ワインは世界各国で造られていますが、その土地で親しまれている料理もさまざま。
旅するようにワインとその土地で造られる料理を楽しんでみませんか?
今回はイタリア・ピエモンテ州の伝統料理「アニョロッティ・デル・プリン」です。餃子の皮でのアレンジレシピをご紹介します。
イタリアきっての美食の地、ピエモンテ
イタリア北西部に位置するピエモンテ州は、豊かな自然にあふれ独自の食文化を持ちます。「ピエモンテ=山の麓」という名が示す通り、アルプスの険しい山々の麓に広がり、ワインだけでなく、乳製品やヘーゼルナッツ、ジビエ、そして白トリュフが特産です。
今回紹介する「アニョロッティ・デル・プリン」はパスタ料理の一つで、パスタの皮に肉や野菜を詰めて成型したもの。ピエモンテではトリュフを詰めることもあるそうです。
ここでは餃子の皮を使ったアレンジレシピをご紹介します。イタリア風水餃子のような仕上がりになります。
アニョロッティ・デル・プリン風のレシピ
【材料 2~3人分】
餃子の皮 15枚
A牛豚合い挽き肉 100g
A卵黄 1個
Aほうれん草 30g(茹でたもの)
A塩 小さじ1/4
無塩バター 30g
塩 適量
セージ 4~5枚
茹で汁 大さじ2
パルミジャーノ・レッジャーノ 適量
【作り方】
1.ほうれん草は細かく刻む。Aの材料をボールに入れ、よく混ぜる。
2.餃子の皮は半分に切る。1をのせ、皮の端に水を付けてキュッと包む。
3.鍋に湯を沸かす。オリーブオイルを少量(分量外)入れ、2を入れ、火が通るまで約3分茹でる。
4.フライパンにバターを入れ温めて溶かす。茹で汁とセージの葉、塩を入れ、全体を馴染ませながら混ぜる。
5.3の水気を切り、4と和える。
6.お皿に盛り、削ったパルミジャーノ・レッジャーノをかける。
豊かな風味とバターのクリーミーさが広がる一皿が完成しました。餃子の皮を代用することで簡単に作れます。
ピッタリなワイン
おすすめは、同じくピエモンテ州の辛口赤ワイン、バルベラ。
適度な酸味とタンニンのある赤ワインに、シンプルなバターソースとジューシーな肉だねがマッチします。ワインも料理も進むペアリングとなるでしょう。
おすすめワイン
文=川畑あかり