モンラッシェと並び世界最高峰の白ワインと讃えられるグラン・クリュ、コルトン・シャルルマーニュ。
コルトンの丘の斜面に広がるこの偉大な畑の歴史は古く、畑名はこの地にブドウ畑を所有していた西ローマ帝国のカール皇帝(フランス語でシャルルマーニュ大帝)に由来しています。今回はそんなコルトン・シャルルマーニュについて解説します。
産地 | フランス ブルゴーニュ コート・ド・ボーヌ アロース・コルトン村 / ラドワ・セリニー村 / ペルナン・ヴェルジュレス村 |
面積 | 56.61ha ※3村にまたがる |
土壌 | 石灰岩、泥灰土、小石 |
品種 | シャルドネ |
タイプ | 白 |
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テロワール
コルトン・シャルルマーニュはコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌをつなぐ位置にある標高400m弱の丘陵地、通称「コルトンの丘」の斜面上部(標高約250m〜330m)に位置するグラン・クリュで、面積は56.61ha。アロース・コルトン村、ラドワ・セリニー村、ペルナン・ヴェルジュレス村の3村にまたがっています。
畑はコルトンの丘の南〜南西向きの斜面に広がっており、石灰岩を母岩とする土壌で、表土は石灰質や粘土質を含む泥灰質、場所によって小石が見られます。
コルトン・シャルルマーニュには複数のクリマが存在しますが、中でもアロース・コルトン村のル・シャルルマーニュと、ペルナン・ヴェルジュレス村のアン・シャルルマーニュの二つが高い評価を得ています。
アペラシオン規定
A.O.C.コルトン・シャルルマーニュは、シャルドネから造られる白ワインに認められたグラン・クリュです。複数のクリマが存在し、それらは隣接するグラン・クリュ「コルトン」のクリマと重複しますが、コルトンの赤ワインのようにエチケットにクリマ名を明記することはできません。
また、コルトンの東向きの斜面にある特定のクリマで造られた白ワインはコルトン・シャルルマーニュを名乗ることができます。
ワインの特徴
コルトン・シャルルマーニュのワインは、一般的に鉱物を思わせるほどのミネラル感と硬く引き締まった酸が特徴となります。これは石灰岩を主とする土壌に由来しています。リッチで肉厚な果実味がありながら、骨格がはっきりしていてバランスが保たれているのはこの豊富なミネラルと酸によるものです。
若いうちは、色合いは黄金色、火打ち石のようなミネラル感と果実のフレッシュ感が強調されますが、熟成とともに色合いは琥珀色に変化し、バターのようなオイリーさ、複雑味、エレガントさが増します。
世界最高峰の白ワインという異名を持つだけあって非常に長熟で、20年から30年は熟成させることが可能です。
代表的な生産者
- ボノー・デュ・マルトレイ
- ジョゼフ・ドルーアン
- ルイ・ラトゥール
- ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ=デュリ
- ブシャール・ペール・エフィス
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