本格的な夏到来!うだるような暑さや、ムシムシとした湿気の影響で夏の体調は不安定になりがち。
そんな体を内側から整えてくれるのが薬膳料理です。薬膳というと、なんとなく難しく美味しくないのでは?と思ってしまいますが、季節や体調に合わせて食から健康的な体作りをサポートする、旬の食材を使用した料理のことを言います。
体調に合わせた料理で、厳しい夏を乗り切りましょう!
夏野菜のアンチョビグリル
暑い夏は、体に熱がこもり火照り気味になりますよね。トマト、茄子、ズッキーニなどの夏野菜は、体の熱を取り、余分な水分を排出し、むくみ防止にも繋がります。
今回は、彩り良く並べた夏野菜にアンチョビの旨味を効かせてグリルしました。野菜がたっぷり食べられますよ。
【材料 2~3人分】
トマト 2~3個
茄子 1本
ズッキーニ 1~2本(緑・黄どちらでも可)
オリーブオイル 大さじ2
アンチョビペースト 小さじ2
ローズマリー 2~3本
バジル 適量
【作り方】
1.茄子はヘタを切り、7㎜幅に輪切りにし、水につけてアクを抜く。トマトはヘタを切り、7㎜幅に切る。ズッキーニは7㎜幅に輪切りにする。
オリーブオイルとアンチョビペーストを合わせておく。
2.耐熱皿に1を交互に並べる。
上からオリーブオイルとアンチョビペーストを合わせ、回しかける。ローズマリーを散らす。
3.予熱200度のオーブンで25~30分焼いて出来上がり。お好みでバジルを散らす。
夏野菜がたっぷりと入り、アンチョビの旨味の効いた軽めの1品には辛口のロゼワインがよく合います。
アンチョビの塩味と旨味で、ロゼワインのフルーティーさが際立ちますよ。夏にピッタリの組み合わせです。
スイカのレモンマリネ
夏の喉の渇きや水分補給に、スイカは昔から重宝されてきました。
汗をかいた体を潤し、レモンの酸味で爽やかに味わえるスイカのマリネに。火を使わずにキンと冷やしたおつまみは夏にうれしい副菜です。
【材料 2人分】
スイカ 250g
レモン 1/2個
レモンの皮 少量
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1/4
はちみつ 小さじ1
ミント 適量
【作り方】
1.スイカは、種を取り、一口大に切る。
2.ボールにスイカを入れ、レモンを搾り入れる。オリーブオイル、塩、はちみつ、刻んだレモンの皮とミントを入れよく混ぜる。冷蔵庫で冷やして完成。
シャキシャキとしたスイカの食感とレモンの酸味、甘みを際立たせる塩味で、サッパリといただけるマリネをワインと合わせるなら、スパークリングワインがおすすめです。スパークリングワイン片手に、暑い夏でも手軽に用意できますよ。
鶏肉のココナッツカレースープ
夏の体は、外気の暑さで弱りがちな上に、室内は冷房によって過度に冷えすぎる傾向にあります。
外気との温度差で体調も崩しがち。体が冷えてしまったら、体の内側から温めるにんにくやしょうが、玉ねぎなどの食材を使用した汁物がおすすめです。鶏肉は消化が良いので、胃腸も労わってくれます。
【材料 2人分】
鶏もも肉 200g(むね肉や手羽元でも可)
玉ねぎ 1/2個
にんにく 1片
しょうが 1片
カレー粉 小さじ2
Aココナッツミルク 200ml
A水 150ml
Aローリエ 1枚
A塩 小さじ1/2
オリーブオイル 適量
パプリカ 1/2個
バジル 適量
【作り方】
1.鶏肉、パプリカは一口大に切る。玉ねぎ、にんにく、しょうがはみじん切りする。
2.鍋にオリーブオイルとにんにく、しょうがを入れ火にかける。香りが立ったら、玉ねぎを炒める。しんなりしたら、鶏肉とカレー粉を入れ全体を炒める。
3.Aとパプリカを入れ煮立たせ、弱火にして15分ほど鶏肉に火が通るまで煮る。
ワインと合わせるならば、ココナッツの香りに合うようなボリュームのある白ワインがおすすめです。飲み応えのある白ワインと温かいスープは、心身を癒やしてくれますよ。
まとめ
夏の体を労る、薬膳料理。薬膳は難しいと思いがちですが、四季折々の旬の食材を積極的に摂り、薬味をプラスして身体を内側から改善していく食のスタイルです。
今日からできる薬膳料理で、今年も暑い夏を乗り越えましょう。