日に日に寒さが厳しくなり、コートとマフラーだけではしのげないほど冷え込む季節となりました。寒い日は、体の芯から温まる料理が恋しくなります。冷えた体にしみるアツアツのお料理、そこに美味しいワインがあれば気分もホッと落ち着きます。
アイスクリームと同じようにワインも「夏はスッキリ爽やか系、冬はリッチ系」が自然な発想と言えますが、単体で楽しむことが多いアイスクリームと違い、ワインはペアリングによる味わいの変化を楽しめるのがポイント。料理によっては、必ずしもリッチ系とは限らないかもしれません。
そこで今回は、身も心も温まる冬の定番アツアツ料理と一緒に楽しみたい、ワインのペアリングについて考えてみましょう。
ホッと落ち着くあったかポトフ
ゴロッと大きくカットした野菜とお肉を、透き通ったスープでコトコト炊く煮込み料理、ポトフ。食感も味わいも柔らかく、この上なくやさしい滋味深いお料理です。
合わせるワインは、フルーティーで酸味豊か、ミネラル感豊富な白ワイン。スープの繊細な味わいを生かしたいなら、ワインは樽のニュアンス控えめな、やさしく軽やかなタイプが良いでしょう。
やわらかなお肉と野菜の風味を引きたて、ぼやけがちなスープの味わいをワインの酸味が程良く引き締めてくれます。
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アツアツ料理の鉄板!グラタン
鶏肉やシーフード、マカロニ、冬野菜などをホワイトソースに閉じ込めて、たっぷりチーズで香ばしく焼き上げるアツアツ料理。もともとはフランス発祥の郷土料理ですが、今や全国共通の家庭料理と言っても過言ではないかもしれません。
白い料理には白ワインというざっくりしたセオリー通り、ここは白ワインをチョイス。コクのあるクリームソースの料理に合せるなら、ワインも爽やかな柑橘系より、コクのある濃厚なタイプがピッタリです。
ソースのクリーミーな味わいと焼けたチーズの香ばしさに、ワインのクリーミーな質感が相乗効果となり、リッチな味わいがふわふわ広がります。
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冬のご馳走!ビーフシチュー
ビーフシチューは冬野菜と牛肉をブラウンソースでコトコト煮込むお料理です。
お肉は柔らかなので、ペアリングにおいては牛肉よりソースに注目。トマトベースやさらり軽やかに作られることもありますが、多くの場合はデミグラスソースベースのしっかりコク豊かな味わいです。
そんな濃厚なビーフシチューには、骨格のしっかりした力強い赤ワインが合います。牛肉の脂をタンニンが引き締め、黒っぽい深い果実味がデミグラスソースのコクに程良く調和。ワインの土をイメージさせる香りが冬野菜に同調し、料理もワインも膨らみのある余韻に導いてくれます。
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旨辛がクセになる!キムチ鍋
冬の鍋料理でもすっかり定番となったキムチ鍋。その名の通り白菜キムチが主体で、辛味と酸味、発酵した風味、そして何よりニンニクやニラなどインパクトのある香りが特徴です。
そもそも、ワインのフレーバーと同調させるのはなかなか難しいキムチ鍋。キムチの唐辛子と赤ワインのスパイス感を同調させることも可能ですが、ここは思い切って同調させない方向性で考えてみましょう。
1度トライしてみてほしいのが、やや甘口の白ワイン。たっぷりの果実味と甘みが唐辛子の直線的な刺激を和らげ、辛味に隠れていた素材の旨味をグッと引き出してくれます。
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冬の風物詩!おでん
カツオと昆布の透き通った上品な出汁に、様々な具の旨味が複雑に溶け込んだつゆ。おでんとのペアリングは、このつゆの味わいがポイントになります。
合わせるワインは、ドライタイプのロゼワイン。ロゼは「白と赤の中間」と表現されますが、おでんに合わせてみると、両方の良いとこどりを実感できます。
白ワインのフルーティーさとフレッシュ感、赤ワインのコクとスパイス感。いずれも決して突出することなく、バランスが良いのでおでんの個性によく合います。
出汁の風味を邪魔しないよう、華やかすぎないものを合わせれば、おでんつゆにもスッと馴染んで溶け込んでくれます。
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まとめ
冬はコクのあるワイン一択!ではなく、フルーティーから甘口やロゼまで、幅広いワインを楽しめそうですね。
まだまだ続く厳しい冬は、これからが本番!凍えるような寒さを吹き飛ばす、あったか料理と美味しいワインで、楽しく乗り切りましょう!