ワイン用語辞典 ~瓶内二次発酵、デゴルジュマン、ドザージュ~

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公開日 : 2022.10.20
更新日 : 2023.7.12
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ワイン用語辞典 ~瓶内二次発酵、デゴルジュマン、ドザージュ~

ワインにまつわる用語はたくさんあります。


そのためなんとなく難しいと感じる方も多いと思いのではないでしょうか。


しかし、その意味を知ればワインがもっと面白くなるかもしれません。


ここではよく出てくるワインの用語について、辞典形式で分かりやすくお伝えします。


今回は、シャンパーニュの製法にまつわる用語を三つご紹介します。

目次

瓶内二次発酵

ボトル画像

瓶内二次発酵とは、スパークリングワインの製法の一つです。


数あるスパークリングワインの製法の中でも最も手間がかかり、シャンパーニュやフランチャコルタといった高級スパークリングワインに採用されています。


この製法では、一次発酵を終えたワインを瓶に入れ、そこに酵母と糖分を加えることで二次発酵が起きアルコールと炭酸ガスが生成されます。


この時炭酸ガスは瓶内に閉じ込められているため放出されずワインの中に溶け込んでいきます。


これにより他の製法では生まれない繊細できめ細やかな泡が生まれるのです。

デゴルジュマン(Degorgement)

デゴルジュマンの様子

デゴルジュマンとは「澱抜き」を意味し、瓶口に集められた澱を取り除く作業のことを指します。


デゴルジュマンを行うためには、まず瓶口をマイナス27度の塩化カルシウム水溶液につけて澱を凍らせます。


この状態で栓を開けると内部の気圧により、凍った澱が弾き出されるのです。


現在では機械を使用することが多い作業ですが、大きなボトルや特別なキュヴェは手作業で行われることがあります。


この場合には澱は凍らせずボトルの瓶口を下にして持ち、瓶内の気圧によって吹き出るワインができるだけ少なくなるよう、ボトルを上に向けつつ素早く栓を開け澱を外に弾き出します。

ドザージュ(Dosage)

ドザージュの様子

ドザージュとは、デゴルジュマン後に糖分を含んだリキュールを加える作業のことです。


この作業によりデゴルジュマンで目減りした分を補い、最終的なシャンパーニュの甘み調整が行われます。


シャンパーニュの製造工程で一番最後の作業となるため、ここで加えられるリキュールは「門出のリキュール」と呼ばれています。


そして最終的に出来上がるワインの残糖量によって以下のようにラベル表示がなされます。

  • ドゥー:1リットル当たり糖分50g以上
  • ドゥミ・セック:1リットル当たり糖分32g~50g
  • セック:1リットル当たり糖分17~32g
  • エクストラ・ドライ:1リットル当たり糖分12~17g
  • ブリュット:1リットル当たり糖分12g以下
  • エクストラ・ブリュット:1リットル当たり糖分0~6g


※糖分3g未満、もしくは全く加糖をしていないワインは「ブリュット・ナチュール」「パ・ドゼ」「ドザージュ・ゼロ」の表記をすることが出来ます。

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