ワインをベースにしたカクテルの種類は豊富で、ワイン好きにはもちろん、ちょっとお酒が苦手という人にとっても飲みやすく大変人気があります。 カクテルはバーで楽しむイメージがありますが、実は自分で簡単に作れるものも多くあります。 ここでは、自宅でも手軽に作れる定番ワインベースのカクテルをご紹介します。
自宅でも楽しめる?カクテルの魅力
カクテルを作るというと、カクテルシェーカーやミクシィンググラスなどの道具や、カクテルに使われる細かい氷など、準備するものが多い印象を持つ方もいるかもしれません。
本格的にカクテルを習う場合には必要ですが、ワインをベースにした定番カクテルを家で作る場合は、このような道具がなくても作れるものばかりです。ワインを割るものも、ソーダをはじめ手軽に安価で購入できるものばかりなので、冷蔵庫にあるものですぐに試すことができます。
また、もらいもののワインや開けた後飲みきれなかったワインなども、おいしいカクテルに変身させることができます。 例えば赤ワインは常温で飲むのが主流ですが、暑い日などにはソーダと氷を入れてカクテルにすると飲みやすく、いつもとは違った味わいを楽しむことができるでしょう。
赤ワインをベースにしたカクテル
赤ワインを使ったカクテルの定番中の定番といえば、キティです。
赤ワインとジンジャーエールを半分ずつ混ぜたキティは、甘くてコクがあり女性にも人気が高いカクテルです。キティの語源は英語のkitten(子猫)で、子猫がなめるほど飲みやすいことが由来である、などいくつかの説があります。
他にも簡単に楽しめるカクテルとしては、赤ワインとコーラを同量入れて作るカリモーチョがあります。また、レモンのスライスを入れることもあります。コーラの甘味が赤ワインの渋みを抑えてさっぱりとした味わいになります。
スペインのバスク地方発祥のカクテルで、地元スペインでは今なお根強い人気を誇る国民的カクテルです。スペインといえば果物を漬け込むサングリアが有名ですが、カリモーチョはそのおいしさだけでなく手軽さも人気の秘密といえるでしょう。
また、カシスリキュールを加えるカーディナルも赤ワインベースのカクテルとして有名です。冷やした赤ワインにカシスリキュールを入れるだけで、その割合は4:1から9:1まで好み次第。カシスの割合が多いほど甘めな味わいになります。
カーディナルとは枢機卿(すうききょう)という意味で、カトリックの高位僧が着る赤い色のケープに見立てて名付けられたと言われています。
白ワインをベースにしたカクテル
白ワインベースのカクテルは見た目も綺麗なものが多く、食前酒としても愛されています。
日本のバーでもよく見かけるキールは、カーディナルの白ワイン版。白ワインにカシスリキュールを混ぜたもので、薄いピンク色が華やかな印象のカクテルです。氷は使わないので、グラスと白ワインをよく冷やしておくといいでしょう。
キールという名前は1940年代のフランスのディジョン市長の名字で、ブルゴーニュ産のワイン販促のためにこのカクテルを考案した人物と言われています。
オーストリアが発祥の地とされるスプリッツァーは、白ワインとソーダ水を同量ずつ混ぜたカクテルで、すっきりとした味わいが人気のカクテルです。ドイツ語で「はじける」という意味の言葉が語源とされ、暑い日にぴったりの爽やかなカクテルと言えるでしょう。ソーダの代わりにビールを使うとビアスプリッツァーと呼ばれます。
また、赤ワインベースのカクテル、キティを白ワインに変えると、オペレーターとよばれているカクテルになります。白ワインとジンジャーエールのカクテルで、ソフトドリンクのように飲みやすく、お酒が強くない方にもよく好まれるカクテルです。