わたしたちが日頃飲んでいるワイン。このワインを造った生産者はどんなものが好きで、どんな風に仕事をしているのか気になったことはありませんか？

ワイン造りから私生活まで、生産者の素顔に迫ります。

クランプは、オーガニック農法によって土地の個性を表現することに長けたドイツ・バーデンの生産者です。クランプの栽培責任者アンドレアス・クランプさんは、周りの友達が消防士や宇宙飛行士になりたいと言っていた子ども時代から、ワインメーカーとして働く父の姿に影響され、「世界で最も優秀なワインメーカーになる」という夢を描いていました。

今回は、ワインに対して熱い情熱を持つ職人気質なアンドレアスさんにお話を伺いました。

ワインの知見を深めるために、ブラインドテイスティングを週に1回行っています。10種類以上のワインを一度にテイスティングし、ワイナリーのスタッフ全員がそれぞれの品種・ヴィンテージ・地域・価格についての意見を交わします。

そうすることで、改めて自分たちのワインの品質と向き合うことができると思っています。

「ヒンメルライヒ・リースリング」は、エキゾチックなフレーバーと熟した果実味があり、様々な料理と合わせられるお気に入りのワインです。レモンソースで食べる、鯛の蒸し焼きと最高の組み合わせです。

ドイツはリースリングが有名ですが、バーデンはフランスと50kmほどしか離れておらず、ブルゴーニュに似た土壌と気候でよく知られています。フランスが地球温暖化による気温の上昇に対応を迫られる中、南ドイツのバーデンではまだ平均気温が低めです。そのような状況は、より複雑さとフレッシュさを持ったブルゴーニュ品種を使ったワインを生産することを可能にしています。

毎年、最高のワインを造るために最善を尽くしながら、今後も、子どものころからの「世界で最も優秀なワインメーカーになる」という目標を追い続けていきます。