日本でも記録的な猛暑が話題となりましたが、世界的にも猛暑日が続いた2023年。そんな中ブルゴーニュからは、「非常に高品質なブドウが豊作」とのニュースが入ってきました。
というわけで今回は2023年のブルゴーニュヴィンテージ最新情報をお伝えします!
気になるワインの品質は?
ブルゴーニュワイン委員会によると、2023年は特に白ワインにとって素晴らしいヴィンテージになるだろうと報告されています。夏の間は不安定な気候でしたが、収穫直前に気温が上がり日照にも恵まれたため、最終的にブドウが完熟し、収穫量が増えました。
ピノ・ノワールも同様に、芳醇で質の良い果汁が得られ、醸造段階における色の抽出も良好との報告もありました。
いずれにせよ、2023年のワインの品質は白・赤ともに非常に期待できそうです。
2023年の気候
2023年は例年より穏やかな冬で始まりましたが、4月までは暖かい日と寒い日が交互に不安定に続いたため、芽吹きが平均より遅くなりました。その結果、ほとんどのブドウの樹が春の霜を免れることができました。
5月初旬は理想的な気候条件となり、ブドウ樹は順調に成長。5月20日以降は気温が上昇したため開花に向けて急速に進み、最初の開花は5月末となりました。
開花シーズンは6月初旬まで気候に恵まれましたが、終盤は局地的な雷雨がありました。その結果、花冠が落ちて風による受粉が促進され、ブドウの房がたっぷりと実りました。
7月の気候は不安定で雷雨もあり、最高気温は35~36℃にも達し、湿度も高い状況でした。
7月11日と15日の雹は、マコネ南部、コート・シャロネーズ北部、ムルソー、ディジョン周辺に局地的な被害をもたらしましたが、ブルゴーニュ全体的では大きな被害にはなりませんでした。
その後収穫までは温暖な晴天に恵まれ、8月には雨が何度か降りましたが、最後は季節外れの高温と日照に見舞われ、多くのワイン生産者はブドウの鮮度を保つために夜間や早朝に収穫を行いました。
2023年ヴィンテージの特徴
2023年は白ワインが特に良いヴィンテージなると予想されます。
夏は不安定な気候にもかかわらず、シャルドネ、アリゴテのブドウが十分な鮮度を保ちながら完全に成熟し、収穫は素晴らしい結果に終わりました。ブルゴーニュの白ワインの名に恥じることのない完璧な状態とのことです。
ピノ・ノワールは収穫量が多かったためしっかりと選果でき、その結果、上質な果汁が得られました。
ブルゴーニュワイン委員会の収穫レポートでは「白と赤の両方で、美しい香りのプロファイルを備えた、表現力豊かでフルーティーなワインが生まれた」と述べています。
まとめ
近年続く異常気象や記録的な猛暑日が今年も世界中で観測されました。それによる影響は多少あったものの、2023年ヴィンテージのブルゴーニュワインはブドウの収量に恵まれ、非常に高い品質での仕上がりが期待できるとのことです。
出来上がったワインを飲むのが待ち遠しいですね。