立冬を過ぎて朝晩の冷え込みが厳しくなり、マフラーやコートが恋しい季節。
少しずつ冬めいてくるとともに、街のあちらこちらでウィンターイルミネーションが華やぐ季節になりました。煌びやかな季節にピッタリなのは、やはりシャンパン。
グラスを立ちのぼる泡のキラキラとした輝きは、それだけで胸をキュンと、ときめかせてくれます。
シャンパンは乾杯のイメージがありますが、実は幅広い料理と相性の良さを発揮する懐の広さも魅力の一つ。
今回は○○シャンと題して、シャンパンのちょっと意外なペアリングの楽しみ方をご紹介します。
肉シャン
「お肉には赤ワイン」と、もはや常識のように言われていますが、それはあくまでも入門編。
一口にお肉と言っても、種類や部位、調理法によって味わいは様々。合わせてみると、いろんな発見が潜んでいます。
今回特に注目したいのは「赤身肉とシャンパン」の相性の良さ。脂ののっていない赤身肉の滑らかな食感と繊細な旨味に、シャンパンのコク、泡立ちがとてもよく合います。
味わいのペアリングにこだわるなら、黒ブドウのみで造られたシャンパン「ブラン・ド・ノワール」を選んでください。
骨格がしっかりしていて、飲み応えのあるシャンパンで赤身肉の食感をしっかり噛み締め、じわじわ溶け出す肉汁の旨味と甘みをゆっくり楽しめます。
餃シャン
日本では餃子といえばビール!というのが主流ですが、一度試してほしいのが「餃子とシャンパン」の組み合わせ。近年は、餃子とワインをテーマとしたお店も増え、シャンパン通の方の間では定番になりつつある組み合わせです。
餃子の油を泡が流してお口をリフレッシュ。フルーティーな爽やかさを呼び込み、肉の旨味をシャンパンのコクが包み込んでくれます。
中でも1番のおすすめはロゼシャンパン。餃子のスパイシーなニュアンスとよく合います。
ロゼ特有のエレガントでフルーティーな風味が、ニンニクやニラの香りをふんわり包み込み、肉汁の甘みと絶妙にマッチ。上品な余韻が残り、焼き餃子をグッと格上げしてくれます。
蕎麦シャン
お蕎麦にはさすがにワインは…しかもシャンパン!?いえいえそれが合うんです。
フランスではガレットというクレープのような郷土料理がありますが、ブルターニュ地方では生地にそば粉が使われます。ハムや玉子を包んだお食事ガレットが主流で、シャンパンと一緒に楽しまれています。
そう、そば粉とシャンパンの相性は、すでに証明されているのです。
蕎麦には出汁つゆがつきものですが、シャンパンはアミノ酸が豊富なので、出汁を取り入れた和食とも好相性。蕎麦の香り、汁のダシともよく合います。
そばつゆに合わせるなら、ピノ・ノワール系の果実味豊かなシャンパン。すだち蕎麦など、青系の柑橘系をプラスするなら、白ブドウだけで造られたブラン・ド・ブラン。わさびや柚子胡椒をちょんをのせたら……。
などなど、薬味の味変で新たなペアリングを発見できるかも!?
まとめ
合せるのが難しそうな組合せも、やってみると意外と美味しい!意外と楽しい!それはシャンパンならではの、複雑で奥行きのある深い味わいがなせるワザです。
○○シャンは止まらない!他にも、寿司シャン(寿司とシャンパン)、鍋シャン(鍋料理とシャンパン)、天シャン(天ぷらとシャンパン)、ロックシャン(音楽とシャンパン)、締めシャン(飲んだ後のシャンパン)、朝シャン(朝からシャンパン)、ソロシャン(ひとりでシャンパン)……途中から料理ではなくなってしまいましたが、シチュエーションとのペアリングもあるはずです。
シャンパンがますます楽しい季節。いろんな楽しみ方にトライして、シャンパンの新たな魅力を探してみてください。
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