【今日のワイン】ジメっとした空気を吹き飛ばす!「モアシュタイン・リースリング・トロッケン グローセス・ゲヴェックス」
お気に入り追加
皆さん、こんにちは。エノテカ・オンラインの尾渡です。
6月といえば、各地で梅雨が始まりますね。ジメっとした空気が嫌いという方も多いのではないでしょうか。
私が京都の大学に通っていた頃、6月になると近所にクチナシの花が咲いていました。湿気を含んだ空気が街を包む中、優雅で甘美な香りはとても心地良く、嫌な気分を落ち着かせてくれました。
ワインにも、アロマティックな香りが特徴の品種がいくつかあります。その中でも私が最も愛するのがリースリング。
今日は数あるリースリングのワインの中でも、思い切って最高峰と称される1本を飲んでみました。ドイツ・ラインヘッセンの名生産者、ヴィットマンの「モアシュタイン・リースリング・トロッケン グローセス・ゲヴェックス」です。
ヴィットマンはラインヘッセンで15代続く老舗ワイナリーで、ドイツにおけるオーガニックワインの第一人者と称されています。彼らが手掛けるワインの中でも、VDPの格付け最上級である特級畑に相当するのがこちらのモアシュタインです。
レモンやグレープフルーツなど柑橘類のフレッシュで爽やかな香りが漂い、明るい雰囲気です。時間が経つにつれ、熟した洋梨のアロマも出てきます。
中硬水のようなミネラル感を含んだ口当たりが特徴で、余分なものを一切そぎ落とし、味わいの芯となる洗練された果実味を前面に押し出した味わいは、高度な栽培・醸造技術があってこそのものだと感じました。
凛とした酸味、繊細な風味や長い余韻も全てが心地良く染み渡り、終始飽きることのない味わいでした。
これは京料理や和食と合うなと思っていたところ、たまたま両親が「焼き油揚げ」を作ってくれていたので、合わせてみました。
サクッとした油揚げですが、このワインを飲んだ後にもう一口食べると、ジュワっとした油分が口の中に広がります。新玉ねぎの甘さとポン酢の爽やかな風味もワインとマッチし、余韻がより一層深くなった気がします。
両親にこのワインの感想を聞いたところ、「透明感があって、飲みやすい!日本酒のように淡麗だね。」と私よりも鋭いコメントを言われてしまいました。自分の表現力の無さが悔やまれると共に、ちょっと嫉妬の気持ちも……(笑)私ももっと勉強しないといけません。
今日は上級リースリングを飲んでみました。その明朗な美味しさから、梅雨の気怠さも吹き飛んだ気がします。また明日から頑張りたいと思います。
今回紹介したワインはこちら
この商品はこちら