ワインは世界各国で造られていますが、その土地で親しまれている料理もさまざま。
旅するようにワインとその土地で造られる料理を楽しんでみませんか?
今回はフランス・シャンパーニュ地方で長い歴史を持つ、伝統菓子「ビスキュイ・ローズ・ド・ランス」のレシピをご紹介します。シャンパンのために作られたお菓子です。
シャンパーニュ地方の食文化
シャンパーニュ地方は、フランスの北東部に位置し、世界的に有名なスパークリングワインであるシャンパンの産地として知られています。この地域の食文化は、シャンパンと深く関連しており、隠し味としてシャンパンが使われる料理もあります。
また、海に面していないことから、セーヌ川やエーヌ川で獲れるサーモンやウナギといった川魚を使った料理が多いのも特徴です。
今回ご紹介する「ビスキュイ・ローズ・ド・ランス」は、シャンパンが生まれた17世紀から続く伝統的なお菓子です。
当時、シャンパーニュ地方では貴族や上流階級の人々が集まり、シャンパンを楽しむ文化が広がっていました。そんな中、シャンパンと一緒に楽しめるお菓子が求められるようになり、ビスキュイ・ローズ・ド・ランスが生まれたと言われています。
ビスキュイ・ローズ・ド・ランスのレシピ
【材料 作りやすい量:約16~18本】
卵 1個(冷蔵庫から出した冷たい卵)
グラニュー糖 30g
薄力粉 30g
粉糖 適量
赤の食用色素 少量(粉末の場合は少量の水で溶く)
バニラオイル 2~3滴(無くても可)
※ピンク色を出すために、本場フランスではバラから抽出したローズ水を使います。ほのかなバラの香りが楽しめますが、今回はより再現しやすいように食用色素を使っています。
【作り方】
1.卵は卵黄と卵白に分ける。
2.卵黄にグラニュー糖、バニラオイルを入れ、もったりするまでよく混ぜる。食用色素を加え、さらに混ぜる。
3.1の卵白はツノが立つまで、ハンドミキサーでよく泡立てる。
4.2に卵白を2~3回に分けながら加え混ぜる。
5.薄力粉をふるい入れ、大きくサックリと混ぜる。
6.絞り袋に丸口金を付け、5の生地を入れる。8~10㎝の長さに間隔をあけてクッキングシートに絞り出す。粉糖を茶こしでふりかけ、再度満遍なくふりかける。
※付きやすくするため、計2回ふりかけてください。粉糖はグラニュー糖でも可。
7.オーブン予熱170度で10分焼く。お好みで仕上げにさらに粉糖をふる。
淡いピンクが可愛らしい1品が完成しました。
ピッタリなワイン
合わせるワインはやはりシャンパンを。サクサクとした軽い食感がシャンパンの泡ともよく合います。
また、ビスキュイ・ローズ・ド・ランスは甘さが控えめなので、この程良い甘さとシャンパンの酸味、フレッシュ感が絶妙にマッチします。
伝統的な楽しみ方として、シャンパーニュにビスキュイ・ローズ・ド・ランスを浸して楽しむこともあるそうです。ぜひお楽しみください!
文=川畑あかり