エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回はANAインターコンチネンタルホテル東京店で店長を務める櫻庭さんに「ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ・ロゼ」について訊きました。
大のルイ・ロデレールファンであると公言する櫻庭さんが、一口飲んだときから虜になってしまったというこのブリュット・ヴィンテージ・ロゼ。その魅力をたっぷりと語ってもらいました。
きっかけはメゾン訪問
―今回ご紹介いただくワインを愛飲するようになったきっかけを教えてください。
2018年に、フランス・シャンパーニュにあるルイ・ロデレールのメゾンを訪問したことがきっかけです。
その際、地下セラーやシャンパーニュの製造工程などを見学したのですが、最後にシャンパーニュを3種類テイスティングさせてもらえたんです。そのうちの一つが、このブリュット・ヴィンテージ・ロゼの2012年でした。
当時はロゼ・シャンパーニュにあまり興味がなくて、「ロゼ以外のシャンパーニュをテイスティングしたかったな……」なんて思ってしまったんですが、一口飲んでみると驚くほど美味しくて。こんなに美味しいロゼ・シャンパーニュがあるのかって感動しました。
それ以来、すっかりこのシャンパーニュの虜です。
―それまでは、ロゼ・シャンパーニュにあまり興味を持っていなかったんですね。
見た目の華やかさや雰囲気はとても素敵だと思ってましたし、レストランなどで飲むことはあったんですが、積極的に手に取ったりボトルで購入まではしていませんでした。
ロゼ・シャンパーニュは白のシャンパーニュに比べると価格が少し高いものが多いですし、味わいも難解でわかりにくいという印象を持っていて、あまり手が伸びなかったんです。
―確かに、ロゼ・シャンパーニュは白のシャンパーニュに比べると手を伸ばしにくいかもしれませんね。
そんな中、今回のロゼ・シャンパーニュは飲んで以来虜になったということですが、その理由はなんでしょうか。
1番の理由は、ミネラル感が強く感じられたことですね。
ロゼ・シャンパーニュって一般的にはベリーやオレンジピールのフレーバーが強いと思うのですが、このシャンパーニュはそれらのフレーバーに加えて塩味を感じるくらいのミネラル感が感じられました。さらに旨みの輪郭もはっきりしていて、美味しさがストレートに伝わってきたんです。
それまでは「難解」「手を出しにくい」と敬遠しがちだったロゼ・シャンパーニュへの概念が、このシャンパーニュをきっかけに180度変わりました。
フランス現地で飲んだからこんなにも感動したのかなと思ったのですが、日本に帰ってきて飲んでも変わらず美味しくて。もっと早くこの美味しさに気づきたかったと、なんだか悔しい気持ちになりましたね。
メゾンのこだわりが表現された味わい
―先程メゾンを訪問されたと仰っていましたが、そもそも櫻庭さんはルイ・ロデレールの大ファンだそうですね。
はい。親しい友人たちからは、櫻庭と言えばルイ・ロデレールと思われているくらいルイ・ロデレールが大好きです。このブリュット・ヴィンテージ・ロゼ以外の銘柄は、訪問する前からよく飲んでいました。
―櫻庭さんが考えるルイ・ロデレールの魅力ってどんなどころでしょうか。
味わいや品質の高さが素晴らしいのはもちろんですが、最も魅力的に感じるのはルイ・ロデレールが掲げているビジョンや想いが、1本1本のワインにしっかりと込められているところです。
それがきちんと味わいに表現されていて、世界から認められるレベルで仕上がっている。プロ意識の高さを感じますし、敬意を抱かずにはいられません。
―なるほど。このシャンパーニュからもそれが感じられるということですね。
このヴィンテージ・ロゼも、石灰質土壌というテロワールをミネラル感という形でしっかりと表現しています。また、ピノ・ノワールのもつ旨みとフレッシュさを最大限引き出すために、手間のかかるセニエ法(※)が採用されていると思うんです。
表現したいものが詰まっていると思うと、このシャンパーニュから感じられる様々なフレーバーやその複雑性に納得感がありますよね。このシャンパーニュをもっと理解したい、そんな気持ちになります。
※セニエ法:ロゼワインの製法の1つ。赤ワインを造る工程で、ほんのり色づいたところで仕上げる方法。
料理と合わせて楽しみたい
―思い入れのあるこのシャンパーニュを、普段はどのように楽しんでいるんですか?
必ず料理と合わせて飲むようにしています。
というのも、メゾンを訪問してテイスティングをした際、案内をしてくれたルイ・ロデレールの方に「このロゼって食前に飲むのが良いと思う?それとも食中?どっちだと思う?」と聞かれて、僕は「食前はもちろんだけど、食中がいいと思う」と答えたんです。するとその案内してくれていた方が「私もそう思うよ!」と話が弾んで。
なので普段飲むときも必ず食事と合わせていますね。
―特に相性が良かったメニューは何かありますか?
以前マグロのタルタルと合わせたのですが、これはすごく相性が良かったです。
ケッパーやレモン、ピンクペッパーで味付けをして、アボカドで作ったタルタルを添えるというメニューなのですが、ロゼ・シャンパーニュの旨味を一層引き立ててくれました。
―美味しそうですね。真似してみます!
あとメニューではありませんが、このロゼ・シャンパーニュを飲むときは、ステムに色がついたものなど華やかなグラスで飲むのもこだわりです。このロゼ・シャンパーニュがとても美しい色合いなので、グラスもあえて華やかなものを選んでさらに気分を上げています。
飲むときの気分やヴィンテージの個性に合わせて、これからも色んなペアリングを試してみたいと思います。
ヴィンテージ・ブリュット・ロゼについて、熱く語ってくれた櫻庭さん。ルイ・ロデレールへの愛情がひしひしと伝わってくるインタビューでした。
皆さんも、ルイ・ロデレールの想いが詰まったこのシャンパーニュで、特別な日のテーブルを彩ってみてはいかがでしょうか。
ご紹介したワインはこちら
この商品はこちら