近年、ますます注目を集めるオレンジワイン。どんな料理にも寄り添うフードフレンドリーさが、世界中のワイン愛好家を惹きつける魅力の一つです。
もちろんワイン単体で楽しむこともできますが、料理とペアリングすることでさらにその良さを感じることができます。
今回はそんな無限の可能性を持つオレンジワインのペアリングについてご紹介します。
オレンジワインはフードフレンドリー
オレンジワインは、白ブドウを使用して赤ワインと同様にブドウの皮ごと浸漬して造る、オレンジ色のワインです。近年、赤・白・ロゼに続く四つ目のカテゴリーのワインとして、注目が高まっています。
白ワインのようにフルーティーでありながら白ワインよりも飲みごたえがあり、赤ワインのように渋味や苦味といった複雑性を兼ね備えながら赤ワインよりも軽やかな味わいが特徴です。
ワインと料理のペアリングを考えたとき、その相性にとても悩みますよね。
オレンジワインは、特有の渋味や旨味によってワインとの相性が難しいとされている食材ともよくマッチします。
そのためあらゆる料理とのペアリングがしやすく、繊細な風味の料理から濃い味わいの料理まで幅広く合わせて楽しむことができます。
ここからはどんな料理と相性が良いのか詳しくご紹介します!
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辛い料理
インド料理や韓国料理といった、辛味が強い料理は、ワインとのペアリングが難しいとされています。料理の辛味に、繊細で軽めの白ワインを合わせるとワインの果実味が負けてしまい、渋味の強い赤ワインを合わせると喧嘩してしまうからです。
その点、オレンジワインは、適度な酸味と果実味、渋味をバランス良く持ち合わせているので、辛味やスパイスの利いた料理にもよく合います。
さらに、赤ワイン寄りの深みのあるオレンジワインは、紅茶や烏龍茶のような茶葉のニュアンスもあるので、スパイスを使用する中華やエスニックなどのアジア料理との相性も抜群です。
クセのある料理
魚卵とワインを口に含んだら、生臭さが強調されてしまった……なんて経験がある方も多いはず。ワインとのペアリングが難しい食材の代表格が、いくらや数の子などの魚卵です。
魚卵には脂肪酸が多く含まれているため、鉄分を含有したワインと合わせたときに、特有の生臭さが際立ってしまうのがミスマッチの理由です。
ワインと魚卵という難しいペアリングですが、しっかりとした酸味と独特の旨味があるオレンジワインなら美味しく楽しむことができます。特に、ジョージアなど伝統的製法で造られるタイプや、シュール・リー製法を用いたタイプのオレンジワインは、出汁のような旨味と魚卵との相性が非常に良く、口に含んだ時に嫌なニュアンスになりません。
旨味のあるオレンジワインは、いくらの醤油漬けなど、魚卵と出汁を組み合わせた味わいにもピッタリです。
繊細な料理
ワインを日本酒のように和食に合わせるペアリングが近年注目されています。ぜひ和食にも、オレンジワインを試してみてはいかがでしょうか。
オレンジワインの奥行きのある味わいは、和食に使用される味噌や醤油、みりんといった伝統的な発酵調味料や出汁とよく合います。
素材の味を活かし、出汁と発酵調味料で作る和食のような繊細な料理には、渋味が強すぎない白ワイン寄りのやさしいオレンジワインを合わせると、素材の邪魔をせず、寄り添いながら味わいの良さを引き立ててくれます。
まとめ
その独特な味わいと、合わせる料理を選ばないことで、ブームを巻き起こしているオレンジワイン。
今日の晩ごはんにはどんなワインが合うかな…?と迷った時は気軽にオレンジワインを選んでみてください!軽やかなタイプから渋味のあるタイプまで品揃えも多種多様にあり、どんな料理にも寄り添ってくれるでしょう。
フードフレンドリーなオレンジワインで、ぜひ色々なペアリングをお試しくださいね。
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