イタリア料理の代表選手、パスタ。
レストランでも家庭料理としても愛され、日本ならではのアレンジも多数誕生しています。もはや日本においても、国民食とも言えるほど身近な存在になりました。
満腹になるとお酒が進まなくなる…だから通常、ご飯やうどんなど主食はお酒を堪能した後で、〆に食べるものですが、パスタはワインのつまみになる特別なものです。イタリアでも古くから、パスタはワインと一緒に楽しまれてきました。
パスタとワイン。王道の組み合わせですが、パスタの種類も具もソースのバリエーションも豊富で、その組み合わせは無限大と言えるかもしれません。
今回はパスタの味別にピッタリなワインをセレクトしました!
目次
ペアリングのポイント
ワインと料理それぞれ単体より、一緒にいただくことで新たな味わいが生まれ、更に美味しくなります。
ペアリングのセオリーはいくつかありますが、パスタとワインのペアリングは、香りのインパクトや重量感(味付けの濃厚さ・コク・ボリューム)とワインのボディを合せます。
ポイントはソース
シーフードか?お肉ゴロゴロか?具のチョイスでワインを選ぶこともできますが、やっぱり1番のキーはソース。
例えば、インパクトの強いソースに上品なワインを合せると、ワインの繊細さが消えてしまいます。逆に、シンプルなソースにフルボディの赤ワインを合せると、パスタの味わいを打ち消してしまいます。
パスタに合せるワイン選びは、ソースに合せるのがポイントなのです。
「色合わせ」でワインを選ぶ
お料理の色が白系なら白ワイン、赤系なら赤ワイン、中間ならロゼワイン。
一般的に「料理の色とワインの色を合わせる」と言われるセオリーがありますが、パスタはソースの色を合せるシンプルな法則がうまくいきます。
王道!トマトソースパスタ
真っ赤なソースが特徴のトマトソース。唐辛子でピリ辛にするアラビアータ、シーフードを加えたペスカトーレ、あさり入りのボンゴレロッソなどバリエーション豊富ですが、トマトの美味しさを堪能するならシンプルなポモドーロでしょう。
色合わせのセオリーは、赤ワイン。
トマトはサラダなら白ワインが合いますが、加熱するとグルタミン酸という旨味成分が深い味わいを演出します。この膨らみが、果実味豊かで軽やかな赤ワインに寄り添います。
ワインの柔らかな酸味が、トマトの旨みや甘味を最も引き出してくれます。
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ニンニクとオイルが主役!ペペロンチーノ
無色ソースのペペロンチーノ。色合わせのセオリーは、白ワインです。
ペペロンチーノの主役はニンニクとオイル。オイルを味わう料理には、レモンやグレープフルーツを思わせる柑橘系の香りと、豊かな酸味のある白ワインがピッタリです。
口を爽やかにリセットしてくれるだけではなく、酸味が加わることでオイル自体の美味しさもグッと引き立ちます。
味付けの塩もキーとなるので、ミネラル感のあるタイプを選べばパーフェクト!お互い邪魔せずふんわりと手を握り合うような、心地良いペアリングを楽しめます。
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お肉の旨味が詰まったミートソースパスタ
お肉の旨味と野菜の甘み、濃厚なコク、複雑な味わいが交差するミートソース。
赤より濃いブラウンソースには、ソースのがっつり感に負けない、フルボディの赤ワインを合せます。
果実味豊かで、味わいもタンニンもしっかり飲みごたえのある赤ワインは、ある意味かなり優秀な調味料。短時間でちゃちゃっと作ったソースも、レトルトのお安いミートソースでさえ、コトコト時間をかけて煮詰めたような高級な味わいにグッと格上げしてくれます。
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濃厚!カルボナーラ
カルボナーラの名前の意味は「炭焼き風」。黒コショウを炭に見たてたのが由来なので、これなしでは料理は成立しない…という話はさて置き、やっぱりカルボナーラは黒コショウがかかっている方が美味しい!ワインとの相性もぐっと高まります。
ほんのり黄みがかった白いソースのカルボナーラ。色合わせのセオリーでは、肉厚な白ワインです。
クリームの重厚さに負けない、樽熟成した力強い白ワインが相性抜群です。クリーミーさが更に広がって、お料理とワインの相乗効果を満喫できます。
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日本生まれの明太子パスタ
日本生まれのアレンジ和風パスタ、明太子パスタはやや難易度高め。魚卵はワインとの相性が悪く、合わせるワインによっては生臭さが強くなってしまうので注意が必要です。
色合わせのセオリーは、ロゼワイン。ドライタイプ一択で、パワフルで凝縮感のあるスパイシーなタイプを合わせます。
明太子の辛さがスパイシーなニュアンスにほどよくマッチ。可憐な色合いを良い意味で裏切る、どしっと骨格のあるペアリングになります。
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まとめ
ワインはパスタを、パスタはワインをもっと美味しく、もっと楽しくしてくれる黄金コンビ。
レストランだけではなく、おうち時間も更に豊かにしてくれます。難しく考えすぎない、ソースと色合わせのペアリング。ぜひ試してみてください。