ワインは世界各国で造られていますが、その土地で親しまれている料理もさまざま。
旅するようにワインとその土地で造られる料理を楽しんでみませんか?
今回はワインの一大産地、フランス・ブルゴーニュの名物卵料理です。赤ワインをたっぷり使用します。
ブルゴーニュ地方の食文化
フランスの北東部に位置するブルゴーニュ地方は、豊かな自然環境と長い歴史が生み出したフランスを代表する名産品の宝庫です。
この地方の名産としてまず挙げられるのは、やはりワイン。ピノ・ノワールで造られる繊細な赤ワインとシャルドネで造られる芳醇な白ワインは、ブルゴーニュの代名詞ともいえる存在です。また、ワインだけでなく、チーズや牛肉、マスタードやハチミツも名産品として知られています。
ブルゴーニュの食文化は、ワインとの深い結びつきが特徴的です。ワイン生産が盛んな土地柄、地元産のワインと合わせることで真価を発揮する料理が数多く存在します。
今回ご紹介する「ウフ・アン・ムーレット」も赤ワインを使ったブルゴーニュらしい煮込み料理です。濃厚な赤ワインソースが半熟卵を包み込み、ワインと料理の見事な調和を堪能できる一品です。
ウフ・アン・ムーレットのレシピ
【材料 2人分】
卵 2個
玉ねぎ 1/4個
ベーコン 30g
マッシュルーム 4個
にんにく 1片
赤ワイン 300ml
オリーブオイル 大さじ1
バター 15g
塩 適量
パセリ 適量
【作り方】
1.玉ねぎ、にんにく、パセリはみじん切りする。マッシュルームは4等分する。ベーコンは1cmの拍子木切りにする。
2.鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎとにんにくを炒める。マッシュルーム、ベーコンを入れさらに炒め、赤ワインを加える。
3.赤ワインが1/4~1/5量になるまで煮詰める。バター、塩を入れ調味する。
※とろみ具合はお好みで、バター増量または水溶き片栗粉などで調整ください。
4.ポーチドエックを作る。小さめの鍋に湯を沸かし、酢(分量外)を少量入れる。湯をかき混ぜ、渦の中に卵を割り入れる。白身が固まるまで数分加熱し、取り出す。
5.お皿に3を入れ、4をのせる。最後にパセリのみじん切りを散らして完成。
こんがり焼いたバゲットと一緒にお召し上がりください!
ピッタリなワイン
合わせるワインは軽めの赤ワインがおすすめ。特に同じブルゴーニュ産のピノ・ノワールは相性抜群です。
赤ワインを濃縮させた酸味のあるソースに卵のまろやかなコクが加わるウフ・アン・ムーレットには、渋味が穏やかで果実味豊かな赤ワインがよく合います。
さらに、料理に使用した赤ワインをそのままペアリングに選ぶと、味わいに一体感が生まれます。
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文=川畑あかり