心置きなく話せる友人とは、素敵なレストランやお気に入りの居酒屋でお食事するのも良いですが、ホームパーティーだとよりリラックスできて楽しいですよね。
ワイン好きの方はワインを持ち寄ってのワイン会などを開催している方も多いかもしれません。
そんな時にあるとうれしいのがちょこっとつまめるチーズ。アレンジしてできるおもてなしにピッタリなおつまみだとパーティーも一気に華やかになりますね。
今回はナチュラルチーズ専門店「フェルミエ」の牛山さんにパーティーにピッタリなチーズアレンジを教えてもらいました。
【プロフィール】牛山満里恵さん
フェルミエ品川店店長。
シュヴァリエ デュ タスト フロマージュ / C.P.A.認定チーズプロフェッショナル
「好きなことを仕事にしよう!」と思いチーズの世界へ。働きながら勉強しているうちに農家製チーズの製造にも興味を持ち、フランスへ行きチーズ・ワイン・ハチミツの農家で住み込み修行をした経験も。現在は品川駅を行き交う多くの人たちへチーズの魅力を伝えるために邁進中。
トリュフ香るチーズのアレンジ
―早速ですが、パーティーにピッタリなアレンジレシピを教えてください。
今回、簡単に作れるアレンジレシピを2品考えてきました。
どちらもヴァルタレッジョ・アル・タルトゥーフォというトリュフが入ったチーズを使用しています。
一つ目はエッグスラットにアレンジしました。エッグスラットとはアメリカ・ロサンゼルス発祥の卵料理です。
私はもともとトリュフが大好きで、イタリアのトリュフ祭りに行ったことがあるくらいなんですが、そこで食べた卵とトリュフの組み合わせが忘れられず、レシピを考える際に卵は絶対に使いたいと思っていました。
さらに、エッグスラットはじゃがいもが入っているので、卵とじゃがいもにチーズとトリュフなんて、合わないことない!と思い合わせてみました。
【材料 容器2個分】
ヴァルタレッジョ・アル・タルトゥーフォ 40g
卵 2個
じゃがいも 1個
バター 10g
牛乳 50㏄
塩コショウ 少々
バゲット お好みの分量で
【作り方】
1.茹でたじゃがいもをつぶし、バターと牛乳を加えて柔らかめのマッシュポテトを作る。
2.1を角切りにしたチーズと一緒に耐熱容器(グラスやココット)半分位まで詰め、上から卵を割り入れる。
3.アルミホイルで蓋をしてお湯が器の2/3位の高さまで張った鍋で湯煎する。
4.卵が半熟状になったら出来上がり!(約15分)
5.塩コショウを軽くしてよく混ぜたら細く切ってカリカリに焼いたパンに付けてお召し上がりください。
少し前から日本でも流行ってきている料理なので、目新しさもあって面白いかなと思います。
手が凝っているように見えて、意外と簡単に作れるのもうれしいですよね!
もう1品は秋の雰囲気が漂う、きのこのカナッペです。
【材料 4人分】
ヴァルタレッジョ・アル・タルトゥーフォ 60g
バゲット スライスしたもの8枚
お好きなきのこ 約200g
にんにく 1/2片
塩コショウ 少々
マスタード お好みで
【作り方】
1.オリーブオイルににんにくの香りを移したら、お好みのきのこをソテーし塩コショウで軽く味付けする。
※強火で香ばしく仕上げるのがポイントです。
2.火から下ろし、お好みでマスタードを和えて少し風味付け。
3.バゲットに2と薄く切ったチーズを乗せてトースターへ。
4.チーズが少しとろっとしたら出来上がり!
トリュフの風味ときのこの香りがよく合い、秋らしい仕上がりになったと思います。
―どちらもとても美味しいです!おしゃれな雰囲気ですが、手軽にできるのがうれしいですね。
ヴァルタレッジョ・アル・タルトゥーフォとは?
―改めてこのチーズについて教えてください。
ヴァルタレッジョ・アル・タルトゥーフォという、ウォッシュタイプのチーズです。
ウォッシュというのはその名の通り、表面を塩水で洗いながら熟成させるタイプのチーズで、イタリアで作られています。
表面がオレンジがかっていて、生地感がぺたぺたとしているのが特徴です。
今回使用したヴァルタレッジョ・アル・タルトゥーフォは、そんな代表的なイタリアのウォッシュチーズであるタレッジョにトリュフを混ぜ込んで作ったチーズです。
―食べてみると想像以上にトリュフの風味がしますね。
そうなんです。断面を見るとトリュフが入っているのが目にも見えると思うんですが、口に含むとどの部分を食べてもトリュフの風味がしっかりと楽しめるんです。
ウォッシュチーズはウォッシュ特有のクセのある香りが特徴ですが、このチーズはその香りを少し抑えるように作っていて、その分、チーズに入ったトリュフの香りが楽しめます。
イタリアのトリュフってすごく香り高いのが特徴ですが、ウォッシュの香り、トリュフの香りどちらもバランスよく香るのがこのチーズの特徴ですね。
最初はウォッシュの香りがして、噛めば噛むほどトリュフの風味が広がっていくようなイメージです。
―トリュフが入ったチーズってなんだか贅沢ですよね。
ですよね!パーティーにピッタリなチーズです。
トリュフって誰も知っている高級食材だと思うので、パーティーに華やかさを加えるアクセントになると思います。
もちろんそのまま食べてもムチムチとした弾力のある食感のチーズなので美味しいですよ。
少し加熱すると生地が柔らかくなるので今回のようなお料理にアレンジしやすいのもうれしいですね。
ワインとの相性もピッタリなので、お酒も進んで楽しいパーティーになりそうですね!
―ワインを合わせるとしたらどんなものがおすすめですか?
トリュフの風味と合わせると赤ワインが良いと思います。
ただ、トリュフが入っているとはいえ、ワインが重すぎるとチーズに勝ってしまうと思うので、フルーティーな軽めの赤ワイン、バルベラやピノ・ノワールなんかが良いかなと思います。
リッチにシャンパンもおすすめです。
パーティーでチーズを用意するときのポイント
―最後にパーティー用にチーズを用意するとき、気を付けるポイントを教えてください。
まずは見た目のバリエーションですね。選び方によっては全部が黄色くなってしまうと思うので、青かびのチーズやオレンジ色のミモレットなど、彩りが良くなるようにしてみてください。
チーズによって切り方を変えると違いが分かりやすくて良いかと思います。
そして誰もが知っているような名前が知られたチーズに珍しいチーズをプラスすると、パーティーシーンがより楽しくなりそうですね。
パーティーにピッタリなアレンジレシピを教えてもらいました。
チーズとワイン、どちらもパーティーには欠かせません。今回ご紹介した手軽に作れるおしゃれなおつまみでパーティーが彩ればうれしいです。
牛山さん、ありがとうございました。
今回取材したお店はこちら
フェルミエ愛宕店
住所:東京都港区愛宕1-5-3 愛宕ASビル1F
TEL:03-5776-7720
営業時間:月~金12:00~19:00、土11:00~18:00
定休日:日曜日・祝日・年末年始及び夏季休業日
※場合によって日・祝営業あり