知っておきたい!ボルドーとブルゴーニュの違いとは?

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公開日 : 2018.2.26
更新日 : 2023.7.12
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ボルドーワインとブルゴーニュワイン

「ボルドーワイン」と「ブルゴーニュワイン」。ワインに興味を持ち始めると、必ず耳にする言葉ですよね。この2種類のワインの違いを、理解できていますか?

「なんだか基本的な事のようで、今さら人に聞けない…」という方へ、今回はボルドーとブルゴーニュの基本的な違いについて学びましょう。

2つの共通点は、どちらもワイン王国であるフランスのワインであり、極上のワインを産出する“産地”を示しています。東のブルゴーニュ、西のボルドーというフランスワインの中でも世界中を魅了する産地です。両地方の違いを理解するために、それぞれの特徴を見ていきましょう。

目次

ボルドーワインとは

ボルドー地方に広がるブドウ畑

産地の歴史

フランスのボルドー地方は、西のジロンド県に属しています。ボルドーとは「水のほとり( Au bordde l’eau)」という古語から付いたと言われています。

ガロンヌ川・ジロンド川・ドルドーニュ川という有名な河川があり、港から世界にボルドーワインが流通していきました。歴史的背景には、ジロンド県が属するアキテーヌ地方が英国領になることにより、イギリスとの交易でワイン産業が栄えていきます。ワイン産地としてのボルドーは、4世紀には、後に説明するブルゴーニュと並び銘醸地となりました。

ワイン

ボルドーは、白・ロゼ・赤・スパークリングなど、辛口から甘口まで多種のスタイルを産出する地域です。

中でも有名なタイプは、赤ワインではないでしょうか。ボルドーワインは、ぶどう品種を複数ブレンドして味わいを造り出しています。品種をブレンドすることで、土地の個性と造り手のこだわりを表現しています。

ボルドーワインを知る上で、「シャトー」「格付」という言葉が重要になってきます。

「シャトー」とは、日本語で「城」という意味があります。ボルドー地方でシャトーとは、ボルドーの邸館の周りにブドウ畑を所有し、その畑のブドウからワインを醸造し、瓶詰までを一貫して生産している造り手です。ボルドー地方では「格付」も有名ですが、メドック地区の五大シャトーなど、名立たるシャトーが格付けによりランク分けされています。

ブルゴーニュワインとは

ブルゴーニュ地方に広がるブドウ畑

産地の歴史

フランスのブルゴーニュ地方は、北東部に位置しています。かつて、ブルゴーニュ公国の首都として栄えたディジョン市が中央に存在します。傾斜が東向きにある斜面が、「黄金丘陵(コート・ドール)」と呼ばれ、南北に続いています。

ボルドーワインと同じく、4世紀には銘醸地として知られていました。ブルゴーニュワインが発展していく背景には、修道院の僧達の働きがあります。彼らは畑ごとにブドウの個性が異なることを見抜き、区画を示していきました。その為、ブルゴーニュは「村」「畑」単位で格付されています。

ワイン

先ほどのボルドーとは異なり、ブルゴーニュワインの特徴は“単一品種”でワインを醸造することです。(一部例外あり)区画によって味わいが異なることで、同品種でも個性が生まれます。北部では、ロマネ・コンティを始めとする赤ワインが有名です。一方南部では、赤ワインも生産していますが、白ワインの名酒が数多く存在しています。

見た目・味わいの違い

ボルドーワインとブルゴーニュワイン

ボルドーワインとブルゴーニュワインの違いは、ボトルの見た目からも大きく違います。ボルドーワインはいかり肩、ブルゴーニュワインはなで肩の瓶形です。

両者の違いは赤ワインに注目すると、分かりやすく判断することができます。ボルドーワインは濃い色合いであり、ブルゴーニュワインは淡い色合いをしています。

この違いがもたらすのは、使用されるブドウ品種にあります。

ボルドーワインで使用される赤ワイン品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドです。主に、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロが主体になります。両方、色合いは濃紫赤色で渋みも富んでいる為、ボルドーワインはしっかりと力強い重厚な味わいになります。

ボルドーワインの特徴でもある渋みは、熟成とともに柔らかく円みを帯びるので長熟タイプに向いています。

一方、ブルゴーニュワインで使用される品種は、赤ワインではピノ・ノワールまたはガメイです。ガメイは聞き慣れない品種かもしれませんが、ボジョレー・ヌーヴォで有名なボジョレーワインの品種です。ピノ・ノワールは世界中にファンが多く、優美で且つ高貴な品種としても知られています。

色合いは、透き通るほどに淡く鮮やかです。渋みはソフトで、酸味もしっかりしています。若くから美味しく飲めますが、熟成したピノ・ノワールはさらに優美で絹のような滑りになります。

合わせる料理の違い

ボルドーワインとブルゴーニュワインの味わいの違いから、合わせる料理も変わってきそうですよね。タンニンがしっかりしているフルボディのボルドーワインには、牛肉など赤身肉が合いやすくなります。

酸味がはっきりしたライトからミディアムボディのブルゴーニュワインには、肉料理でも白系の鶏肉や豚肉、魚介にも合わせやすいワインです。

まとめ

ボルドーワインとブルゴーニュワインの違いは、産地の違いはもちろんですが、使用されているブドウ品種やワインの造り方など、様々な違いがあることが分かりました。

世界を魅了する2つの産地ですが、ワインの味わいは全く異なります。味わいが違う双方の個性を理解しておけば、ワイン選びがさらに楽しくなりますね。自分好みのボルドーワイン・ブルゴーニュワインを探し出して、毎日のワインタイムをさらに充実させてみてはいかがでしょうか?

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