ワインの品質の高さと、毎年ラベルデザインを変えることで知られる、ボルドーのメドック格付け第1級、シャトー・ムートン・ロスチャイルド。

ラベルはこれまでシャガール、ピカソ、ゲルハルト・リヒターなど、時代を代表するアーティストが手がけており、どんなアーティストになるのか世界的に注目されます。

昨年は30年ぶりに日本人アーティストが採用され、日本でも大きな話題となりました。

そしてついに最新ヴィンテージ、2022年のラベルが発表されました！

今回発表された2022年ヴィンテージはシャトーにとって特別な年。シャトーの運営が現当主の曽祖父にあたるフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵に委ねられてからちょうど100年という記念すべきヴィンテージなのです。

フィリップ男爵は1981年に出版された自叙伝『Vivre la Vigne（ぶどう畑に生きる）』の中で「わたしがシャトーを受け継いでから100周年を迎えるとき、未来の人々は祝福してくれるのだろうか」と問いかけています。

そしてその問いに答えるように、1988年にこの世を去られた男爵の願いを尊重し、100年の歴史を称える作品となりました。

今回のアートラベル作品のタイトルは、「フィリップ男爵へのオマージュ（Hommage au Baron Philippe）」です。

作品の中央にはシャトーを象徴するペジメント（※1）が描かれ、その両脇にはフィリップ男爵の肖像画と牡羊が飾られています。

本作品を手掛けたのは、フランス人アーティスト、ジェラール・ガルースト氏。フランス絵画界の重鎮アーティストで、2019年にはフランス国家功労勲章コマンドゥールを受章しています。

ジェラール・ガルースト氏の幻想的な手法でムートン・ロスチャイルドの価値を描きました。

ジェラール・ガルースト氏は作品について、以下のように語りました。

エノテカはバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が選定する本ラベル発表のための世界のパートナー8社のうち、アジアを拠点とする企業として唯一選出されました。

発表当日（2024年12月1日）は、世界への公式アナウンスと同時にアートラベルのお披露目イベントをワインショップ・エノテカ GINZA SIX店にて実施。

シャトー・ムートン・ロスチャイルドファンのお客さまが、新しいラベルアートを鑑賞しながらこのイベントのために特別に空輸したシャトー・ムートン・ロスチャイルド2022年ヴィンテージを堪能しました。日本で初めて2022年ヴィンテージを飲める瞬間でもありました。

2022年は非常に温暖で乾燥した気候でした。幾度となく熱波にも襲われましたが、ブドウは理想的な熟度に達し、エレガントな風味が印象的な、極めて芳醇なワインに仕上がっています。

美しいアートラベルとワインの素晴らしい香りと味わいに会場は大盛り上がりとなりました。