ワインは世界各国で造られていますが、その土地で親しまれている料理もさまざま。
旅するようにワインとその土地で造られる料理を楽しんでみませんか?
今回は、南米チリの代表的な家庭料理「エンパナーダ」をご紹介します。サクッとした生地にジューシーな具材が詰まったエンパナーダは、ワインとの相性も抜群。チリワインとともに味わえば、まるで現地を旅しているかのような気分が楽しめます。
チリの食文化
チリは南北に長い地形を持ち、海の恵みと山の恵みが豊富な国です。「チリ」と聞くと辛い料理を思い浮かべるかもしれませんが、実際のチリ料理はスパイスを上手に使いながらも、辛すぎず、素材の味を引き立てるものが多いのが特徴です。
チリの食文化は、かつて植民地とされていたスペインの影響を色濃く受けています。また、海に面した地域では、新鮮な魚介類を使った料理も人気です。
そして、チリの国民食ともいえる「エンパナーダ」は、家庭やイベントで広く親しまれています。スパイスの効いたジューシーなフィリングが特徴で、ワインのお供にもピッタリです。
エンパナーダのレシピ
【材料 9個分】
生地:
強力粉 200g
塩 小さじ1/4
水 70ml
オリーブオイル 大さじ1
卵 1個(生地には1/2個使用します。残りは焼く際に表面に塗る用です。)
具材:
牛挽き肉 200g
玉ねぎ 1/2個
ピーマン 1個
ゆで卵 1個
塩 小さじ1/2
クミンパウダー 小さじ1/2 (カレーパウダーでも可)
パプリカパウダー 小さじ1/2(無くても可)
ナツメグ、チリペッパー あればお好みで
黒こしょう 少々
【作り方】
1.玉ねぎ、ピーマンはみじん切りする。ゆで卵は粗く刻む。
2.フライパンにオリーブオイル(分量外)を入れ、玉ねぎ、ピーマンをよく炒める。牛挽き肉と塩を加え色が変わるまで炒める。
3.スパイス(クミン、パプリカ、ナツメグ、チリペッパー、黒こしょう)を加え、全体をよく炒める。
4.火を止め、ゆで卵を加え混ぜる。
5.出来上がった具材は熱を取っておく。
※熱いままだと、生地が扱いにくくなります。一晩冷蔵庫で冷やしても大丈夫です。
6.生地を作る。ボウルに強力粉と塩を入れて混ぜ、オリーブオイル、溶いた卵(半量)、水を加え、ひとまとめにする。
滑らかになるまで生地を練り、30分ほど休ませる。
※生地がまとまらない場合は、水を少しずつ加えて調整してください。
7.生地を3mmほど薄く伸ばし、丸く型取る。
※器を使うと簡単です。生地を9等分にして丸めて伸ばしてもOK。
8.5の具材を載せ、端をつまみながら包む。
9.表面に卵液(残りの半量の卵)を塗り、200℃に予熱したオーブンで約20分焼いて完成。
ピッタリなワイン
サクサクとした食感のエンパナーダを頬張ると、牛肉の旨味と肉汁が口いっぱいに広がります。
そんなエンパナーダには、フルボディのカベルネ・ソーヴィニヨンがピッタリ。スパイスの効いた風味がワインと絶妙に調和し、両者の味わいが重なり合いながら、心地良い余韻を残します。
おすすめワイン
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赤
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4.3
(238件)2022年
2,750 円
(税込)
文=川畑あかり