大切な人との特別な食事での1杯も、疲れた1日の終わりに飲む1杯も、ワインはその時の気持ちに寄り添い、心を豊かにそして落ち着かせてくれる存在です。
また1杯のワインがいつもの日常にちょっとだけ彩りを与えてくれます。
そんなワインのある暮らしを覗いてみませんか?エノテカスタッフの生活に馴染んだワインのある暮らしをお伝えします。
今回は、同僚と美味しいワインと食事を囲むスタッフの休日をご紹介します。
著:森本 実菜
ワインショップ・エノテカ 小田急新宿店 店長。学生の時にアルバイトしていたスペインバルでワインに触れたことをきっかけでワインの世界へ。白ワインに目がなく、自宅にはどんなに寒い時期でも白ワインがストックされている。最近は祖母に勧められて始めたゴルフに夢中。
昨年の10月に店長に昇進してからというもの、毎日が新しい挑戦の連続で、気づけば時間があっという間に過ぎていきます。慣れないことが多く、時には疲れを感じることもありますが、その分、充実感も大きいです。日々が成長のチャンスだと感じ、少しずつではありますが、周りのことが見えるようになってきました。「自分だけでなく、みんなが成長するためには、何ができるだろう?」と考えるようになった自分に、少しだけ驚いています。
とはいえ、常に挑戦をしている分、リフレッシュすることの大切さも痛感しています。そんな私の楽しみが、同じ店舗で働いていた元同僚を自宅に招いてのホームパーティーです。気心知れた仲間たちと、仕事の話からプライベートなことまで何でも話せる時間は、心からリラックスできるひとときです。そんな時間を大切にしたく、予定が合えば集まります。
ホームパーティーの楽しみのひとつが、料理好きな夫とメニューを決める時間。季節ごとの食材を使ったり、みんなが喜びそうな料理を夫と一緒に考えています。さらに我が家にはワインストックがたくさんあるので、料理との相性を考えながら「これだ!」と思うワインを選ぶのが、準備の醍醐味です。
先日、夫が作ったタパスを囲んで、昨年チリに行った際に購入したとっておきのワインを開けました。20年以上熟成された「モンテス・アルファ・シラー」です!熟成されたワインならではの繊細なハーブやフルーツの香り、そして口に含んだ瞬間に広がる、柔らかな舌触りが印象的でした。飲んだ瞬間、みんなの顔がふっとほころび、ああ、このワインにしてよかったなと心から感じました。
仲間たちと過ごす時間は、毎回本当に楽しくて、お昼に集まったはずが、気づけば真夜中になっていたりもします。それでも、まだまだ話し足りないと思ってしまうのが不思議なところ。昔話にも花が咲いて、何時間でも話題が尽きません。気づいたら心も体もリフレッシュされていて、楽しい時間が明日への活力になるとはこういうことなんだなと感じます。
私にとって、仲間たちとワインを飲みながら過ごす時間は、まさに「リセット」の時間。忙しさの中にも、大切な時間を見つけて楽しむことで、毎日がより豊かに感じられるのだと思います。
これが、私のワインのある暮らしです。
コラム内に登場したワインはこちら
モンテス・アルファ・シラー
赤
リッチ&グラマー
チリで初めてプレミアムワインを確立させたモンテスの人気シリーズ。凝縮した果実味をしなやかなタンニンが包み込む、バランスに優れた仕上がり。 詳細を見る
4.3
(64件)2022年
3,300 円
(税込)
JS 94