リュショット・シャンベルタンとは

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公開日 : 2023.8.17
更新日 : 2023.12.28
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ジュヴレ・シャンベルタンの畑

ブルゴーニュのコート・ド・ニュイ地区最大の面積を持つジュヴレ・シャンベルタン村には九つのグラン・クリュ(特級畑)があります。


その一つ、リュショット・シャンベルタンは、この村のグラン・クリュの中で最北に位置し、隣接する八つのグラン・クリュとはテロワールにも違いがはっきりと見られます。


今回はリュショット・シャンベルタンについて詳しく解説します。

産地フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ
ジュヴレ・シャンベルタン村
面積3.25ha
土壌粘土質を含む石灰岩
品種ピノ・ノワール
タイプ

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目次

テロワール

リュショット・シャンベルタン地図

リュショット・シャンベルタンはブルゴーニュのコート・ド・ニュイ地区北部ジュヴレ・シャンベルタン村にあるグラン・クリュで、面積は約3.25ha、標高約290〜310mの日当たりの良い東向きの斜面にあります。


この村のグラン・クリュの中では最も標高の高い位置にあり、東側の斜面下方にはグラン・クリュのマジ・シャンベルタンが広がっています。


半大陸性気候のブルゴーニュの中では、ジュヴレ・シャンベルタン村はグラン・クリュを擁する村としては北方に位置するため、比較的冷涼です。この地域一帯の土壌は粘土石灰質で、グラン・クリュは茶色い土壌で表土は薄く、泥土や砂利質の堆積物となっています。


とりわけリュショット・シャンベルタンはこの村の西側にある小さな山(ラ・コンブ・グリーズ)の登り口にあって傾斜がきつく、土地の表層は痩せていて小石が多く見られます。


また、リュショット・シャンベルタンはコンブ・ラヴォーの渓谷の出口にあるため、谷からの冷風の影響を受け、近隣のグラン・クリュよりブドウの成熟が遅くなり、ブドウに酸が多く残る傾向にあります。


リュショット・シャンベルタンは、斜面上部のリュショット・デュ・ドシュと小道を挟んで斜面下部のリュショット・デュ・バからなります。上部のリュショット・デュ・ドシュの方が日照に優れているとされており、ドメーヌ・アルマン・ルソーの約1haのモノポール(単独所有畑)「クロ・デ・リュショット」もこのリュショット・デュ・ドシュにあります。

ジュヴレ・シャンベルタン村の九つのグラン・クリュ

ワインの特徴

1937年にA.O.C.に認定されたリュショット・シャンベルタンはピノ・ノワールから造られる赤ワインです。


リュショット・シャンベルタンのワインは骨格がしっかりとしており、凛とした酸味と濃密すぎない果実味、硬質なミネラル感が特徴で、若いうちは硬さが目立ちます。このような個性は、上記のような痩せた土壌に由来していると考えられます。


熟成が進むと酸味や硬さは角がとれ、風味は複雑さを増し、きめ細やかで洗練されたワインに変貌を遂げます。そのため、最低でも10年は熟成させたいワインです。


作柄の良い年には、果実味も豊満になり、堅牢さとエレガントさを兼ね備えた逸品となります。

代表的な生産者

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参考文献:「ブルゴーニュワインがわかる」 マット・クレイマー著 阿部秀司:訳

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