12月に入り、いよいよクリスマスシーズンに突入。クリスマスに向けてお店にはクリスマスケーキや美味しそうなスイーツが並び始めました。
そしてクリスマスと言えばシャンパン!シャンパンはパーティーを盛り上げる必須アイテムといっても過言ではありませんが、同じくクリスマスパーティーに欠かせないスイーツとの相性はどうなのでしょうか?
そこで今回はエノテカ編集部がお店でよくみる定番スイーツとシャンパンのペアリング検証を実際に行い、ベストペアリングを探します!
検証したシャンパンとスイーツはこちら!
シャンパン
今回用意したシャンパンは老舗メゾン、ルイ・ロデレールの代表キュヴェ、ルイ・ロデレール コレクション 243。
温暖な気候であった2018年ヴィンテージのブドウをベースに造られており、ふくよかで凝縮感のある果実味に、ブリオッシュやトーストを思わせる香ばしさなどが合わさった複雑な味わいが魅力の1本です。
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スイーツ
スイーツはクリスマス時期にお店でよく見かける、以下の5種類を試しました。
・ショートケーキ
・トリュフチョコレート
・フィナンシェ
・チーズケーキ
・シュトーレン
検証前の予想では、バターの香ばしさとシャンパンの相性からフィナンシェ、イチゴの酸味やクリームの甘さがシャンパンの味わいとバランスがとれるのではないかということからショートケーキが合うのでは?という意見が上がりました。果たしてどうなるのか……!?
検証結果
実際にシャンパンとのペアリングを試してみると、どのスイーツも予想以上に相性が良いという結果に。
そこで今回試したスイーツの中で、よりベストペアリングだと感じた順に順位をつけてみました!
1位:シュトーレン
2位:フィナンシェ
3位:チーズケーキ
4位:ショートケーキ
5位:トリュフチョコレート
シャンパンとスイーツのペアリングで特に重要なポイントとなったのは、大きく以下の3つです。
①シャンパンとスイーツの香りの共通点
スイーツの材料に使われるナッツ類や食材を焼くことにより感じる香ばしさは、瓶内熟成の過程でメイラード反応や酸化熟成が起きることにより生まれるロースト香と共通しており、シャンパンの味わいとの距離をぐっと縮めてくれることが分かりました。
②シャンパンの複雑な味わいとのバランス
シャンパンのもつ香りや味わいは想像以上に要素が多く複雑です。そんな複雑なシャンパンと合わせた時にスイーツの味わいが弱く感じず、バランスがとれているかどうかもポイントとなりました。
③シャンパンの溌剌とした酸味との相性
シャンパンの特徴と言えば、キリリと引き締まった酸味。生クリームのような砂糖の甘さはシャンパンの酸味をより際立たせてしまい味のバランスが崩れてしまいました。
それではここからペアリング上位となったスイーツがどのように合ったのか、詳しくお伝えします!
1位:シュトーレン
1位は満場一致でクリスマスシーズンの定番スイーツ、シュトーレン。
シュトーレンはドライフルーツやナッツがたっぷり入ったドイツの伝統的なパン菓子で、日本でもクリスマス前になるといろいろなお店で販売されています。
予想の段階ではノーマークだったため、その相性の良さにビックリ!
シュトーレンに染み込んでいるバターのリッチな味わいに、ふんだんに練りこまれているドライフルーツ、スパイスの風味がシャンパンのもつ複雑な要素とマッチしました。
さらに瓶内二次発酵により生まれるナッツやトーストの香りがシュトーレンのパン生地の酵母感とも同調し、先ほど挙げたペアリングのポイントを全て網羅する完璧なマリアージュとなりました。
2位:フィナンシェ
2位に選んだのはフランスの伝統的な焼き菓子、フィナンシェです。
ペアリングのポイントとなったのは、フィナンシェにたっぷりと使用されているアーモンドプードルと焦がしバターの香ばしい香り!
そこにシャンパンのもつトーストやブリオッシュのような酵母感が加わり、香ばしさ×香ばしさの相乗効果を味わうことができました。
またシャンパンのクリーミーな口当たりとフィナンシェのバター由来のしっとりした食感との相性も良かったです。
予想の段階ではフィナンシェがベストペアリングの有力候補だったのですが、シャンパンのもつ複雑さに対し、フィナンシェの味わいの要素が少なく感じてしまったという点で2位となりました。
3位:チーズケーキ
3位はチーズケーキとなりました。
チーズケーキと言っても材料や作り方によって味わいは様々ですが、今回はベイクドチーズケーキを用意。
ペアリングを試した結果、クリームチーズのまろやかな酸味とシャンパンの酸味が同調し、タルト生地の香ばしさや程良い塩味がポイントとなりシャンパンの酸味をまろやかにしてくれました。
1位のシュトーレンや2位のフィナンシェのように食べた瞬間に合う!というようなインパクトは少ないものの、後からじわじわと相性の良さを感じるペアリングとなりました。
上位とならなかったスイーツとの相性は?
最後に上位のペアリングとならなかったショートケーキとトリュフチョコレートとの相性はどうだったのか、簡単にご紹介します。
まずは4位のショートケーキ。
検証前は上位にくるのではないか?と予想されていましたが、イチゴが入っている部分は程良く酸味を感じるためシャンパンの味わいともバランスがとれていたものの、クリームがメインの部分と合わせるとシャンパンの酸味をより強く感じてしまったため上位とはなりませんでした。
またトリュフチョコレートはシャンパンを飲んだ後に食べると、チョコレートの濃厚な味わいがシャンパンの複雑な香りや味わいを消してしまい、5位という結果に。
ただしトリュフチョコレートが口の中である程度溶けた状態でシャンパンを飲むと、シャンパンの繊細な香りが消えることなく、かつトリュフチョコレートのクリーミーな要素との相性も良かったので、食べ方次第では美味しく合わせることができました。
まとめ
シャンパンとスイーツをテーブルに並べただけで気分が上がり、食べる前からワクワクした今回の実証実験。
実際合わせてみてもその相性は抜群!エノテカ編集部の中でもまた自宅で楽しみたいという声が多くあがりました。
皆さんも今年のクリスマスはぜひシャンパンとスイーツのペアリングで素敵な1日をお過ごしください。