ドイツとの国境近くに位置し、観光地としても人気のあるフランス・アルザス地方。複雑な地形とブドウ品種の掛け合わせにより、個性的なワインが生まれます。
そんなアルザス地方は美食の地としても有名で、ワインとともに楽しまれる家庭料理が魅力です!
今回は、日本のご家庭でもアルザス料理を気軽に作れるようにアレンジしたレシピをご紹介します。ぜひアルザスワインと合わせて、マリアージュを楽しんでくださいね。
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シュークルート
「酸っぱいキャベツ」の意味を持つシュークルート。塩漬けにしたキャベツを乳酸発酵させて作られる伝統的な発酵食品で、お隣のドイツではザワークラウトと呼ばれています。
アルザスでは、肉や野菜とともに煮込みます。発酵キャベツの酸味で、肉の脂身もさっぱりといただけますよ。
【材料 2人分】
シュークルート(市販のもの) 150g
豚バラ肉 300g
塩 小さじ1/2
ソーセージ 2本
じゃがいも 1個
玉ねぎ 1/2個
白ワイン 100ml
水 100ml
ローリエ 1枚
バター 大さじ1
塩こしょう 少々
【作り方】
1.豚バラ肉の全体に塩をふり、冷蔵庫で1時間以上置く。その後半分に切る。
※塩漬けにした豚肉はできれば一晩置くとさらに美味しくなります。
2.シュークルートは水気を切る。玉ねぎは薄切りにする。じゃがいもは皮をよく洗い、柔らかく茹で、皮を剥き半分に切る。
3.厚手の鍋に豚バラ肉を入れ表面を焼き、一旦取り出す。
4.バターを入れ、玉ねぎを炒める。玉ねぎの上に、豚バラ肉、シュークルート、ローリエを入れる。そこに白ワイン、水を回し入れる。
5.沸騰したら蓋をして、弱火で30分蒸し煮する。ソーセージを加えさらに10分煮る。塩こしょうで味を調える。茹でたじゃがいもを添えて、できあがり。
酸味のある発酵キャベツが味の決め手になる煮込み料理。肉の旨味が溶けこみ、酸味と旨味が重なり合った味わいが、リースリングによく合います。
伸びやかで綺麗な酸味のあるアルザスのリースリングと合わせると、ワインと料理の双方の風味が広がります。風土を感じることができるペアリングです。
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マンステールのタルトフランベ
アルザスの郷土料理の一つ、タルトフランベ。薄い生地のおつまみピザのような軽食で、カフェやレストランで気軽に楽しまれています。
生地の上に酸味のあるフロマージュブランやサワークリーム、玉ねぎ、ベーコンをのせて焼くのが一般的ですが、今回はアルザスのウォッシュチーズ、マンステールとともに焼き上げました。チーズの風味とパリパリした食感で、ワインが進みます。
【材料 2人分】
A薄力粉 100g
Aオリーブオイル 大さじ1
A水 50ml
A塩 少々
サワークリーム 大さじ2(水切りヨーグルトやクリームチーズでも可)
マンステール 30g (他のウォッシュチーズ、無ければシュレッドチーズでも可)
ベーコン 30g
玉ねぎ 1/4個
【作り方】
下準備 オーブンは200度に予熱する。
1.Aをボールに入れ、よく混ぜ合わせひとかたまりにし、薄く伸ばす。
※形は長方形でも円形でも構いません。
2.ベーコンを5mm幅に切り、玉ねぎは薄切りする。
3.生地の全面にサワークリームを塗る。その上にベーコンと玉ねぎをのせ、マンステールを散らしてのせる。
4.オーブン予熱200度でこんがりと焼き色が付くまで15~20分焼いて完成。
薄い生地に玉ねぎとベーコンというシンプルなタルトフランベですが、ウォッシュチーズを入れたことで、香りや味わいに奥行きが生まれます。
個性的なウォッシュチーズに、アロマティックなゲヴュルツトラミネールを合わせました。ワインのフルーティーさとふくよかな味わいが、チーズの塩味によりさらに際立ちます。
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ベッコフ
数種の肉とじゃがいもを煮込んだ冬の定番料理、ベッコフ。洋風肉じゃがのような料理ですが、たっぷりの白ワインを使用します。
ベッコフは、「パン焼きかまど」という意味があり、専用のベッコフ鍋に具材を入れてオーブンで作ります。
今回は作りやすいように、鍋でコトコト煮込むだけ!とっても簡単ですよ。
【材料 2~3人分】
豚肩ロース肉 200g
牛すじ肉 200g(他の部位、また羊肉でも可)
玉ねぎ 1/2個
じゃがいも 2個
にんじん 1/2本
にんにく 1片
ローリエ 1枚
白ワイン 300ml
塩 小さじ1/2
【作り方】
1.豚肩ロース肉、牛すじ肉は大きめの一口大に切る。玉ねぎは薄切りにする。じゃがいも、人参は皮を剥き1cm幅に切る。にんにくは皮を剥き、潰す。
※煮崩れしやすい野菜は、肉じゃがのように大きめサイズでも大丈夫です。
2.1とローリエをボールに入れ、白ワインを注ぐ。ラップをして一晩冷蔵庫で漬けこむ。
3.厚手の鍋にたまねぎ、にんじん、にんにくを入れ、肉を重ね、塩をふり、上部にじゃがいもを並べ、マリネ液を注ぐ。
4.火にかけ、沸々したら灰汁を取り、蓋をして弱火で1時間煮込んで完成。
肉の旨味と野菜の甘みが溶け込み、コクをしっかりと感じられるベッコフには、ピノ・グリがおすすめです。
フルーティーな爽やかさの中に、力強さと華やかさを兼ね備えたワインの味わいは、ベッコフの旨味とともに口の中で溶け合います。
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まとめ
ワインラヴァーを魅了する、個性的なアルザスワイン。アルザスの白ワインは、飲み疲れせずに、日々の料理に溶け込む繊細な味わいです。
手軽に作るアルザス料理で、旅するようにアルザスワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。お鍋でコトコトと煮込みながら、楽しいおうちワインタイムが始まりますよ。
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