が経ち、14世紀に法王庁がアヴィニョンに移転。その周辺のワイン造りが飛躍的に発展し「法王庁のワイン(ヴァン・デュ・パプ)」と呼ばれるようになります。


1650年にはワインの産地と品質を保証するための規制が導入され、1930年代にローヌ地方の産地が初めてAOC(※)の認定を受けました。

北ローヌ(Septentrional)

ヴィエンヌからヴァランスまで続く北ローヌ。小さなアペラシオンが多く、北ローヌの生産量はローヌ全体でわずか5%ほど。世界でも高い知名度を誇るコート・ロティやエルミタージュ、コンドリューなどのアペラシオンが存在します。


狭い渓谷からなる北ローヌ。急斜面に広がる畑の土壌は花崗岩や片岩石が多く、気候は比較的穏やかで温かい大陸性気候です。

北ローヌの代表的なブドウ品種

北ローヌでは、赤ワインを造る際に、主体となる黒ブドウに、それぞれのAOCで定められた上限を守りヴィオニエやルーサンヌ、マルサンヌといった白ブドウをブレンドするスタイルが多く採用されています。

シラー

黒ブドウ。暑さや乾燥に強く、世界中で親しまれている品種。ワインに濃厚な色とスパイシーな風味、凝縮感を与えます。


ヴィオニエ

白ブドウ。ローヌ北部が原産のブドウ品種。ワインにピーチやアプリコットなどの華やかな香りと厚みのある味わいをもたらします


マルサンヌ

白ブドウ。菩提樹やカモミール、洋ナシといった華やかな香りを持つ品種。


ルーサンヌ

白ブドウ。マルサンヌとブレンドされることが多い。味わいに厚みをもたらすのが特徴。

南ローヌ(Meridional)

広大な地域で、圧倒的なワイン生産量を誇る南ローヌ。


「ローヌワインの至高」とも言われるシャトーヌフ・デュ・パプを始め、力強い赤ワインを生み出すことで知られるジゴンダスなど、南ローヌの多様な土壌と同様に多くの種類のワインが生み出されています。


土壌は粘土や砂、丸い小石から大きめの丸い石ころがある畑や、石灰岩の砂礫層など、多岐にわたります。気候は日差しが強く乾燥している地中海性気候です。

代表的なブドウ品種

たっぷりとした果実味と甘味を備えた円みのある味わいが魅力の南ローヌ。


この地を代表するワイン、シャトーヌフ・デュ・パプは、グルナッシュを中心にシラーやムールヴェードルなど、認可された13品種もののブドウを使って造られます。

グルナッシュ

黒ブドウ。南ローヌではムールヴェードル、シラー、サンソーなどとブレンドされ、赤系果実の風味が特徴のフルーティーなものが主流。


ムールヴェードル

黒ブドウ。スペインが原産の品種。深みのある色調と締まったタンニンが特徴。

ローヌワインの一覧はこちら

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