ワインは世界各国で造られていますが、その土地で親しまれている料理もさまざま。
旅するようにワインとその土地で造られる料理を楽しんでみませんか?
今回はイタリア・トスカーナ州の料理「フィレンツェ風クレープ」。グラタンのようなアツアツ料理で寒い季節にピッタリです。
芸術文化が集まったトスカーナ
イタリア中部に位置するトスカーナ州は、豊かな自然と歴史に彩られた地域です。その中心地であるフィレンツェは、ルネサンス発祥の地として世界的に知られ、建築や美術、グルメ、ワインなど多くの人を惹きつけています。
トスカーナ州は海と山の幸に恵まれた食材の宝庫で、独自の食文化が根付いています。ワイン産地としても有名ですが、高品質なオリーブオイルの産地としても知られています。
今回ご紹介するフィレンツェ風クレープは、特別なひとときにピッタリの少し手の込んだ料理です。心温まる食卓でワインと共にお楽しみください。
フィレンツェ風クレープのレシピ
【材料 2人分】
クレープ生地(6枚分)
卵 1個
牛乳 130ml
薄力粉 50g
バター 10g
砂糖 5g
塩 ひとつまみ
フィリング
ほうれん草(茹でたもの) 100g
リコッタチーズ 100g(またはカッテージチーズ代用可)
塩 小さじ1/4
ホワイトソース (市販のもの)100g
トマトソース (市販のもの) 50g
パルミジャーノ・レッジャーノ 適量(粉チーズ代用可)
【作り方】
1.バターは耐熱容器に入れ、電子レンジ(600W)で20秒加熱し溶かしておく。ボールに牛乳、溶き卵、塩を入れよく混ぜる。薄力粉をふるい入れる。溶かしたバターを入れ、ザルで濾す。30分ほど冷蔵庫で生地を休ませる。
2.フライパンを温め、レードル(お玉)で生地を流し込み、フライパンを傾けながら広げ、クレープ生地を弱めの中火で焼く(片面約1分ずつ)。
3.ほうれん草は細かく刻む。リコッタチーズ、塩と混ぜ合わせる。
4.2に3をのせ、くるりと包む。
5.耐熱容器にバター(分量外)をぬり、4をのせる。ホワイトソース、トマトソースをかけてのばす。パルミジャーノ・レッジャーノをかける。
6.オーブン予熱180度で20分焼いて完成。
頬張るたびに幸せになるような、アツアツで心も体も温まる料理ができました!
チーズのとろける食感とほうれん草のフレッシュな味わい、香ばしい焼き目がたまらないおいしさです。
ピッタリなワイン
おすすめは、同じくトスカーナ州でサンジョヴェーゼから造られる辛口の赤ワイン。
チーズの風味やホワイトソースのクリーミーさが、酸味や渋味のバランスが良い赤ワインにマッチします。特別な日のとっておきのペアリングとしてお楽しみください。
文=川畑あかり