【今日のワイン】ジビエの季節到来!マリアージュを楽しむならこちら 「コート・ロティ・アンポジウム」
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こんにちは!エノテカ・オンラインの川相です。最近は日に日に寒さが厳しくなり、秋から冬への移り変わりが感じられるようになりました。
この季節になるとジビエと赤ワインを合わせたくなります。ジビエは晩秋から冬の期間が旬。独特の旨味を伴うお肉としっかりとした赤ワインは、この時期にしか味わえない最高の組み合わせです。
学生時代にジビエとワインのマリアージュに感動してから毎年食べたくなるのですが、ジビエを取り扱うお店はそう多くなく、今まで行く機会に中々恵まれませんでした。
今年こそ絶対に食べようとお店をリサーチし、先日念願かなって行くことができたのですが、その時にジビエに合わせてみたいと思っていた「コート・ロティ・アンポジウム / ルネ・ロスタン」をお店に持ちこんでみました。
このワインを選んだのには2つの理由があります。1つはシラーから造られていること。シラーの特徴である濃厚な果実味とスパイシーさは、クセのあるジビエにも負けず、お互いを高め合ってくれるからです。
2つ目は飲み頃であること。シラーには強いタンニンがあるため、飲み頃を迎えて滑らかな口当たりになった方が、より食事に寄り添ってくれるからです。また今回はいきいきとした果実の風味と熟成のニュアンスのどちらも楽しみたいと思ったので、飲み頃のヴィンテージの中でも2013年を選びました。
レストランではメイン料理の少し前にワインを抜栓していただき、まずはワインだけで楽しむことにしました。
ブラックベリーなどの黒系果実の香りや、スミレのようなフローラルな香りが漂い、味わいは果実のはっきりとした主張としっかりとした骨格があります。一方でタンニンと酸味は非常に綺麗で、力強さがありながらもエレガンス溢れる味わいでした。
ワインを楽しんでいると、ついにメイン料理が登場。最初に合わせたのはアナグマのミンチのパイ包み焼きです。初めて食べるアナグマは豚肉に近いのですが、野生的で筋肉質な味わい。ワインと合わせるとアナグマの野趣と練りこまれたスパイスに、シラー特有の味わいが噛み合うことでとても良い相性でした。
次に合わせたのは鹿のロースト。絶対に美味しいだろうと確信しながら合わせると、やはり相性は抜群でした。赤身肉の凝縮した旨味にはワインの活き活きとした果実味と滑らかなタンニンが、赤ワインビネガーとコショウの効いたソースにはワインの綺麗な酸味がそれぞれ同調。
料理もワインも他にはない無二の個性が感じられますが、それらが打ち消し合うのではなく高め合うことで、単体では体験できない味わいを楽しむことが出来ました。
今回はアナグマと鹿にワインを合わせましたが、一括りにジビエと言っても様々な種類があります。食べるジビエに合わせて、どのワインが合うか試すのも面白そうです。
この季節にピッタリのマリアージュを、皆さんも楽しんでみてはいかがでしょうか。
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※ボトル画像はイメージです