フランスを代表する2大産地、ブルゴーニュとボルドー。この2つの生産地について、どんな特徴があるか知っていますか?
「なんだか基本的なことのようで、今さら人に聞けない……」という方へ、今回はボルドー紳士&ブルゴーニュヴィニュロンと共に、産地の特徴やオススメのワインをご紹介したいと思います!
1.概要
ボルドーは、白・ロゼ・赤・スパークリングなど、辛口から甘口まで幅広くワインを産出しています。
中でも生産量の大半を占める赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロが主体で力強く重厚な味わいが特徴。シャトーの個性を出すために複数のブドウ品種をブレンドし造られているのがポイントです。
一方、ブルゴーニュワインはピノ・ノワールやガメイ、シャルドネなどのブドウを“単一品種”で醸造します。区画によって味わいが異なるので、同品種でも個性が生まれるのです。
2.格付け
ボルドーとブルゴーニュでは、格付けの対象が異なります。ボルドーで最も有名なメドック格付けでは、対象が「生産者」なのに対し、ブルゴーニュは「畑」が格付けの対象となります。
メドック格付けでトップに君臨しているのは、シャトー・ラトゥールなどの5大シャトー。ブルゴーニュは、有名なラ・ロマネなどが産出される特級畑が格付けのトップとなっています。
3.シャトーとドメーヌ
ボルドーでは生産者たちのことを「シャトー」と呼びます。ボルドーでは18世紀頃から商人貴族たちによるワイン造りが盛んでした。
畑や醸造所の規模が大きく、貴族たちが住む館も壮麗で大きな”お城”のようだったことから、ボルドーでは、生産者のことをシャトーと呼ぶようになったのです。
一方ブルゴーニュでは生産者のことを「ドメーヌ」と呼びます。
フランス語で「領地」や「区画」という意味で、フランス革命後、教会や修道院が所有していた畑の大半が農民たちに分け与えられたのですが、その際、畑まるまる1つではなく小さな区画に分けられたことから、ドメーヌと呼ばれるようになったと言います。
4.栽培面積と年間生産量
ボルドーとブルゴーニュでは、年間生産量や栽培面積などワイン造りの規模にも大きな差があります。
ボルドーの方が大規模で、その差は何なんとブルゴーニュの2倍以上なんです!
ブルゴーニュとボルドーのワインについて、ご紹介しました。
こちらの記事で、それぞれの産地のワインを楽しむ3ステップをご紹介していますので、ぜひご覧ください!