ワイン旅行記Vol.3 夏のバカンスといえば海!リゾートの町プロヴァンス

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公開日 : 2022.7.21
更新日 : 2024.7.28
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ワイン旅行記Vol.3 夏のバカンスといえば海!リゾートの町プロヴァンス

いよいよ夏本番! カラッと晴れた青い空と海の広がるリゾート地へ行きたくなりますよね。


日ごろの疲れを忘れて、ジリジリとした陽射しを浴びながら開放感に浸るのは夏休みの醍醐味といえます。


今回は、世界中の人々が夏のバカンスに訪れるフランス屈指のリゾート地、プロヴァンスを旅します。


写真を眺めながら、バカンス気分に浸ってみましょう!

目次

プロヴァンスってどんなところ?

プロヴァンス地方は、南は地中海、東はイタリア国境に接するフランス南東部にある地域です。


ニースやカンヌなどは、世界中の人々がバカンスに訪れるヨーロッパきってのリゾート地として知られています。


それではなく長い歴史を誇るマルセイユといった港町から、美しいラベンダー畑の広がる自然公園、アビニョンのような歴史的な街並みまで様々な顔を見せてくれるのがプロヴァンスの魅力です。

そんなプロヴァンスの特産品がロゼワインです。


生産されるワインの約90%がロゼワイン。フランス全体のロゼワイン生産量の約40%に相当し、世界中で消費されるロゼの約5%を占めており、まさにロゼワインの一大産地といえます。


ワインの歴史も古く、フランスに初めてブドウが栽培されたのが現在のマルセイユ。フランス最古のブドウ栽培やワイン醸造が行われたという歴史を持つ、ワインを語る上でも欠かせない土地です。

王道のバカンスを楽しむ

まずは、やっぱりエメラルドグリーンの地中海。世界的に有名なリゾート地がニースです。

多くの人が“バカンス”と聞いて思い浮かべるであろう、青い海が広がるビーチからの景色を満喫できます。海水浴が楽しめるのは6月から9月。訪れるなら燦燦と太陽が照らす夏で決まりです。


海はもちろんのこと、骨董市が開かれる旧市街でのショッピングを楽しんだり、オペラ座や美術館などで芸術に触れたりと様々なジャンルを楽しめるのも魅力の一つ。


そんなニースの町で、夏に見かけるのがカフェやレストランのテラスで楽しむ人々。海を臨みながら食事を楽しんでいます。

そんな彼らが飲んでいるのが、ロゼワイン。キンキンに冷えたボトルから滴る水滴、爽やかでキリっとした味わい、暑い中でしっかりと冷えたロゼを楽しむのがニースっ子の夏の定番です。


エメラルドグリーンの海とピンク色のロゼワインのコントラストが目にも楽しい、最高のバカンスを演出してくれます。

どこまでも続くラベンダーの世界へ

夏のプロヴァンスへ訪れたら、見逃せないのがラベンダー畑。プロヴァンス北部では、“ラベンダー街道”と呼ばれる美しいラベンダー畑が広がっています。


見頃を迎える6月から8月には、紫色の絨毯が果てしなく続いている様子を見ることできます。


ラベンダー畑の中で最大級の面積を誇るのが、ヴァランソル高原。一面に広がるラベンダー畑を楽しむならここです。同地域にあるヴェルドン渓谷も観光地として有名で、美しい水辺も合わせて楽しむことができるのも魅力。


7月の中旬にはラベンダー祭りが開催され、賑わいを見せます。美しい紫色を目で楽しみ、香りに癒され、五感でラベンダーを味わえること間違いなしです。

歴史を感じる港町

プロヴァンスを語る上で欠かせないのが、マルセイユ。紀元前600年から現在まで2500年以上の歴史を持つフランス最大の港湾都市です。


地中海が広がっていく入江では、ありとあらゆる国の船が行き交っています。

まずは貿易の中心地、旧港へ。ここではとれたての魚が売られる魚市場を楽しめます。


もう一つ訪れたいのが、ノートルダム・ド・ラ・ガルド聖堂。ボンヌ・メール(=優しき聖母様)と呼ばれる町のシンボルです。

小高い丘の上にある聖堂からはマルセイユの市街や海が一望でき、町を見守るような存在となっています。


マルセイユの隣町、カシもワイン好きにとっては見逃せないところ。フランスの中でも古くからワイン産地として名前が知られていた場所です。


マルセイユよりこぢんまりとしていて落ち着いた雰囲気の漂う港町ですが、その港から一歩出ると一面のブドウ畑が広がっています。海のすぐ近くまで迫るブドウ畑は圧巻です。


ヨーロッパで最も高い絶壁の一つ、カナイユ岬に登れば入江からそのブドウ畑までを一望できます。


エメラルドグリーンの海へ向かって広がっていくブドウ畑を見られるのは、このカナイユ岬に登った人だけの特権です。

夏のプロヴァンスグルメ

太陽に恵まれたプロヴァンスでは、野菜や海の幸を楽しむことができます。


特に魚介類を野菜と共に煮込んだ、ブイヤベースが代表的な料理です。この土地でとれた魚の旨みを存分に堪能できます。

また、夏野菜を使ったトマト煮込みであるラタトゥイユも、この時期にこそ楽しみたい一品です。


そんな野菜たっぷりの前菜から魚介、お肉まで寄り添ってくれるのがロゼワイン。赤ワインと白ワイン両者の要素を備えた味わいは、どんな食事にも合わせやすいのです。

料理との相性に限らず、一人でも、家族とでも、友達とでも……何気ない夏の夕暮れにリラックスしたい時やアウトドアシーンまで、どんな場面でも寄り添ってくれる存在でもあります。


プロヴァンスのロゼワイン上級者は、レストランに入ると「とりあえずロゼワイン」といった頼み方をするそうです。


暑い夏にはしっかり冷えたロゼワインを気軽に飲む。これが夏のプロヴァンスの楽しみ方です。

開放感溢れる風景で最高のバカンスを楽しめる

誰もが一度は憧れる夏のプロヴァンス。開放感溢れる海や美しいラベンダー畑、美味しい料理に舌鼓を打つ時間は非日常を味わうのにうってつけの土地です。


そんな夏のプロヴァンスの必須アイテムであるロゼワインを片手にプロヴァンスに想いを馳せ、バカンス気分に浸ってみてはいかがでしょうか。

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