大切な人との特別な食事での1杯も、疲れた1日の終わりに飲む1杯も、ワインはその時の気持ちに寄り添い、心を豊かにそして落ち着かせてくれる存在です。
また1杯のワインがいつもの日常にちょっとだけ彩りを与えてくれます。
そんなワインのある暮らしを覗いてみませんか?エノテカスタッフの生活に馴染んだワインのある暮らしをお伝えします。
今回はスタッフの夏の休日をご紹介します。
著:井沢 昭弘
ワインショップ・エノテカ 新潟店 店長。 新潟生まれ新潟育ち。1年中サーフィン、冬はスキー、ときどきゴルフを楽しむアクティブ派。リースリングで造られる辛口白ワインに目がありません。
目を覚ますと、窓から差し込む朝陽がまぶしく、心地良い風を感じます。こんな日はサーフィン日和。サーフボードを抱え、車で5分のビーチに向かいます。
高校生のときにサーフィンを始めて、早くも20年以上が経ちました。今では歯磨きや風呂に入るとの同じくらい日常の一部となっています。それでも海に足を一歩踏み入れるその瞬間はいつも胸が高鳴るから不思議なものです。
目の前の波に集中し、自然と一体になるような感覚。それがサーフィンの魅力だと思います。子どもの頃、くたくたになるまで外で遊んだあの感覚に似ているのかもしれません。時間を忘れるほど夢中になってしまいます。
また、同じサーフチームの仲間たちとの交流も楽しみの一つ。波の良い日に海に行けば、必ず知った顔がいます。暑くなるにつれ日焼けして真っ黒になっていく彼らの姿を見ると、今年も夏がきたなぁと実感しています。
サーフィンを満喫した後は、自宅に戻り休日のもう一つの楽しみであるワインをいただきます。
ワインは、大好きなリースリング一択です。昔から興味を持ったことはとことん突き詰める性格で、リースリングのワインの爽やかな味わいにここ4年程どっぷりとハマっています。
その前はサンジョヴェーゼで造られる赤ワインにハマっていたのですが、偶然立ち寄ったレストランでオーナーと意気投合。彼に勧められるがままリースリングを飲んでいたら、気づいた頃にはすっかり夢中になっていました。
以来、常に自宅にはリースリングのワインがストックされるように。今日はその中から、特に気に入っているオーストリアの1本を開けようと思います。
一口含むと爽やかな酸味が広がっていくのを感じます。サーフィンで程よく疲れた身体に、よく冷えたワインが沁み渡っていき、思わず「うまい……!」と口に出してしまいました。
7月に入り、いよいよ夏本番。サーフィンもハイシーズン。キリっと冷えたリースリングが一層おいしく感じられる季節です。大好きなものに囲まれる夏を、今年も満喫しようと思います。
これが私のワインのある暮らしです。