コート・ド・ニュイのちょうど中央に位置し、「ブルゴーニュの丘の中心に輝く宝石」、「神に愛された村」と称えられるヴォーヌ・ロマネ村。
この村には、六つの特級畑が存在します。中でも最も北に位置し、力強く濃密なワインを生み出しているのが「リシュブール」です。
今回は、この偉大な特級畑についてご紹介します。
産地 | フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイ ヴォーヌ・ロマネ村 |
面積 | 7.68ha |
土壌 | 石灰岩 |
タイプ | 赤 |
品種 | ピノ・ノワール |
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テロワール
リシュブールが位置するヴォーヌ・ロマネ村には、かの有名なロマネ・コンティをはじめ、ラ・ロマネ、ロマネ・サン・ヴィヴァン、ラ・ターシュなど錚々たる特級畑が集まっています。
そんなヴォーヌ・ロマネ村のちょうど真ん中辺りに位置するリシュブールは、畑の南側をロマネ・コンティ、ラ・ロマネと接しているという素晴らしい立地。総面積7.68haと、ヴォーヌ・ロマネの中で2番目に広い面積を誇ります。
茶色い石灰岩の土台の上に粘土と砂が広がり、水はけがよい土壌です。
また、リシュブールは畑の特性から「レ・リシュブール」と「レ・ヴァロワイユ」の二つのリューディー(区画)に分けることができます。
レ・リシュブールは畑の中でも東向きの区画で、ブドウの樹を冷たい西風から守り、朝日を十分に浴びることができます。レ・ヴァロワイユは少し北に位置し少し涼しいのが特徴。レ・リシュブールの2~3日後に収穫が行われることが多いです。
ヴォーヌ・ロマネ村の六つのグラン・クリュ
- リシュブール
- ロマネ・コンティ
- ロマネ・サン・ヴィヴァン
- ラ・ロマネ
- ラ・ターシュ
- ラ・グランド・リュ
ワインの特徴
リシュブールでは、ピノ・ノワールを使用し、力強くもエレガントなワインが生み出されています。
ヴォーヌ・ロマネ村の中でも、筋肉質なスタイルが特徴で、果実味が豊か。長期熟成に向いている為、10年以上熟成させてから楽しむのがおすすめです。
上述したレ・リシュブールとレ・ヴァロワイユの二つの区画は同程度の品質とみなされていますが、レ・リシュブールはより濃密で力強く、レ・ヴェロイユのワインは、より際立った酸味とより多くのミネラルを持つと表現されることがあります。
代表的な生産者
リシュブールの畑の約半分近い3.5haを、ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティが所有しています。
他にもドメーヌ・ルロワやアンヌ・グロなど、名だたる生産者たちが所有者として名を連ねていることからも、この畑の偉大さが伝わります。
ブルゴーニュの伝説的生産者、アンリ ジャイエもまた2001年に引退するまでリシュブールのワインを造り続けました。今やこのワインは、世界で最も高価で人気のあるワインの一つとなっています。
- ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(最大所有者)
- ドメーヌ・ルロワ
- ドメーヌ・アンヌ・グロ
- アンヌ・フランソワーズ・グロ
- ルシアン・ル・モワンヌ
- ジャン・グリヴォ
- モンジャール・ミュヌレ
- アラン・ユドロ・ノエラ
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