ワイン初心者・長谷川あかりさんが体験!モンテスワイン飲み比べ【レシピあり】
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ワインにはさまざまな選択肢があります。赤ワインか白ワインか、品種や産地、そして生産者の違い。これらを知ることで、ワインの楽しみ方がさらに深まります。
特に生産者について詳しく知ることで、ワインの魅力がより一層増すでしょう。
今回は料理家として活躍する長谷川あかりさんに、チリの名生産者モンテスのワインを飲み比べていただき、特別なレシピを考案してもらいました。
【プロフィール】長谷川あかりさん
料理家・管理栄養士。1996年生まれ、埼玉県出身。「なんでもない日を幸せにする、シンプルで豊かなごはん」をテーマに、食べ疲れしないのにちょっぴりおしゃれで自己肯定感の上がる“新しい家庭料理”のレシピを発信中。2022年11月29日に、初のレシピ本『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』(KADOKAWA)を出版。2024年7月3日には初のパーソナルムック「長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1」(扶桑社)を発売予定。
X(旧Twitter) @akari_hasegawa
Instagram @akari_hasegawa0105
動画で見る モンテスワイン5本飲み比べ
天使のワインでおなじみ!モンテスを知ろう
以前、ワインショップ・エノテカ 広尾本店にてモンテス・アルファ・シラーを購入した長谷川さん。モンテスのワインにはどんなイメージがあるのでしょうか。
長谷川さん
「まだまだ赤ワインに対して抵抗感があった頃、友人と飲むワインをエノテカさんで探してもらった時に出会って衝撃を受けたのがモンテス・アルファ・シラーでした。
本当においしくて……!それ以来、赤ワインへの抵抗感もなくなって、楽しめるようになりました。
以前、レストランでモンテスのワインを見かけて、なんだかうれしくなって頼んだこともあります。とは言え、モンテスのことは詳しく知らないんです……」
そんな長谷川さんにもっとモンテスのことを知っていただくために、まずはモンテスがどんな生産者なのか簡単な歴史をお伝えします。
「世界最高峰のチリワインを造る」という信念のもと創業したモンテスは、常にチャレンジ精神を持ってワイン造りを続けています。
1988年の創業で、奇しくもエノテカと同じ創業年。これまで30年以上、ともにワイン業界を歩んできました。
長谷川さんが以前お飲みになったモンテス・アルファ・シラーはモンテス・アルファ・シリーズの1本です。
今でこそ世界中で知られている“モンテスの顔”と言うべきシリーズですが、創業とほぼ同時期にリリースされたモンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨンは当時のチリワインでは考えられない高価格帯のワインでした。当時のチリワインと言えば「安さ」が売りで、品質よりも低価格を追求していました。
そんな逆風の中でのモンテス・アルファ・シリーズの発売がモンテスにとって初めての挑戦になったのです。
これが高い評価を獲得し、ワイナリーは軌道に乗ります。そうしてチリにおけるプレミアムワインの代名詞となりました。
それ以降もさまざまな挑戦を続けるモンテス。その哲学は幅広いラインナップにも反映されています。
長谷川さん
「革命を起こしたワイナリーなんですね!とてもカッコイイ生産者ですね。こういったお話を聞くとまたワインのことが好きになります。
たくさんのラインナップがあると聞いて、それに合ったお料理を考えるのも楽しいだろうな~なんて思いました!」
モンテスワインをテイスティング!
ここからはモンテスのワインを実際に飲んでさらにモンテスのことを知っていただきます。
ワインショップ・エノテカ 広尾本店にて、モンテスの看板ワインであるモンテス・アルファ・シリーズのテイスティングを行います。
長谷川さん
「こんにちは、お久しぶりです。本日もよろしくお願いします」
スタッフ磯山
「こんにちは。よろしくお願いいたします!
先日おすすめしましたモンテス・アルファ・シラー、気に入ってくださってありがとうございます!」
長谷川さん
「磯山さんの説明のおかげでレシピが浮かんできて、実際に試しても『我ながらベストマッチだ!』と思い、そういったワインの楽しみ方を学べました。
今日も飲み比べさせていただけるということで、合うレシピを考えながらテイスティングできたらうれしいなと思っています」
スタッフ磯山
「テイスティングをしながらレシピを!それはすごく楽しみですね!ぜひお手伝いさせてください」
長谷川さん
「どんなワインと出会えるのか、どんなレシピが思いつくのか楽しみです!」
スタッフ磯山
「まずはモンテス・アルファ・シャルドネから。このシリーズ唯一の白ワインです。
チリの温暖なエリアで育ったので、完熟した甘みのあるフルーツの香りがするのが特徴です。樽を使って熟成させるのでバターのニュアンスも感じられるかと思います」
長谷川さん
「おお!飲み応えのあるワインですね!酸味とコクのバランスが良いです、おいしい!
コーンのような甘さもありますね。とうもろこしをサクッと揚げて天ぷらにして一緒に飲んだら美味しそうです!」
スタッフ磯山
「最高ですね!
このワインはコクと甘みもありますが、酸味も感じるので、料理に油脂分をプラスするとお互いのバランスが良くなるんですよ。すごく良いと思います!」
長谷川さん
「最高の夏が始まる組み合わせになりそう……!」
スタッフ磯山
「次は、ピノ・ノワールです。以前、ワイン診断でピノ・ノワールがお好きという結果になりましたよね。お好きなタイプのワインだと思います。」
長谷川さん
「いい香りがします……大好きな味です!
一口含んだ時にスッと舌に馴染んでいく感じが良いですね。後味もきれいです」
スタッフ磯山
「ピノ・ノワールは赤ワインの中でも爽やかさが特徴です。チリで造られるモンテスのワインは、それに加えてチェリーっぽい香りを強く感じるかと思います。
以前、ここでブルゴーニュのピノ・ノワールを飲んでいただきましたね。ブルゴーニュに比べてチリは温暖なのでブドウがより熟すため、酸味が穏やかになるんです。
長谷川さん
「なるほど!爽やかでフルーティーなので梅干しとか合いそうですね!?」
スタッフ磯山
「たしかに、おっしゃる通りですね!ピノ・ノワール自体にシソのような風味も感じられるのでよく合うと思います。
それと、ピノ・ノワールの赤系果実の香りがお醤油にも通ずる香りなので相性良いですよ」
長谷川さん
「梅干し、醤油……和の食材と合わせたいですね!私の好きなお料理のテイストに合いそうです!」
スタッフ磯山
「次がシラーです。以前、ご購入いただいて気に入っていただいた1本ですね。
シラー特有のスパイシーさに加えて、先ほどのピノ・ノワールに比べるとブルーベリーのような青いフルーツの香りがすると思います」
長谷川さん
「果実を丸ごと食べているような感じですね。やっぱりこのワインは味わいが強めなのでガツンとした中華のイメージが浮かびます」
スタッフ磯山
「ピノ・ノワールに比べると渋みが強いので、料理には旨味と塩味に加えて油分も加わって良いかなと思います。そういった意味では中華はかなり相性が良いかと!」
長谷川さん
「スパイスを効かせた唐揚げとかも良さそうですね~でもカレーもいいな~!」
スタッフ磯山
「少し冷やすことでより爽やかな飲み口となるので、合わせる料理によっては冷やすのもおすすめです。
逆にもっと飲みごたえが必要であれば、温度帯を高くしたり……そうやって料理やお好みによって、楽しめる1本ですね。
続いてはこちらです」
長谷川さん
「これはカベルネ・ソーヴィニヨンですね!モンテスのはじまりのワインだと先ほど教えてもらいました。
今までの赤ワインとガラッと香りが違いますね」
スタッフ磯山
「フルーツの完熟した香り、ココアパウダーのような甘やかな香りがしますよね。
そしてタンニンがしっかりしたワインです」
長谷川さん
「口に含むと酸味が来て、飲み込むと渋みがグッとくるようなイメージです。これはもうお肉ですね!しっかり脂があるお肉、スペアリブなどを焼くのが一番良さそうです!」
スタッフ磯山
「ここまでタンニンと酸味があれば、かなり脂身があるお肉でも良いかと思います。素材自体に油分があることが前提条件で、それにプラスしてソースにも重さがあって良いと思います。
フルーツ系のジューシーさがすごくあるワインなので、ソースにフルーツなどを加えるとさらに相性が良くなりそうです」
長谷川さん
「おお!確かに良さそうです!
オレンジマーマレードと醤油を煮詰めたソースとか!おいしそう」
スタッフ磯山
「最後がカルメネールです。チリを代表する品種なのですが、飲んだことありますか?」
長谷川さん
「初めて飲むと思います!楽しみです!」
長谷川さん
「華やかな香りですね……!おお、想像していた味わいと違いました。甘やかですね」
スタッフ磯山
「先ほどのカベルネ・ソーヴィニヨンと同じフルボディですが、カルメネールの方が丸みがあって口当たりが柔らかいと思います」
長谷川さん
「このまろやかさと甘みが味噌系のお料理に合いそうです。辛味噌とか……?
シラーは中華料理が浮かんだんですが、カルメネールは韓国料理が浮かんできました!
今まで赤ワインってフレンチやイタリアンの洋なイメージがあったのですが、こうやってじっくり飲み比べてレシピを考えていると中華や韓国料理などアジア系の料理が浮かんできます。合う料理のジャンルが想像以上に広いんだなと思いました」
スタッフ磯山
「そういったアジア料理は旨味と酸味のバランスが取れた料理だと思います。ワインと合わせることでそこに酸味と渋みを差し込むことができるので、アジア系の料理にもワインが合う理由かなと思います」
長谷川さん
「このカルメネール、煮込み料理やパスタとも合いそうで、幅広くいろんな料理と合わせられそう!」
スタッフ磯山
「レシピを考えるのは難しいと思いますが、最終的には料理とワインの重さが合うと良い組み合わせになると思います。
5種類飲んでみていかがでしたか?」
長谷川さん
「モンテスのワイン、どれも本当においしかったです!こんなに幸せなことがあって良いのかと思いました(笑)
品種の違いもよりわかりましたし、ワインによって料理の合わせ方の違いがあるのも体感できました。そしてもっとワインが好きになりました!
生産者のことも知って品種の違いもわかってきて、どんどんワインの面白さを実感しています」
長谷川さん
「どれもおいしくて迷うんですが、やっぱり一番好きなピノ・ノワールのレシピを考案しようと思います。
イメージが膨らんでいるので形にするのが自分でも楽しみです」
モンテスにピッタリなおつまみレシピ
最後に長谷川さん考案のモンテス・アルファ・ピノ・ノワールにピッタリなおつまみレシピをご紹介します。
マグロと梅の爽やか春巻き 醤油マヨソース添え
【材料 2人分】
春巻きの皮 4枚
マグロの刺身 100g
梅干し 大1個(約15g)※甘くないもの、塩分濃度14%使用。塩分濃度によって量は調節する
きゅうり 小1本(80g)
大葉 3枚
塩 適量
植物油 適量
マヨネーズ 大さじ1
醤油 小さじ1
【作り方】
1.マグロは食べやすい大きさに切る。梅干しは叩いてマグロと一緒にボウルに合わせよく和える。味を見て塩少々で調える。
2.きゅうりは細切りにし、大葉は千切りにする。ボウルに合わせ、塩少々を加えてよく和える。
3.マヨネーズと醤油を合わせてよく混ぜる。
4.春巻きの皮に1と2を1/4量ずつのせ、端から巻いていく。水または水溶き小麦粉で端をしっかり止める。
5.油をフライパンに行き渡る量注ぎ、中火でしっかり熱したら、春巻きを加える。下面がきつね色になったら手早く裏返し、もう片面も手早く揚げて取り出し油を切る。
6.器に盛り付け、ソースを添えたら完成!
長谷川さん
「マグロと梅、大葉、きゅうりをギュッと詰め込んだ春巻きを作ってみました!ピノ・ノワールのスッキリとした爽やかな味わいとよく合います。
そのままでも十分おいしいですが、マヨ醤油ソースをつけて食べるとまた一気に雰囲気が変わります。スッキリとしたピノ・ノワールにマヨネーズの重みが加わってすごく良いハーモニーが生まれます。ぜひ作ってみてください!」
長谷川さんがテイスティングしたワインはこちら
モンテス・アルファ・シラー
赤
リッチ&グラマー
チリで初めてプレミアムワインを確立させたモンテスの人気シリーズ。凝縮した果実味をしなやかなタンニンが包み込む、バランスに優れた仕上がり。 詳細を見る
4.3
(64件)2021年
2,750 円
(税込)
モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン
赤
パワフル&ストラクチャー
チリワインの確固たる地位を築いたモンテス社が、世界に誇るフラッグシップ・キュヴェ。エレガントで果実味豊かなフルボディ。 詳細を見る
4.3
(237件)2022年
2,750 円
(税込)
モンテス・アルファ・カルメネール
赤
リッチ&グラマー
【サクラアワード2023にてゴールド受賞!】ワイン・アドヴォケイトで3年連続91点獲得の快挙を達成したこともある逸品。カルメネール特有の滑らかな飲み心地とまろやかな果実感が魅力。 詳細を見る
4.4
(30件)2021年
2,750 円
(税込)