皆さん、こんにちは。エノテカ・オンラインの尾渡です。
暦の上ではもう秋となりました。あっという間だったなと感じると共に、今年の目標に掲げていた勉強をあまりやらなかったことを反省しております……。
ここから年末にかけて挽回したいので、今日はワインを飲んでモチベーションを上げようと思います。
突然ですが皆様、ブルゴーニュワインはお好きでしょうか?
私は大好きです!
と言っても、好きになったのは社会人になってから。ワインを飲み始めた大学生の頃は、高い価格のブルゴーニュワインに手が出ず、眺めるだけの日々……。次第に興味も薄れて、他の産地のワインばかり飲んでいました。
そんな中、とある本と出会ったことにより、ブルゴーニュワインへの興味がぐっと高まったんです。それは開高健さんの短編小説、「ロマネ・コンティ・一九三五年」でした。
この本はブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村の名門DRCが手掛ける、至高の1本「ロマネ・コンティ」を題材にした作品。
最後の1滴まで想起させる高尚な文体で書かれており、初めて読んだ時にブルゴーニュワインはなんて美しいのだろうと思いました。この本と出会ったおかげでその後、たくさんのブルゴーニュワインに触れ、大好きになったのです。
そこで今日は、ブルゴーニュワインをもっと知るために、今まで飲んだことのない銘柄を飲んでみようと思います。
ヴォーヌ・ロマネ村の老舗ワイナリー、ジャン・グリヴォが手掛ける、「コトー・ブルギニヨン」です。
グラスに注ぐと、やや紫色がかった鮮やかなルビーの色調が目を惹きます。
瑞々しいチェリーやブルーベリーなど果実のアロマが漂っており、時間の経過とともにジャムのような濃密な香りやスパイス、土っぽいニュアンスも感じられます。口当たりは優しく、コクと豊かな風味が堪りません。
実はこのワイン、ブルゴーニュの代名詞的存在であるピノ・ノワールではなく、ガメイから造られています。
ガメイはボジョレー・ヌーヴォーにも使用されることで知られていますが、今回飲んだコトー・ブルギニヨンは新酒のフルーティーな味わいとは全く印象が異なりました。
果実の成熟度が高く、濃い味わいに仕上がっています。サシの入った牛肉の料理とも合わせられるような、しっかりとしたボディが特徴です。ガメイの新しい一面が垣間見えた気がします!
今回は大好きなブルゴーニュのワインを飲みつつ、新しい発見もあり非常に良い機会となりました。
また、11月にボジョレー・ヌーヴォー解禁されたときに、比較しながら飲みたいと思います。
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