ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ DOMAINE DE LA ROMANEE-CONTI
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フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ ヴォーヌ・ロマネ
ブルゴーニュの至宝を生み出す世界最高峰の造り手
その名を知らぬ者はいない、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ。ワイン・サーチャーの「The Best Wines of 2024」では、ロマネ・コンティが1位に選出されるなど、世界に冠たる最上級のワインを生み出しています。9つのグラン・クリュから生み出されるブルゴーニュの至宝は、愛好家であれば1度は試してみたい憧れの存在です。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの歴史
1869年、ド・ヴィレーヌの家系に繋がるジャック・マリー・デュヴォーがロマネ・コンティの所有権を獲得し、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(以下DRC)の名称を登録。その後DRCは畑を買い足し、1942年法人化と同時にアンリ・ルロワ氏が株式を取得し、ド・ヴィレーヌ家とルロワ家が共同で経営することとなりました。
そして時は流れ1974年、オベール・ド・ヴィレーヌ氏とラルー・ビーズ・ルロワ氏が共同経営者に就任。1992年にラルー氏が退くとラルー氏の姉ポリーヌ・ロック氏の長男シャルル・ロック氏がその後を継ぐも交通事故で逝去してしまいます。
その後弟のアンリ・フレデリック・ロック氏が後任を努めますが、2018年にこの世を去ったためにラルー氏の一人娘でシャルル氏とアンリ・フレデリック・ロック氏のいとこであるペリーヌ・フェナル氏が代表に就任。そして2021年、オベール氏が引退を決意し従甥であるベルトラン・ド・ヴィレーヌ氏がペリーヌ氏と共にDRCを運営しています。
愛好家憧れの畑、ロマネ・コンティの歴史
もともとロマネ・コンティの畑が周辺は、2,000年前のローマ時代からブドウ栽培とワイン造りが行われてきた土地。大昔から秀逸なワインを生み出すこの地にローマ人が「ロマネ」と命名したと言われています。10世紀以降は修道院が畑を所有。ロマネ・コンティの評判が良いため、18世紀初頭にはルイ14世が持病の治療薬として毎日スプーン数杯のロマネ・コンティを飲んでいたという逸話が残っています。
その後、この畑を手に入れようと王侯貴族が競い合った結果、1760年にコンティ公爵ルイ・フランソワ1世がこの畑を所有し、畑はロマネ・コンティと名付けられました。1789年のフランス革命により畑は没収されてしまいましたが、ロマネ・コンティという名は現在まで残っているのです。
自然への介入を抑えたビオディナミ農法と醸造
ロマネ・コンティの畑は、東南東に向かうなだらかな斜面に広がり、面積約1.814ha。ブドウ樹は日の出と共に陽光を浴び、長い日照時間を確保できます。ロマネ・コンティでは、1945年まで接ぎ木をせずにフィロキセラに対処してきました。伝統的に取り木法のみで増殖されてきたため、それまでのブドウ樹はコンティ公爵時代に植えられたブドウ樹の直系の子孫だということです。
1945年末にすべてのブドウの株を刷新することとなりましたが、その際にはまずロマネ・コンティの畑から取った接ぎ木を用いラ・ターシュ畑の株を更新。次にそのラ・ターシュ畑の株からの接ぎ木によって再びロマネ・コンティ畑の株を更新しました。つまり現在でもロマネ・コンティのブドウ樹には、18世紀からのDNAが脈々と受け継がれているのです。
栽培、醸造の根底にあるのは、古くからDRCが持っている「自然に過度な介入をせず可能な限り自然を尊重する」ということ。DRCでは1986年より有機農法を開始。2000年にはロマネ・コンティの畑とラ・ターシュの畑の一部でビオディナミ農法を開始し、2007年はそれを全ての所有畑で実現。一部の畑では馬を使っての耕作も行っています。
ブドウは破砕、徐梗せずそのまま木桶に入れて発酵。発酵温度を32〜33℃に保ち、発酵と醸しはできる限り緩やかに長めに実施します。熟成はトロンセ産の新樽100%を使用し、熟成期間はヴィンテージによって異なります。澱引きや濾過は最小限、ワインの移動も重力を利用し、決してポンプは使用しません。このように惜しみなく時間と労力を費やして造られたワインは、テロワールの個性とともにピノ・ノワールの繊細さ、複雑さを余すところなく表現しています。
受け継がれる哲学
「私たちは地図上の区画における所有者に過ぎません。土壌を所有しているわけではなく『守り人』なのです。人類にとって重要な遺産を受け継いでいくことが私たちの使命だと考えています。」と当主たちは語ります。また当主たちは自分たちは観察者だと断言。常に変化する自然を観察し、その変化への対応を絶え間なく重ねること。こうして、DRCのクオリティは護られてきたのです。
こうした哲学によって造られる、力強くはっきりとしたボディでありながら、デリケートで官能的な味わいは「飲み手の魂を吸い取る」とまで称されています。ロマネ・コンティのブドウ畑は最高の自然条件を兼ね備えた恵まれたテロワールですが、今日のワインの名声は、長い歴史の中でワイン造りに携わってきた多くの人々の絶え間ない努力によって得られたものなのです。
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