大切な人との特別な食事での1杯も、疲れた1日の終わりに飲む1杯も、ワインはその時の気持ちに寄り添い、心を豊かにそして落ち着かせてくれる存在です。
また1杯のワインがいつもの日常にちょっとだけ彩りを与えてくれます。
そんなワインのある暮らしを覗いてみませんか?エノテカスタッフの生活に馴染んだワインのある暮らしをお伝えします。
今回はワインとサッカー観戦に情熱を注いでいるスタッフの、深夜の過ごし方をご紹介します。
井上 拓
ワインショップ・エノテカ 博多店 副店長。 福岡生まれ福岡育ち。ドイツへの短期留学がきっかけでワインに目覚める。お気に入りはドイツワインで、現在上級ドイツワインケナーの資格に挑戦中。趣味はサッカー観戦と温泉巡りで、実は温泉ソムリエの資格も持っている。
サッカーが生活の中心になったのは、幼稚園の頃。ボールを追いかけて走り回る楽しさ、仲間と共に戦い勝利をつかみ取る喜びに、幼いながらすっかり魅了されました。
その後も小・中・高・大とサッカーと共に過ごし、ドイツへ留学した際はここぞとばかりに現地のサッカー観戦に行きました。気付けは28年以上、サッカーの虜です。
最近は専ら観る専門になってしまいましたが、それでもサッカーへの愛は変わりません。地元のJリーグチームはもちろん、イングランドのプレミアリーグやスペインのラ・リーガ、ドイツのブンデスリーガ、イタリアのセリエA、フランスのリーグアンなど、各国のリーグに推しチームがあり、日々それぞれのチームの試合結果を追っています。
また海外リーグの試合は深夜中継が多いので、ワインショップで遅くまで働いている私にはピッタリ。翌日が休みのときは、夜通しで試合観戦を楽しんでいます。
そして観戦中、必ず用意するのがワインです!
テンションを上げて応援したいときはスパークリングワイン、じっくり戦略を分析したいときには白ワインを選ぶのが定番です。
先日、深夜にドイツリーグの試合を観たときのこと。
この日は時計が22時を過ぎたあたりでワインを抜栓しました。小腹が空いていたので、簡単なおつまみも準備。ワインはドイツリーグにちなんで、ドイツ産の白をチョイスしました。
試合が始まると、選手たちの激しいプレーや速いパス回しに目が釘付け。その迫力に、まるでスタジアムの観客席にいるかのような気持ちになります。
さらにワインを一口含むと、ドイツに留学していたころの懐かしい記憶がよみがえり、気分はすっかり現地のサポーターに。「行け!」「惜しい!」と応援にも自然に力が入り、気づけはあっという間に90分が過ぎています。
試合が終わった後は、選手たちの動きや戦術を思い返しながらワインをゆっくり飲むのがまた一つの楽しみです。「次はどんな戦術で戦うのかな?」と考えていると、ワインもついつい進んでしまいます。
翌日が休みの時は、さらにもう2~3試合ほど立て続けに観ることもしばしば。心地よい疲労感を感じながら夜明けに眠りにつき、昼過ぎまで眠るというのが私の贅沢な休日の過ごし方です。
サッカーとワイン、この二つが私の夜を特別なものにしてくれます。
これが私のワインのある暮らしです。