ボジョレー・ヌーヴォー解禁日まで早くも1ヶ月を切りました!
前回の速報では、7月までのブドウの生育状況をお伝えしました。
今回はその後のブドウの成熟状況と収穫について、ボジョレーワイン委員会の発表をもとに続報をお伝えします。
前回の速報記事はこちら
気になる2023年のブドウの出来は?
8月の猛暑が懸念されていましたが、8月初旬は乾燥していたものの涼しい気候となりました。日中の平均気温はここ30年の平均を下回り、曇り空が続きました。
8月13日の日曜日には雨が降り、雹に襲われた畑もありましたが、8月後半は晴天となりました。夏の天候が変わりやすかったにもかかわらず、収穫は過去5年間の平均をわずかに上回りそうだと予想しています。
そうして迎えた収穫シーズン。ガメイの収穫は、早い地域で9月1日に始まりました。
以下はボジョレーワイン委員会のダニエル・ブリア副社長の発表です。
「2023年の収穫が始まりました。晴れて炎天下が続いた8月末を経て、ブドウはアルコール度数と凝縮度の高い最高の成熟度に達しました。
最後の45日間はヴィンテージの卓越性が決まる時期です。いくつかの畑では雹と風という気候の影響を受けつつも、量の面では通常の収穫が期待できます。収穫量が少なかった2年の後では、これは良いニュースです。
〔中略〕2023年はワイン生産者にとって、ブドウの木の健康状態に特に注意が必要な年として記憶されるでしょう。各ワイン生産者は今、2023年のヴィンテージに最高のものを生産する責任を負っています」
ボジョレーワイン委員会のフィリップ・バルデ社長は「素晴らしいヴィンテージの到来だ!」と言います。
「ジュースはフルーティーで色彩豊か、バランスが良く魅力的だ……。
ほとんどの産地で比較的豊作で、さわやかでデリケートなガメイが戻ってきました。一口目から爽やかでエレガントなワインを愛好家にアピールするエキサイティングなヴィンテージです」
まとめ
2023年のボジョレー・ヌーヴォーは、天候や収穫量においても安定したヴィンテージになりました。
収穫前に一部の産地が猛暑に見舞われましたが、フルーティーで凝縮感のある味わいを保てたそうです。
ボジョレー・ヌーヴォー解禁まであと少し!収穫されたブドウがどのようなワインに仕上がるのか、楽しみに待ちましょう。