少しずつ暖かくなり、春の訪れを感じる日々。桜色のロゼワインが似合う季節がやってきました。
ここ数年は世界的なロゼワイン人気が続いているせいか、日本でも以前に比べて多様なロゼワインを見かけるようになりました。そこで、今回はロゼワインを存分に楽しむ方法をご紹介したいと思います。
ロゼワインを初めて飲む方はもちろん、普段からよく飲んでいるという方も、ぜひ試してみてください。
しっかり冷やす
まず、ロゼワインは発泡性でもスティルでも、甘口でも辛口でも、どんなタイプでもしっかり冷やして飲みましょう。
一般的にロゼワインの多くは熟成させず早飲みタイプに仕上げられおり、フレッシュ感が最大の特徴です。ですから、ロゼワインは冷やして飲む方がおいしく感じるのです。
冷蔵庫なら約3時間、ワインクーラーなら10~15分ほど冷やしてください。
とは言っても、ロゼワインは色合いだけでも淡いピンク色のものから、赤ワインに近い濃いピンク色のものまであり、味わいも千差万別です。ロゼワインなら全て同じ温度で良いのでしょうか?
実はロゼワインの適温はその色合いで判断することができます。淡いピンク色なら低めの8~10度、冷蔵庫で3時間~4時間。濃いピンク色なら少し高めの10~12度、冷蔵庫で2時間~3時間冷やして調整すると上級者的な楽しみ方ができますよ。
小ぶりなグラスを使う
ロゼワインは白ワインのようなすっきりとした果実味と、赤ワインのような渋味が程良く感じられる白ワインと赤ワインの中間的なスタイル。ですから、グラスも白ワインでも赤ワインでも対応できる万能グラスがおすすめです。
特にすっきりとしたタイプのロゼワインには、温度上昇を避けるためにもボウルの部分が小ぶりのタイプが良いでしょう。
もちろんロゼスパークリングワインはスパークリングワイン用のフルート型やチューリップ型で飲みましょう。
また、ロゼワインの魅力の一つはその美しい色合いです。ロゼワインが入ったグラスが並んだテーブルは、見た目も華やかで、気分も高揚しますよね。
ロゼワインの色合いを存分に堪能するためにも、グラスは無色透明で飾りのないシンプルなものを選びましょう。
おつまみは好きなものを
近年、ロゼワインが欧米で人気なのは、ロゼワインが今の時代の料理に合わせやすい、フードフレンドリーなワインであることが認識されたからでしょう。
ワインの本場フランスでも、クリームやバターをたっぷり使ったクラシカルなフランス料理より、最近は素材の味を生かした、シンプルな味付けのモダンなフランス料理が主流です。そんなモダンフレンチには、ロゼワインが合わせやすいのです。
ロゼワインは、白ワインの清涼感と赤ワインのタンニンや味わいの複雑性など両方の要素を兼ね備えていますから、白ワインに合う料理にも、赤ワインに合う料理にも合わせられます。
また、洋食だけでなく、一般的にワインと合わせるのが難しいとされる中華料理やエスニック料理と相性が良いのも特徴です。アジアのスパイスの効いた料理にもよく合います!
そして、もちろん和食とも合わせることができます。複数のおかずが同時に並ぶことが多い日本の食卓には、どんなおかずにも合わせやすいロゼワインが間違いありません。
ちなみに、ロゼワインと料理の具体的なペアリングを考える場合、適温同様に、ワインの色合いで判断すると良いでしょう。
薄いピンク色のロゼワインには、出汁で味付けした薄味のおかずや、洋風ならフレッシュトマトのソース、チーズなら熟成の若いカマンベールやシェーブルチーズを。
濃いピンク色のロゼワインには、醤油や味噌などでしっかり煮込んだおかずや、煮詰めたトマトソース、チーズなら羊乳製のペコリーノなどコクと塩味がしっかりあるタイプとよく合うでしょう。
残ったロゼはカクテルに
見た目にも華やかなロゼワインは、カクテルにするのもおすすめです。お酒が弱い人も楽しめます!
ロゼワインを使った人気のカクテルは、ロゼ・パンプルムース。ロゼワインをグレープフルーツジュースで割るだけの簡単なカクテルです。ジューシーで心地良い苦味もあり、アペロや食前酒におすすめです。
【材料】
グレープフルーツジュース 1/2
ロゼワイン 1/2
グレナデンシロップ お好みで
【作り方】
1.氷の入ったグラスに、ロゼワインとグレープフルーツジュースを入れ、軽く混ぜ合わせる。
甘めがお好きな方は、グレナデンシロップを入れて混ぜ合わせてください。
また、食後ならロゼワイン・クーラーが良いでしょう。ロゼワインをオレンジジュースで割り、シロップとオレンジのリキュールを少量加えて作ります。甘いカクテルなので食後のデザート代わりにピッタリです。
【材料】
ロゼワイン 90ml
オレンジジュース 30ml
グレナデンシロップ 15ml
オレンジキュラソー 10ml
氷 適量
スライスオレンジ 1枚
【作り方】
1.グラスに材料を全て入れ混ぜ合わせ、スライスオレンジを添えて出来上がり。
また、もっと手軽に。ロゼワインに氷を入れたり、ソーダ水で割ってもおいしく楽しめます。
まとめ
飲み方も、合わせる料理も、自分の好みに応じてアレンジできる気軽さが魅力のロゼワイン。
春の訪れとともに、ロゼワインを存分に楽しんでみてくださいね。