【スタッフ愛飲】ローヌワインの魅力を教えてくれた「シャトーヌフ・デュ・パプ・ピエロン」
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エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回は丸の内店で店長を務める鈴木さんに「シャトーヌフ・デュ・パプ・ピエロン」について訊きました。
生産地を訪れた際の貴重な体験と共に、このワインが持つ魅力を語ってくれました。
エレガントさに驚愕!
―今回ご紹介いただくワインを愛飲するようになったきっかけを教えてください。
4年前、当時は札幌の店舗で店長をしていたのですが、「ローヌワイン」をテーマにしたテイスティングイベントを企画したんです。
どのワインを提供するか決めるため、色々なワインを試していた時にこのシャトーヌフ・デュ・パプ・ピエロンと出会いました。
―イベントがきっかけなんですね。初めて飲んだときの印象はいかがでしたか。
非常にエレガントで、繊細な味わいだと思いました。
ピノ・ノワールに近いという印象を受けましたが、果実のニュアンスはこちらの方が強いです。
それからフローラルな紫色のお花やブルーベリー、オレンジピール、それからほんの少しのスパイスなど様々な香りが感じられて、とても魅力的なワインだなと思いました。
これがきっかけでこのワインが好きになり、よく飲むようになりました。
―なるほど。イベントでも実際に提供されたのですか?
はい。皆さんにもぜひ味わってもらいたいと思い、イベントでも提供しました。
ただ、普通に提供するのでは面白くないと思い、イベント終了後に「お店からのサービスです」といった形で銘柄を伏せてお出ししたんです。
20名程のお客様が参加されていたのですが、そのうち8割くらいの方が「これはピノ・ノワールだろう」と仰っていて。銘柄を発表したときはとても盛り上がりました!
―思惑通りの結果だったんですね!
そうなんです!
イベントではお客様にローヌワインの魅力をたっぷりと伝えたいと思っていたので、こんなワインもあるんだと知ってもらえて嬉しかったですね。
きっかけとなったローヌ訪問
―ローヌのワインはもともとお好きだったんですか?
「濃厚でパワフルでアルコール度数も高い」というイメージがあって、実はあまり得意じゃなかったんです。
特に濃厚な味わいは、ボルドーやカリフォルニアとは違って、少し癖のある濃さだと感じていました。だから普段、自分が飲むワインとして積極的に手に取ってはいませんでした。
それがローヌを訪れたことがきっかけでイメージが変わったんです。
―ローヌに行かれたんですね。いつ頃のお話ですか?
このイベントを開催する直前です。2018年に会社の海外研修で行きました。
現地でワインを飲んでみると、想像していた通り濃厚でパワフルなワインもある一方で、とても繊細でエレガントなものもあったんです。
それで、今まで自分が持っていたイメージは偏りがあるのかもということに気づいたんです。
それを確かめるために日本に帰ってきてから色々なローヌワインを試してみて、このシャトーヌフ・デュ・パプ・ピエロンをはじめ、エレガントなタイプのものもたくさんあるのだと知りました。
―それは貴重な体験でしたね。研修で他に印象に残っていることはありますか?
生産者たちの話を聞いて、ローヌの中でも「シャトーヌフ・デュ・パプ」がいかに偉大な産地なのかというのを改めて実感しました。
ヌフパプって3,200haくらいの産地なんですが、砂の土壌もあればグレープフルーツくらいの大きさの石が無数に転がっている畑もあったりと、土壌がすごく個性的なんです。
現地で畑を見たときは、こんなに大きな石が転がっている畑があるんだ!農作業も大変だろうな……と衝撃的でした。
でも多くの生産者がヌフパプという産地へ敬意を払っていて、この地で自分のスタイルのワインを生み出すことを目標にしている。研修ではそういった声をたくさん聞くことができました。
その想いを知った上で改めてワインを飲むと、今まで自分が気づいていなかったヌフパプの魅力をすごく感じることができて、本当に良い経験だったなと思っています。
ワイン好きにこそ試して欲しい
―こちらのワインを普段はどんな風に楽しんでいますか?
妻がローストポークやスペアリブを作ってくれたときなど、ちょっと特別な食事に合わせて飲んでいます。
ワイン単体でももちろん美味しいと思うのですが、私も妻もお酒が弱いので、食事と合わせてゆっくり楽しんでいますね。
―奥様もご一緒に楽しまれているなんて、素敵ですね。
妻はパワフルなワインが苦手なんですが、このワインは気に入ってくれています。
以前、カリフォルニアの濃厚なワインや、バローロをいくつか飲んだときは苦手だと言っていたので、このワインはどうかなと心配したのですが、気に入ってくれて私も嬉しかったです。
―それは嬉しいですね。このワインをどんな方におすすめしたいですか?
特別な日に料理と合わせてワインを飲みたい、エレガントなワインが好きという方におすすめです。
あとは、今までボルドーやブルゴーニュ、カリフォルニアなど銘醸地のワインはたくさん飲んだよという方で、もしまだローヌワインに挑戦したことがない方がいたら、ぜひ試していただきたいですね。
ローヌワインが苦手だと思っていた私でも、こんなに面白いワインだって気付けたので!
こちらを飲むことで、ワインの世界がさらに広がったら良いなと思います。
知らず知らずのうちに、なんとなく苦手意識を持っていたり、避けてしまうものってありますよね。あえて挑戦してみると、新たな魅力を発見できたりするかもしれません。
もしまだローヌワインを飲んだことがないという方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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