春にピッタリ!桜の季節にオススメ春ロゼワイン

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公開日 : 2019.3.12
更新日 : 2023.7.12
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ロゼワイン2本

気温が上がるにつれ、日本らしい春の風情を愛でる季節になってきました。

華やかさと淑やかさが春らしい桜の季節には、美しい色合いのロゼワインがよく似合います。ロゼワインは、近年国際的に人気があり注目されています。今回は、知っておきたいロゼワインの基本知識と、オススメのロゼワインをご紹介します。外で楽しく飲めるお花見にロゼワインを持って、春を満喫しましょう。

目次

赤ワインと白ワインと、何が違うの?

グラスワイン

赤ワインと白ワインの中間的な存在でもあるロゼワインは、可愛らしい濃いピンク色や淡いオレンジ色がかった色調など、豊かなバリエーションが特長です。味わいは辛口から甘口まで幅広く、白ワインのようにフレッシュフルーティーなタイプから、赤ワインのように飲みごたえのあるタイプも存在します。

ロゼワインはピンクの色合いから、白ワインと赤ワインを混ぜて造られていると思いがちですが、多くの国で発泡性以外においては混ぜて造ることを禁じています。

基本的に白ワインは白ブドウから、赤ワインは黒ブドウから造られますが、ロゼワインはロゼワイン用品種があるわけではなく、赤ワイン用の黒ブドウから造られます。白ワインとは使用するブドウ品種の違い、赤ワインとは色素抽出時間などの製造過程による違いがあります。品種によって味わいが軽やかなものからしっかりとしたタイプまで存在し、製造方法によっても色合いや味わいに違いが現れます。

ロゼワインはどうやって造られるの?

ロゼワインの造り方は、大きく2種類に分けられます。理解するポイントは、白ワインのように造るか、赤ワインのように造るか、という点です。

ロゼワインの作り方

1.直接圧搾法

黒ブドウを使用し、白ワインのようにブドウを圧搾した後、果汁のみを発酵させます。白ワインの場合は色が付きませんが、ロゼワインは黒ブドウを使用している為、破砕・圧搾する際に果皮から色素が抽出され、ロゼワインの色合いになります。先に圧搾することにより、色合いが淡く、白ワインに近い個性を持ちます。

2.セニエ法

赤ワインに近い醸造方法がセニエ法です。黒ブドウを使用し、果皮と果実を短時間漬けこみ、果汁にほど良くピンク色の色素が付いたら果汁を引き抜き、果汁を発酵し続けます。直接圧搾法よりもしっかりした色合いになります。

セニエ(Saignée)とは、フランス語で「血抜き」という意味を持ち、液体を抜く工程からセニエ法と呼ばれます。赤ワインの色合いを濃くする為に使用される方法でもあります。一般的にロゼワインの多くがセニエ法を用いて造られます。

その他にも、混醸法と呼ばれる白ブドウと黒ブドウを混ぜて発酵させる方法もありますが、この2種類がロゼワインの主な製造方法であり、味わいに大きな違いが現れます。

代表的な産地

プロヴァンスの風景

ロゼワインを代表する産地は、高級リゾート地として知られているフランスのプロヴァンス地方です。プロヴァンス地方は、ワイン生産量の約8~9割がロゼワインという一大産地です。年間を通してロゼワインが楽しまれ、世界中でも消費されています。

ロゼワインといえば、発泡性のロゼシャンパンの存在も欠かせません。フランスのシャンパーニュ地方には、白だけではなくロゼも存在します。通常のシャンパーニュよりも生産量が少ないため稀少性が高く、特別なシャンパーニュとして価値があります。ロゼ・シャンパーニュは通常のロゼワインの造り方とは異なり、白ワイン(シャルドネ)と赤ワイン(ピノ・ノワール、ムニエ)をブレンドして生産する事が許可されています。

フランスやスペイン、イタリアなどを中心としてロゼワインが生産されていますが、日本など様々な国でロゼワインが造られ始め、消費量も増加しています。

ロゼワインと料理と相性

ロゼワインを愉しむ様子

ロゼワインが人気の理由には、料理との相性が挙げられます。料理に合わせる際、白ワインでは軽すぎて、赤ワインでは重すぎる場合に、酸味も穏やかで渋みも少ないロゼワインを選ぶことができます。辛口から甘口まで味わいの違うタイプが豊富に存在している為、料理によってロゼワインを選ぶ楽しさもあります。

例えば、肉料理や辛味のあるアジア料理などしっかりとした味わいには、果実味豊富な濃いロゼワインを合わせます。軽めの魚介系や野菜には淡いロゼワインを合わせると、しっかりと寄り添います。優しく繊細な味わいから、日々の和食料理と合わせることも出来ます。ワインと料理を合わせることは難しく考えがちですが、気取らずに料理とカジュアルに楽しめるロゼワインは、デイリーワインとして万能であり、汎用性が高いワインです。

オススメロゼワイン2選

エノテカが自信を持ってオススメする、見た目も味わいも異なるロゼワインを2本ご紹介します。

バイ・オット・ロゼ

ロゼワイン

プロヴァンス地方でトップクラスの老舗ワイナリーであるドメーヌ・オット★が造る、贅沢なセカンドワイン。2004年からルイ・ロデレールとパートナーシップを組み、さらに注目されています。ドメーヌ・オット★のロゼワインは一般的なセニエ法ではなく、白ワインに近い直接圧搾法の手法で、繊細でエレガントなワインを生み出しています。

バイ・オット・ロゼで使用される品種は、グルナッシュ、サンソー、シラー。色合いは、サーモンピンクで繊細なバラのような美しさが特長です。花のように品のある香りと、爽やかなハーブや熟したトロピカルフルーツの甘やかな香り、引き締まりのある辛口の味わいは食事に合いやすく、ワイン上級者の方にも喜ばれます。ロゼワインの中でも高品質で世界的に評価される贅沢な1本です。

サンタ・ディグナ・カベルネ・ソーヴィニヨン・ロゼ・レゼルヴァ

ロゼワイン

スペインの中でもトップクラスに君臨するトーレス。スペインワインを代表するキング・オブ・スペインの名を誇るトーレスは、チリワインの先駆けでも知られています。チリで高品質なワインを造るミゲル・トーレス・チリのロゼワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン100%で造られるジューシーなロゼワインです。

セニエ法で造られるこちらのロゼワインは、色合いは濃いピンク色で華やかさがあります。イチゴのような溢れるベリー系の香りと爽やかな酸味で飲みごたえもあります。しっかりとした果実味と辛口の味わいなので、赤ワインが好きな方にも好まれるロゼワインです。味の濃い肉料理や甘酸っぱく辛味のあるアジア料理にも合わせやすく、フードフレンドリーなワインです。

まとめ

春は、一年で一番ロゼワインが気になる季節ですね。ロゼワインの国際的な人気は、見た目の美しさとカジュアルさ、そして料理と合わせやすい汎用性の高さであり、いつでも楽しめるワインとして今さらに人気を博しています。

ロゼワインはなかなか手に取らない方も、この機会に試してみてはいかがでしょうか。いつもの料理と合わせることで、意外な美味しさを発見できること間違いなしです。ロゼワインを頂きながら、麗らかな春のひと時を過ごしましょう。

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