ワインは、繊細な「生き物」と言われることがあります。それは、ボトルの中で穏やかに酸化し、味わいや風味が絶えず変化するからです。
そのワインの変化、つまり熟成において重要となってくるのが、ワインを保管する環境です。例えば暑すぎたり、乾燥していたり、保管に適した環境でないとワインの風味が損なわれ、劣化したように感じることも。
その環境を整えて保管してくれるのが、「ワインセラー」です。
ワイン好きの方なら、一度はワインセラーの購入を検討したことがあるのではないでしょうか。
今回はワインセラーを選ぶ際のポイントと、おすすめのセラーをご紹介します。
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ワインセラーとは
ワインセラーとは、ワインを適切な環境で貯蔵することを目的として作られた電化製品です。
そもそもワインの保管に適した環境には、主に「温度」「光」「湿度」が関係しています。
理想の保管状況
温度:年間を通じて12~15℃。温度変化はできるだけ少ない方が良い。
湿度:70~75%
照明:光は白熱灯がベスト。必要なときのみ点灯できるようにする。LED電球も通常に販売されているもにには紫外線は含まれないのでセラーの明かりには適している。
※2019 JSAソムリエ教本より
この条件を、自宅あるいはそれに準ずる場所で、常にキープするというのはなかなかハードルが高いですよね。
これらを様々な機能や温度調整システムなどを使って整えるのがワインセラーなのです。
ワインセラー 三つの冷却方式
ワインセラーの機能の要ともいえる、温度調整機能。
ワインは先述した通り、暑い場所が苦手ですが、実は冷やしすぎも良くないんです。
ワインは3℃前後の低温保存は酒石酸の結晶化が進みます。つまり、酸が落ちてしまいます。
したがって、日本産業規格で「4℃」以下と定められている家庭用冷蔵庫の冷蔵室などでは、ワインが冷えすぎてしまいます。さらに扉の開け閉めの頻度が高く、食品の臭いが移ってしまいやすいため、長期の保存には向いていないんです。
厳しいワインの保管条件をクリアするワインセラー。
冷却方式は、大きく分けて三つあります。それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。
コンプレッサー式
メリット
・冷却力が強い
・ランニングコストが低い
・設定温度以下になった際も温度を保ってくれるものが多い。
デメリット
・他の方式のものよりモーター音が大きい。
コンプレッサー式はモーターを動かして冷却するタイプのワインセラーです。
後述するワインセラーメーカーのフォルスターやドメティックもこのコンプレッサー式を採用しています。
最大の特徴は、その冷却力の強さです。猛暑でも熱に負けない力があり、大型セラーにもよく使用されています。消費電力も少なく、ランニングコストが他の方式に比べて低いと言われています。
また、コンプレッサー方式のものの多くには、加温機能がついており、冬場に設定温度以下になった際も温度を保ってくれます。
デメリットは、他のタイプに比べてモーター音が大きいこと。寝室に置きたいなど、設置場所によってはどれ程のモーター音までが許容範囲なのか、きちんと確認する必要があります。
ペルチェ式
メリット
・振動音が少なく静か。
・比較的安価で手に入るものが多い。
デメリット
・他の方式に比べて冷却能力が低い
・ランニングコストが高い。
・耐久性の低いものが多い。
温度制御を自由に行える半導体素子のことをペルチェ素子といいます。この性質を利用したタイプがペルチェ式のワインセラーです。
メリットは振動が少なく静かなこと、比較的安価なものが多い点です。
デメリットは、他の方式に比べ冷却能力が低いことと、高い消費電力、そして耐久性です。
一時保存を目的としてワインセラーを購入したいという方、出来るだけ安価にセラーを手に入れたいという方には、この冷却方法が採用されたセラーがおすすめです。
熱吸収式(アンモニア方式)
メリット
・振動が少ない
デメリット
・コンプレッサー方式に比べて冷却能力が低い。
・ランニングコストが高い。
・保湿機能がないものが多い。
ペルチェ式と同じく振動音が少ないのがメリットの一つです。
デメリットはコンプレッサー式よりも冷却機能が低いこと。高温になりやすい環境への設置は考えたほうが良いかもしれません。
自宅で長期熟成を考えている方にはこの熱吸収式(アンモニア方式)のセラーがおすすめです。振動が少なく静かなので、リビングだけでなく寝室に置くこともできます。
ワインセラーの選び方
いざワインセラーを買おうと調べてみても、家電製品店やネットでは多くのセラーが販売されていて「違いがわからない」、「どのセラーにすれば良いか迷ってしまう」といった経験はありませんか。
上述した冷却方法や、選び方のポイントを押さえれば、自分に合うセラーが見つけやすくなりますよ。
1.用途に合わせて選ぶ
まずはワインをどのくらいの期間で保管したいのかを確認しましょう。
「ヴィンテージがまだ若いので、もっと熟成させてから飲みたい」「子ども生まれ年のワインを、子どもが20歳になった時に一緒に飲みたい」など、10年以上熟成させたいのであれば、冷却機能だけでなく加湿機能がついているものをおすすめします。
また、保証もしっかりついていて、耐久性の強いワインセラーが良いでしょう。
反対に購入してすぐ飲むワインを保管するのが目的であれば、加湿機能がないものでも良いかと思います。比較的安価で手に入り、冷却もペルチェ方式のものが多いため、モーター音がそこまで気になりません。
2.本数で選ぶ
ワインセラーを購入するなら大事になってくるポイントが、収納本数です。
ワインセラーは数本~24本程度の小型タイプのものから、100本を超える大型タイプまで販売されています。
本数でセラーを選ぶ際のポイントは、自分がどのくらいセラーに保管しておきたいのかを、きちんと確認することです。
例えば、10年先までセラーで保管したいと思っているワインが、現時点では数本しかないとします。しかし、その本数ぴったりのセラーを購入してしまうと、それ以降の購入分の追加ができないため、結局収納本数が足りず「もっと大きいセラーを買えば良かった」なんてことになりかねません。
お気に入りのワインとの出会いは意外に多いものです。そんな時に保管に困らないよう、自分が保管したい本数をよく検討した上で購入するのがおすすめです。
3.配置場所で選ぶ
セラーを家の中のどこに置くのか確認しましょう。
寝室など静かな部屋に置きたい場合は、ワインセラーが発するモーター音や振動が気になる場合があります。静かさを最重視するのであればペルチェ方式をおすすめします。
また、設置するスペースが十分に確保できるかもチェックすべきポイントの一つです。
前後左右に放熱スペースを必要とするセラーも多いため、購入してから「ここではスペースが足りなかった」とならないよう、寸法をよく確認しましょう。
また、自宅にワインセラーを置くスペースがない、あるいは大事なワインを手元で保管したくないという方には、ワインを預けることができるレンタルセラーというサービスもあるので、ぜひチェックしてみてください。
レンタルセラーについて
4.メーカーで選ぶ
ワインセラー選びに迷ったら、メーカーで選ぶというのも選択肢の一つです。
各メーカーの独自技術や、デザイン性など個性があるので、自分のワインセラーに求める条件が合うメーカーを比較して見ると良いでしょう。国内外で人気の高い有名ワインセラーメーカーをご紹介します。
フォルスター
日本のワインセラーメーカーのパイオニアとして、専門家たちから愛され続ける国内ブランドです。
適切な温度と湿度のバランスを保つことができる「ロングフレッシュ」シリーズをはじめ、2温度調節が可能なものや、縦置きで収納本数を増やしたものなど、様々なタイプがあるため、自分の条件に合ったワインセラーを見つけやすいでしょう。
ドメティック
機能性、デザイン、環境に配慮した設計など、90年以上のゆるぎない経験を誇る製品造りを多彩な分野で、世界100ヵ国以上で展開するグローバルブランドです。
ドメティック独自の『アブソープションシステム』により、無振動・超静音の「天然の地下ワインカーブ」の環境を実現しています。
『Ma Cave(マ・カーブ)』のシリーズでは、青いLEDライトや主要産地名が入ったPOPシールが付属するなど、機能に加えてデザイン性にも富んだシリーズが展開されています。
ユーロカーブ
世界70か国以上の国々で愛用されているワインセラーメーカー。
ワイン醸造や産業エンジニア、デザイナーを始めとする各分野の専門家たちと協力して、お客様のニーズに応じる製品を作り続けています。
大型のワインセラーの種類が豊富で、レストランなどお店でもよく見かけます
おすすめワインセラー(小型~中型)
それではおすすめのワインセラーを発表します。
エノテカで取り扱いのあるセラーの中から、まずはコンパクトな大きさが家庭用にぴったりの小型~中型タイプから5つご紹介します。
1位 CS32BV2 サイレントカーブワインセラー 【収納本数 標準25本】
長期保存目的で「セラーを初めて買う」という方にぜひおすすめしたいのがこちらのセラー。
ワインを長期保存するとき、振動のない静かな環境が理想的です。「サイレント・カーヴ」は、独自のアブソープションシステムにより振動がなく、驚くほど静か。
自然対流で生じる庫内温度差(最大で±3℃程度)を利用し、上段に赤ワイン、下段に白ワインを収納することも可能。赤ワインも白ワインも飲むという方におすすめです。
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2位 D17 マ・カーブワインセラー 【収納本数 17本】
ドメティックの『マ・カーブ』シリーズのベーシックモデルです。
スタイリッシュなデザインもさることながら、スリムなサイズ感が魅力!
このくらい細身のセラーはあまりなく、冷蔵庫周りやリビングなどの隙間スペースに設置することができるのでとても便利ですよ。
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3位 ロングフレッシュワインセラー ST-SV140G 【収納本数 最大36本】
“呼吸するワインセラー”と呼ばれるロングフレッシュシリーズの中でその実力をシンプルに堪能できるワインセラーです。
ロングフレッシュシリーズだけの加湿循環方式による抜群の熟成環境で、カーヴのような広いスペースで保存されているワインと同じ居心地を創出しています。
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4位 グランドセラー SG-121GS 【収納本数 最大49本】
フォルタ―の最新シリーズです。新たに温湿度センサーを搭載し、高い加湿能力を備えつつも、湿度が高くなり過ぎないよう調整してくれます。
デザインも非常にスタイリッシュ。大きすぎないサイズの中で、セラーの質にとことんこだわりたいという方におすすめなのがこちらのワインセラーです。
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5位 ブリリアント40 BU-138N 【収納本数 最大40本】
ブリリアントシリーズは、ラインのラベルが見えるのでディスプレイとしても美しいワインセラーです。
使い勝手も抜群で、スライド棚は目一杯引き出すことができるため奥のワインボトルまで見えます。
美しくワインを保管したい方にピッタリです。
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おすすめワインセラー(大型)
続いては大型のワインセラーをご紹介します!
1位 ST-RV273G ロングフレッシュ 【収納本数 最大77本】
多くの専門家にも愛される、フォルスターの「ロングフレッシュ」シリーズ。日本製のセラーです。
コンプレッサー式で暑い夏でもしっかりとワイン冷却します。
さらにヨーロッパ本場のしっとりひんやりしたワイン地下貯蔵庫“カーヴ”のように温度と湿度をおだやかに保つため、大事なワインを長期にわたって保管したいという方に、おすすめしたいワインセラー!
機能と価格のバランスも良いですよ。
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2位 D92 マ・カーブワインセラー 【収納本数 最大92本】
プレミアムモデルであるこのセラーだけのために開発された「インダイレクトエアフローシステムを搭載。冷たい空気が直接ワインボトルに当たらないようになっており、ワインの冷やし過ぎを防止します。
庫内は上下2段になっており、それぞれ+5℃から+22℃の間を1℃単位で温度設定することが可能。
赤ワインと白ワイン、あるいは熟成用と早飲み用など、目的によって設定を変えることができます。
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3位 グランセラー SG-195GS 【収納本数 最大84本】
美しいデザインが目を引くフォルスターの「グランセラー」シリーズ。
「加湿循環方式」などの機能に加え、素晴らしいのがそのデザイン。セラーを正面から見た時に数字やボタンが目に入らないスタイリッシュさで、インテリアの邪魔をしません。
機能性、デザイン性どちらも重視したいという方におすすめです。
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4位 CS200B2 サイレントカーブワインセラー 【収納本数 最大210本】
「サイレント・カーヴ」は、独自のアブソープションシステムにより振動がなく、驚くほどの静かさが魅力。
ワイン樽よりインスピレーションを受け、日本の和のテイストを組み入れたデザインは、インテリアとしても高い格調を添えてくれます。
ワインセラーを寝室に置きたい方や、お店やオフィスに置きたいという方にもおすすめです。
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5位 ST-408FGII ロングフレッシュワインセラー【収納本数最大 120本】
フォルスタージャパンが手掛けるロングフレッシュシリーズ。加湿循環方式による抜群の熟成環境はもちろんのこと、便利な機能を搭載した日本製ワインセラーです。
そのなかでもこちらの408シリーズは、ロングフレッシュ初のインバーターコンプレッサーを採用。
比較的エネルギー消費が少なく、従来の一定速コンプレッサーに比べて電気代の大幅な削減が期待できます。
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まとめ
大事なワインを、適した状態で保管し、美味しく飲むために便利なワインセラー。
気になる方は一度店舗に見に行ってみると、サイズ感やモーター音がどの程度なのかわかって、自宅に置くイメージがわくかもしれません。
自分にピッタリなセラーを見つけて、ワインライフをもっと楽しみましょう!
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